騙されるな!墓石の価格や相場の仕組みを教えます。

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(投稿日) (最終更新日)

「安いと思った50万円の墓石が安売り用の粗悪品!」

「良い墓石は高いと信じて購入したが、もっと安く購入出来るらしい?」

誰もが良いお墓を値打ちにつくりたいのに、あいまいな説明に騙されて、後悔したくはないものです。

墓石はいろいろなデザイン、大きさ、納骨形式、石、加工、施工等があり、価格や相場が大変分かりにくくなっています。

墓石の価格(予算)を検討する時の注意点・5ポイント

①会社の規模・創業年数・石の原産国等で、価格や相場の先入観を持たない。高い物は良い!価格に見合った価値!と思い込まない!

②激安、格安等の表示や、目玉商品に注意!墓石の石、構造、加工、施工内容等から、価格の仕組みを理解する。

③同じデザイン、大きさ(石材使用量)、石材名、加工国、構造、施工内容で、複数の石材店の見積もりを比較検討する。

④比較やポータルサイトの石材店は、同一地区では同じメンバー!サイトの運営会社の利益がある事に注意!

⑤地元の石材店に拘らない!現在では、追加彫刻、修理等のアフターフォローは、遠隔地でも対応可能!契約書と保障内容が重要!

例えば、二つの墓石のデザインを比べてみてください!

一般的な大きさの墓石

石材使用量を抑えた墓石

よく似ていますが、販売総額が違いますよね!

安い分石の量が少ない設計です。

外柵の高さ、厚み、門柱の高さ、入り口の敷石の厚み奥行の違いが分かりますか?

お墓づくりでは、色々なテクニックで原価をコントロールできます。

必要な強度を保ちながら、設計施工がしてあれば問題はありませんが、安売り合戦をしていても、利益を残さない石材店はいません!

強度を無視して、石の量を削り、ボンドで貼り付けるだけの図面を、見かける事も少なくありません!

一度のお墓づくりで後悔したくない!

オシャレで!

頑丈で!

永く変わらない石で作ってあげたい!

お墓は、予算に関わらずに、どのお客様も想いを込めておつくりになります。

フルオーダーメイドでおつくりした大変オシャレな墓石です。

このクラスの墓石になると、500万と言われれば500万円!300万と言われれば300万なのか?と、安い方が良いに決まっていますが、相場がわかりません!

もちろん金額も重要ですが、大きなデザイン墓石程、石材強度、耐震構造、施工が必要になって来ます。

必ずしも高ければよい墓石では無いのです。

墓石の大きさ、墓所の広さ、石材、構造、加工、施工条件等の違いで、金額が大きく変わります。

初めてのお墓づくりで、予備知識が無ければ、品質はどうなのか?適正価格なのか?の判断が出来ません!

ここでは、ゴマカシ加工、強度無視の構造、素性の分からない石材、手抜き施工された粗悪な墓石、曖昧な説明でのボッタクリを見分けるコツを、様々な角度からご説明してまいります。

まわりの人はいくらでお墓を建てている?気になるお墓にかかる費用の相場!

墓石に関する消費者意識調査(日本石材産業協会)によれば、「墓石を購入する場合、石材店に求めたいもの」は、「価格が手頃なこと」(57.8%)がダントツ1位でした。

ズバリ、価格=お金ですね。

それでは、参考になる資料をご紹介します。

※株式会社鎌倉新書 第9回 お墓の消費者全国実態調査のデータより引用

墓地代金を除いた墓石「工事代金を含む」では、40万円~120万未満までで、半数以上の割合を占めており、まさに平均金額の114.3万円あたりが、墓石の購入価格の目安になります。

※これはあくまで、全国の平均値のお話しですから、参考程度にお考え下さい。

墓石は、ご予算に合わせておつくりになればいいのです。

墓石金額の全国平均の推移

2012年  131.3万円

2013年  142.2万円

2014年  134.9万円

2015年  133.8万円

2017年  114.3万円

年々墓石にかかる費用が少なくなっていますが、芝生墓地の普及や、都市部等の墓地事情が悪い地域で、一区画の大きさが狭くなり、墓石の大きさも小さくいなる傾向で、墓石にかかる費用が少なくなってきています。

上記はお墓の種類別平均グラフになります。

思っていたより高いですか?それとも安いですか?

納骨堂や樹木葬は墓石よりも安いといったイメージが浸透しているようですが、実際のところはこれくらいしか変わらないという結果となっています。

騙されるな!ミニ知識!①(お墓の維持管理)

お墓の維持管理をお考えになる時、お一人様なら納骨堂や樹木葬がお値打ちですが、何人もでご使用の場合は、人数分の費用がかかります。

また納骨堂や寺院墓地では、お坊さんを選ぶことが出来ません!

お布施の金額も決められていて、お参りの度に費用がかかります。

公営霊園や地域墓地でお墓を建てた場合は、墓じまいを含めても、何人かで使用されると、一人当たりの費用は少なくなります。

お墓を建てるにはまず墓地を決めよう!

お墓の総額は、永代使用料(墓地代)と墓石代金の合計になります。

墓石を建てるには、まず墓地を購入します。

気になる永代使用料(墓地使用料)は、地域や霊園で大きな違いがあります。

また民営霊園や寺院墓地では、それぞれの全く違う条件が決められています。

特に注意して頂きたいのが、指定石材店の有無です。

指定だと選べませんから、大変高額で販売されます。

石材店の利益率は販売の仕方をみれば一目瞭然!良心的な価格で建ててくれる墓石店の見つけ方。

墓石の内訳は

原石の価格+加工代金+施工代金+石材店の利益墓石の総額

となっております。

墓石の価格で、最も大きな額を占めるのが石材店の利益です。

利益率が高い会社は、それだけ儲けなければ経営が成り立たない「経費率の高い会社」だと言えます。

会社で違いますが、一般的に大手石材店の利益率が70%、中堅や老舗(地元)石材店が60%、良心的な石材店が50%、無店舗販売が40%位で、経営が成り立つと言われています。

例えば、原価が50万円かかる墓石の場合の販売価格は?

石塔:北大青 外柵:G623 間口1m×奥行2mサイズの場合

  • 利益率70%の 「大手石材店」 167万円

  • 利益率60%の 「中堅・老舗」 125万円

  • 利益率50%の 「良心的な石材店」 100万円

  • 利益率40%の 「無店舗販売」 84万円

((株)かしこは、カタログ経費を圧縮して、更に低利益で経営できる様に、価格表もHP上に掲載しました)

では何故40%~70%の利益が無ければならないのでしょう?

それは、利益の中に石材店を経営していくために必要な経費が含まれているからです。

石材店を経営する上で必要な経費

①店舗、展示場、工場等の維持管理費

②営業、事務、施工、TELアポインター等の人件費

③霊園販売における販売権獲得(指定石材店)のための投資

④工場の加工機材、施工機材(ユニック車)の維持償却費

⑤葬儀社、寺院、金融機関等の団体への紹介手数料

⑥比較サイト、紹介サイトの紹介手数料

⑦チラシ、看板、DM等の販促費

⑧メディア(テレビ)等出演料

⑨カタログ作成、郵送料金

⑩デザイン会社へのロイヤルティ

中でも③の指定石材店になるための投資には、多額の投資がされています。

また、常駐で営業を行う営業マンの人件費もかかりますので、投資した分を回収するためには、通常の何倍もの売り値で、墓石を販売しなくてはなりません。

交渉をされたり、難しい要求された場合は、墓地を売らなければいい訳です。

指定石材店は、多額の投資の回収をしますので、安い墓石を選んでも、最低限300万円の利益が必要などの決まりごとがありますから、公営霊園の様に安く購入はできません!

墓じまいも指定業者以外では、出来ませんので、高額になります。

価格の決定権を、指定石材店が持っていますので、民営霊園や寺院墓地購入は、それを覚悟の購入になります。

経営が行き詰まって、何度も管理者が変わってしまう民営霊園や、ご住職の後継ぎが不在で、無人の寺院になり、お困りの方が多い事も少なくない様です。

地域で墓地事情が異なりますが、求めることが出来るなら、公営霊園がお薦めです。

また、葬儀社・寺院・見積もり比較サイトなどを経由して石材店にたどり着いた場合、その紹介料は墓石総額の10%~30%が一般的で、その分高く販売しないと利益が残りません。

上記の石材店を経営する上での必要経費を、多用している会社・石材店では、お墓の販売価格が高くなっていると思っていただいて間違いありません。

ただ、墓石業界はこういった大変高い経費率の体質で経営が成り立ってきていますので、昔ながらの経費率が低い石材店の中にも、70%くらいの粗利を取るのが常識とか相場だとかいっている所も未だに残っているので注意が必要です。

また、費用の目安にしていただける様に参考価格表をおつくりいたしました。

参考価格表①

こちらは、既存のカロートの上にインド産黒御影石の新YKDの石材を使用して、関東型8寸和型墓石を建てた場合にかかる費用の内訳です。

項目 品名 参考価格 備考
石材費 墓石(YB2) 432,000円 墓石の大きさ・石材の種類によって代金が変わります。
基本文字彫刻代金も含まれます。
工事費 石碑工事費 60,000円 石材使用量で変わります。
耐震用コーキングボンドを使用した施工法です。
ステンレス金具一式 8,000円 ステンレス製花筒が1対と線香皿が1枚です。
合計 500,000円
消費税(10%) 50,000円
合計 550,000円

※カロートがない場合は、別途カロート作成費用がかかります。

参考価格表②

こちらは、1㎡の墓地に既に外柵が存在している墓所に、中国産G623の石材を使用して洋型の石塔を建てる場合にかかる費用の内訳です。

項目 品名 参考価格 備考
石材費 墓石(G623) 270,000円 墓石の大きさ・石材の種類によって代金が変わります。
工事費 石碑設置工事 50,000円 石材使用量で変わります。耐震用コーキングボンド仕様ステンレスコーナー仕様です。
ステンレス金具一式 8,000円 花立て1対とロウソク線香立て
砂利施工費 10,000円 1㎡:1万円必要です。広さで施工費が変わります。
合計 338,000円
消費税(10%) 33,800円
合計 371,800円

上記のお墓は、ほんの一例です。

墓石セットの価格

墓石に簡単な外柵をセットいたしました。

項目 品名 参考価格 備考
石材費 墓石(北大青)

外柵(G623)

390,000円 墓石の大きさ・石材の種類によって代金が変わります。
工事費 設置工事 150,000円 石材使用量で変わります。耐震用コーキングボンド仕様ステンレスコーナー仕様です。
ステンレス金具一式 8,000円 花立て1対と線香皿
合計 548,000円
消費税(10%) 54,800円
合計 602,800円

※基礎工事が必要な場合は別途基礎工事代金がかかります。

墓石代金は安いのに、外柵を付けた途端に、高額になる石材店にご注意ください。

ここより先は、お墓の価格が決まる仕組みどうやって自分がほしいお墓を作っていけばいいのかについてお話しいたします。

石材の種類を変えるだけでどれくらい価格が変わるの?

「石の種類でどれくらいの違いがあるのか?」と言ったご質問がよく受けます。

例えば、関東型和型9寸墓石で、御影石の中で最も安価な中国産G623を使用した場合の墓石代金を50万円だったと仮定しますと

その墓石の大きさのまま、石材を国産材ブランド石、愛媛県産伊予大島石の特級に変えたとしても90万円ぐらいです。

関西型9寸 中国産松山石
45万円

関西型9寸 愛媛県産大島特級
100万円

(比較のため、中国加工、文字彫刻、施工代金、ステンレス小物を含む完成価格です)

原石のブロックの価格は、8倍以上違いますが、価格は8倍にはなりません。

庵治石(香川県)、本小松石(神奈川県)の様な一部の希少品を除けば、墓石の大きさが同じ場合、このくらいしか変わりませんので、ほとんどの石材がこの価格帯(プライスレンジ)に入ります。

ここでご説明をしているのは、原価から考えた墓石の代金で、日本の石だから最低100万円は儲けたい石材店が沢山います。

この人たちは、お客さんの顔色を見ながら価格を決めていますので、騙されない様にしてください。

詳しくは、墓石の金額を比較(かしこいお墓の作り方)をご覧ください。

墓石の才数って何?才単価と石材使用量の関係!

パッと見の大きさで、墓石が大きければ高額になり、小さくなれば安くなるだろうというのは誰でも想像できるかと思います。

ただ、どれくらい大きさに差があるのかいうのは中々イメージしにくいのではないでしょうか?

そこで、石材業界では墓石の大きさを表す指標として「才数」という単位を利用しています。

「才数」とは石材の使用量を表す単位で、昔ながらの尺貫法(尺・寸)が基準となっています。

縦1尺×横1尺×高さ1尺の立方体を1才(30.3㎝×30.3㎝×30.3㎝=27818.127㎤=0.0278㎥)といいます。

10才は、1石(1才0.0278×10=0.287㎥)になります。

つまり、お墓の才数の合計が30才であれば、1尺の立方体のものを30個使用して、お墓をつくったと言う意味になります。

業者間と小売店で使用されている才単価は意味が違う?

業者間で使用する場合の才単価は、才単価原石の価格+加工料+物流費+石材商社のマージン(仕入が工場直接であれば、商社マージンはかかりません)で、小売店の仕入れです。

石の良し悪し、加工の方法、商社の益率で価格が違います。

小売店が販売に使用する才単価は、才単価小売店の仕入れ額「業者間の才単価」+施工代金+小売店の利益を足した額です。

この場合、才単価が50,000円の石材を使用したとすると、墓石を大きさ「才数」が10才だった場合、

才単価50,000円×10才(墓石の才数)500,000円なので、小売店の販売価格が500,000円ということです。

「小売店の才単価」大変分かり安く感じますが、墓石の大きさが変わると、この才単価が変わってきますのでご注意ください。

騙されるな!ミニ知識!②(才単価販売)

アバウトな概算ですが、上記の50万円の墓石の内訳を仕入額15万円+施工代金15万円小売店利益20万円50万円とします。

墓石の大きさを30才にした場合 仕入額43万円施工代金25万円石材店利益37万円100万円くらいが相場で才単価50,000円×30才で150万円にはなりません。

10才・50万円の墓石

50万円

才単価50000円

30才・100万円の墓石

100万円

才単価33300円

仕入額も才あたりの物流コストが下がり、10才でも30才でも施工をする為に必要なユニック車・機材・現地まで行く回数は同じです。(経費も3倍にはなりません)

良心的な石材店なら3倍の60万円を儲けようとはしないでしょう。

したがって、才単価は100万円÷30才=約33,300円になります。

金額が分かりやすそうなので、簡単に陥ってしまうのが、才単価販売です。

墓石の価格は、才単価だけでは出せません!騙されないようにしてください。

石材使用量「才数」は、使用した石材の量であって、墓石そのものの体積ではありません。

縦×横×高さが30.3㎝の立方体を何個使って墓石をつくったのかという計算になります。

例えば、三角錐のデザイン墓石をおつくりすると、削り取られた部分の石材も使用量に含まれます。

墓石はノミで切り落として加工して行きますから、ロス部分で何か他の部材をとる事が出来ないからです。

三角柱の体積の部分だけでなく、直方体すべてが石の使用量になります。

当たり前のことですが、小さい墓石は安く、墓石が大きくなれば、石材使用量、加工費、物流費、施工代金が増えますから、墓石の額は上がります。

ここに注意

国産材・外国材を問わず、石種によっては大きな石が採掘されないために、大きな部材を注文すると、納期や仕入れコストが割増しになる場合があります。

大半が8尺(240㎝)の大きさの原石ブロックの石種で、300㎝以上の部材を要求すると、大きな原石を探さなくてはなりませんので、その大きさが希少価値になります。

騙されるな!ミニ知識!③(石材使用量)

墓石の形や施工で違う石材使用量

石材使用量の多い順に並べました。

外柵(囲障)を一つの部材で作ってあります。

石材使用量は削ってありませんが、頑丈なお墓が出来上がります。

外柵(囲障)の部材が二つの部材に分かれています。

一つの部材でつくれるのに、二つになっているのが、不自然だと思いませんか?

下の部分の石の厚みが削ってあるのです。中はコンクリートで板石が貼ってあるだけです。

外柵(囲障)の部材の下がコンクリートになっています。

下の部分を石で貼るのを止めて、コンクリートづくりです。

下記のデザイン墓石の画像ですが、左墓石の外柵がコンクリートになっているのが分かりますか?

左右や後ろに墓石がある場合、目立たない様に石材使用量が削ってあります。

狭い墓地ではそれほど違いませんが、厚みのある外柵で、10平米以上の墓地の場合には、数十万以上の違いが出てきます。

下の画像は、墓所周りの敷石です。

通常は一つの石でつくりますが、石が貼り合わせてつくってあるのが分かりますか?

中はコンクリートか採石などの安い石が詰めてあります。

石材の使用量に合わせて、物流費や施工費が変わってきますので、墓石の原価に大きく関係してきます。

この様に石材使用量を減らして、安いと思わせて、実は儲ける事に躍起になっている石材店も多いのです。

特に地上カロートのカロート部分は、醜く削ってあっても、外から分かりにくいために、強度を無視してまで、削っている業者も登場しています。

有ってはならない事だと思うのですが、ボンド施工のみで建てられた墓石の倒壊が起きても、15年も経過していたら石材店は責任を取らないでしょう。

修理の依頼が来たら「いただき✌」と思うのでは無いでしょうか?

構造や施工を考えないで、見かけの大きさと価格だけを見ていると、将来大きな費用の負担がかかります。

デザイン、石材、構造、施工等の条件を同じにして、初めて騙されない相見積もりになります。

墓石の高さの表示に注意です!

墓石の大きさを比べられるときに、一番気になるのが高さでは無いでしょうか?

例えば、墓石の高さ65センチ:カロートの高さ35センチ:カロートを含む総ての高さ:115センチと表示があるとします。

みなさんは、地面から(グランドライン:GL)115センチと感じられるかもしれません!

115センチ-65センチ-35センチ=-15センチで、これは地面から15センチ低い所から全ての高さが図られています。

この表示の総ての高さは、15センチの基礎部分を含めた高さの表示で、墓石の高さを地面から115センチの高さがあり、大きく感じさせるためのテクニックです。

何社もの見積もりを比較される時には、同じ墓石の金額を比べることが鉄則です。

墓石の高さには、ご注意ください。

画像合成だけでは大きさが分かりません!

デザイン墓石の画像合成をご覧になって、「このデザイン安くていいな!」と契約してしまいました。

出来上がってご覧になると「こんなに小さかったの?」「こんなに低いんだ!」とガッカリされたお話を聞きます。

画像をご覧ください。

オシャレな墓石ですが、これだけでは大きさが分かりませんよね!

比較になる大きさの人間を立たせてみましょう。

比較できる対象が有れば、どれ位の大きさなのか分かりますよね!

霊園では、周辺にお墓が建っています。

墓石を安くする方法として、小さくするのが大変有効なのですが、周りの墓石と比べて、おもちゃの様に感じられる事も有るようです。

お客様が大きさを納得して購入されていれば、全く問題ありませんが、契約が済んでからでは、手遅れなのです。

背景合成をしてもらって、「どれ位の大きさなのか?」「大きくするとどれ位の見積もりになるのか?」墓石が出来上がった時に、後悔しない様に検討してください。

注意!

背景合成も、隣接する墓石の大きさが分かるような画像にしてください。

同じ墓所で、同じ大きさの墓石です。


比較しにくい様に、斜め上から撮影した画像です。

比較しやすい様に、正面から撮影した画像です。

同じ墓石ですが、印象が違いますよね!

撮影の仕方で、小さく感じさせない様に錯覚させるテクニックです。

墓石のデザインで価格は変わるの?

墓石の形や大きさは、地域によって大きく差があります。

一般的に和型墓石は石の使用量が多めで、標準型の洋型墓石は石の使用量は若干少なくて済みます。

ただ、近年のデザイン墓石は、和型よりも石材使用量が多くなることもあります。

デザイン墓石が高額な理由!

デザイン墓石は、立方体を積み上げた形と異なり、オリジナル性豊かなカットや曲線を使用する場合が多いので、石材使用量が増えたり、特殊加工や手間のかかるデザインを使用すると、通常の加工代金とは別で費用が発生します。

影彫り・象嵌・立体彫刻・蓮華台・銀杏面加工などは特殊加工に分類されますので追加料金が発生します。

追加料金を出してもらいながら、予算の検討をしましょう。

墓石の文字彫刻方法と特殊加工を参考にしてみてください。

またデザイナーズ墓石は、そのデザインに対してのロイヤリティが発生しますので高額になります。

勝手にデザインを盗んだりすると、著作権侵害になりますので、注意が必要です。

納骨形式の違いによっても石材使用量が変わる!

納骨形式は地域で違いますので、納骨室(カロート)の作り方や広さで、石材使用量や施工代金が変わってきます。

※はっきりとした境目があるわけではないですが、関西、名古屋を中心に、土に還すタイプの納骨室、富士川から東の地域や九州地方は、骨壺での納骨が多いです。

・地下カロートのお墓にしたいのか?

・地上カロートのお墓にしたいのか?

・骨壺の大きさ何寸なのか?

・何個分の骨壺を収蔵したいのか?

など、ご家族で前もって相談しておきましょう。

地下納骨タイプのお墓

地上納骨タイプのお墓

低床型デザイン墓石

近年、耐震性が強く石材使用量が少ない低床型のデザイン墓石が増えて来ています。

和型の場合は、形が似ているので、墓石の高さ、外柵の高さ等を、どうしてもお隣と比べると気になってしまう場合があります。

洋風墓石やデザイン墓石は、隣接するお墓の大きさを気にすること無く作る事ができますので、石材の使用量をコントロールしてお値打ちに作る事ができます。

地上(GLより上)に納骨室をおつくりすることも、地下におつくりすることも出来ます。

竿石(仏石)と門柱の左右に立体彫刻を、正面の張り石にはサンドプラスで、花柄を彫刻されました。

7寸の骨壺で10個以上収納可能な、低床型地上カロートの墓石です。

詳しくは、墓石の文字彫刻方法と特殊加工お墓(墓石)の構造と、各部の名称をご参考になさってください。

低床型墓石は、隣接する墓石と高さは違いますが、耐震性に強い地上カロートです。

墓所全体を石張りをしてありますので、草むしりも無く、お掃除が楽なデザインです。

将来的にも、メンテナンス費用が少ない構造で、近年増えて来た新しい墓石の形です。

複雑なデザインにすると墓石は高くなるの?

複雑なデザインの墓石を作りたいと思ったときに、まず初めに知っておかなければいけないことが、「国内で加工する場合」と「海外で加工する場合」では、同じデザインであっても大きく加工代金が違うという事です。

海外で加工する場合は、特殊な加工でなければ、余分に加工賃が必要になる事がありません。

国内加工の場合は、加工の難度で、料金がドンドン上がります。

上記の花立てを例にあげると、海外加工であればどちらの花立ても料金は同じになりますが、国内加工だと右側の花立ては割増料金です。

石材の使用量が同じでも、直線的な加工以外は加工賃が何万円も跳ね上がります。

そのため国内加工の場合は、墓石の仕様やデザインが決まらないと見積りが出るのにも時間がかかります。

シンプルなデザインなら、加工賃に大きな違いはありません!

紛らわしい言葉「国産墓石」とは?国内で採れた石材を国内で加工された墓石を「純国産墓石」とか「国内産、国内加工の墓石」と言います。

日本で採掘された石をなら、中国加工した墓石でも「国産墓石」・「日本の墓石」、難しい加工の部材を中国で加工して、「国内加工」と言う曖昧な表現で販売がされています。

法的にはグレーゾーンですが、高額で販売されているので、注意が必要です。

国内加工でも安くつくる方法はありますので、墓石を国内加工するメリットと安く作る方法を参考にしてみてください。

墓石の産地と加工地

墓石の産地は、文字通り採掘された国、地域の事です。

日本国内産出の石、インド産、中国産、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカと世界中の石が、墓石に使用されています。

高性能な石もあれば、注意が必要な石もあります。

中国産が、粗悪で危険な石だと販売している業者がいます。

安心して使用できる石もありますので、産地で先入観を持たない様にしましょう。

日本の石を、日本人の職人が、国内で加工している墓石を、純国産墓石といいます。

皆さん日本国内で産出された石は、国内で加工されていると思い込んでおられます。

日本国内で産出されている著名な石の殆どが、中国に輸出されて、墓石に加工して輸入されています。

手間のかかって、加工賃が高額になる部材だけを、中国で加工されている墓石もあるのです。

国産墓石と営業をされて、中国加工の墓石を高額で購入しない様に、ご注意ください!

騙されるな!ミニ知識!④(産地証明)

今日では、日本の石の多くが中国に輸出されて、中国加工でも国産墓石として販売されています。

しかし日本の石の国内加工には、必ず産地証明、加工証明、販売証明が付きます。

(国産材の国内加工をご検討の方は、産地証明、加工証明、販売証明を求めてください)

世界中の石が中国加工されて輸入されています。

海外で産出された石の証明を、中国の商社が出していますが、勝手につくった産地証明など信用は出来ません!日本の販売店が契約書に記載している石種名を、信用するしか無いのです。

日本の石でも、採掘会社が中国に石を売る時に、渡している産地証明を出してくる中国商社も有りますが、無いよりはマシと言った程度です。

国内加工をしている会社は、多くの場合自社で石を吟味した上で仕入れをして、墓石に加工しています。

国内加工をしている会社は、産地証明に、加工証明、販売証明が一枚の用紙になっています。

別々でも、加工証明は必ず付いてきます。

産地証明だけの場合は、中国加工の疑いがあります。

費用が掛かる事を言い訳にする業者もある様ですが、加工料金に含まれていますので、証明に費用を請求されることはありません!

証明をする団体も、中国の商社も、実際に墓地まで行って、鑑定人が何処の霊園のどの区画の石種は、○○ですと言う証明書では無いからです。

輸送の途中で入れ替わっているかのしれないのに、墓地まで来ないで、どうやって証明出来るのでしょうか?

注意!

「インド州政府の刻印です!」と、もっともらしく原石の画像を見せますが、州政府の刻印も産地証明も見た事はありません!

騙そうとインボイスを見せて売り込みますが、インボイスは通関書類で、証明にはなりません!

誰かが使用していると、真似をする営業が後を絶ちません!一旦中国に入った原石が、使用されている事をどうやって説明するのでしょうか?

「サンプルを手に入れてくれませんか?私の石と比べてみてください」と他社の石を手に入れさせます。

石が分からない貴方は、石サンプルを見せに行きます。

素人営業が、専門家のふりをして「これ偽物ですよ!」「綺麗じゃない!あまり良い石では無いですね!」と、間違い無く他社の石をけなします。

石に拘るお客さんを納得させるための販売テクニックなのです。

誠実な石材店は、こんな営業はしません!

墓地を購入する際は、工事のしやすさも気にしておいたほうがいい理由とは?

お墓を建てるときには、墓石代金だけではなく工事費というものが発生いたします。

工事費は、どこの墓地に建てる場合でも同じというわけではなく、墓地の場所や立地条件、大きさによって代金が変わってきます。

どういった場所だと工事費用が余分にかかるの?

墓石の工事を行うにはクレーンが必要になります。

クレーンを搭載しているユニック車は、普通自動車が通れる幅の道幅があれば何とか通れるので、自動車が通れる道から墓地までの距離がどれくらいあるのか?が重要なポイントになります。

近くに道路がない場合は、車を止められる位置から、墓所まで、キャタピラーなどで運搬する必要がありますので、墓所までの道幅、途中に階段があるのか?などがポイントになります。

また、近くまでキャタピラーで荷物を運搬できたとしても、周りに墓石がひしめき合っている場所だと、小型クレーンを使用できない場合があります。

機材が使用できないときは、三脚などをつかって、人力で墓石を建て上げなくてはならなくなりますので、職人の人数が必要になり、人件費が余分にかかったりもします。

※山の斜面などの墓地で大型のクレーンを使う場合や、人件費が余分にかかる場合だけは別途費用がかかると覚えておくといいでしょう。

日本は地震大国!墓石にも耐震施工・耐震構造は欠かせない

大きな震災で墓石の倒壊が発生した場合、多額の修理費や建て直しの費用が発生したり、隣接するお墓にご迷惑をかけてしまう事もあります。

石材店によって使用する資材が違いますが、主に使われている物は、耐震用のコーキングボンドセラミックボンド耐震ピン免振ジェルステンレスコーナー金具パワーアンカー等です。

墓石の大きさ、構造、デザインに合わせて必要とされる耐震施工を行います。

費用的には3~6万円くらいです。

墓石の図面を作成する段階から、強度計算を行って設計する必要があります。

施工方法だけではなく、構造上の強度も考えて、提案してくれる石材店に相談しましょう。

できるだけ安くお墓を建てたいと思っている方も多いと思いますが、石材使用量を削りすぎたり、施工方法で手を抜けば、譲りたくない強度に目をつむる事になります。

僅かな費用で安心が買えるので、耐震性については疎かにしない様にご注意ください。

墓石の基礎工事・耐震施工と費用(価格)を参考にされてください。

必要以上の基礎工事を行うのは過剰品質です!

出来上がってしまえば見えなくなる部分ですが、長い年月に渡ってお墓を支える基礎工事は大変重要です。

墓地の地盤状況や、墓地の広さ、墓石の大きさ、お客様のご要望で施工の方法や代金は変わってきます。

ただ、やみくもに過剰な基礎工事を行っても費用の無駄になるだけで、お墓の大きさにあっていない基礎工事は過剰品質になります。

過剰品質な基礎工事とは?

例えば基礎の厚みの場合ですと、墓石の石材使用量が30才であれば尺基礎(30㎝)もあれば十分な基礎の厚みですが、10才の墓石に尺基礎は過剰品質です。

10平米以上の広い墓地に、小さな墓石をつくる際、布コンクリート工法で墓石が乗る部分だけに基礎工事を行います。

墓所の基礎を全て鉄筋コンクリートで覆うベタコンクリート工法は、墓所全体で墓石を支えますので強い基礎ですが、大きな墓石でない場合は、費用がかかり過ぎるので、費用対効果を考えるとお勧めできません。

(3平米まで位の墓地なら、ベタ基礎も尺基礎も費用はそれほど変わりません)

墓地の地盤がゆるい場合は地盤改良パイル(くい打ち)コマブロックD-BOX工法等がありますが、施工方法で代金が変わります。

基礎工事の費用は、地域で違いますが、1平米で6万円程度です。

それ以降、1平米追加ごとにプラス2万円くらいが相場です。

(1平米でも業者がトラックで墓地まで行かねばなりませんので割高になります。)

騙されるな!ミニ知識!⑤(基礎工事)

最も騙され安いのが、「当社は尺基礎です。頑丈な基礎工事に拘っていますから」と説明を受けたとします。

尺基礎は頑丈だとネットにも載っていたから、「この石材店の施工は大丈夫に違いない!」と安心しないでください。

売りたいが為のセールストークかも知れません!

30センチ掘削して、適当に砕石と、水の多いシャブシャブのコンクリートを入れただけでも、尺基礎で販売されています。

これでは頑丈な基礎工事とは言えません!

同じ尺基礎でも、40センチ掘削して、割栗石、砕石を入れて転圧!

強度の高いコンクリートを、25センチ~30センチの厚みで、割れない様に鉄筋の配筋がされているのが尺基礎です。

丁寧な地盤改良、強度の高いコンクリートが割れない様に、鉄筋を入れるのが基礎工事です。

特に広い墓地では、ベタ基礎なのか?布基礎なのか?の確認をしてください。

施工内容も、石材使用量も、同じ条件で比べないと意味がありません!

車体の大きさが同じでも、レクサスとカローラの価格が同じで無いのは、性能と内装の仕様が違う事は、皆さんご存知かと思います。

同じ様な表現をしていても、石材店毎に施工の仕様は違うのです。

墓石の内容を考えないで、大きさと代金だけで駆け引きしても、利益を取ら無い石材店はいません!

墓石の大きさや地盤の状況から、必要にして十分施工の説明をしてくれる石材店を選びましょう。

親切に説明をしてくれ、お値打ち価格で、いいお墓をつくってくれる誠実な石材店を選びましょう。

ベタ基礎と布基礎についても、詳しくは、墓石の基礎工事・耐震施工と費用を参考にされてください。

墓石を安くつくる為の注意点

①指定石材店制度のある墓地や、工事が難所の墓地を購入しない!

②安くても、性能が良くて、気にいった色や石目の石材を選ぶ!

③シンプルなデザインにする!

④必要にして十分な施工の知識を知り過剰な施工を要求しない!

⑤石材店任せにしない!

あとがき

今日では、情報や販売が変わって、消費者のライフスタイルや購買方法も変わりつつあります。

車や保険もネットで安く購入出来る時代になってきました。

新しい施工技術で、お墓が頑丈につくれる様になって来ました。

ネットで大変安く購入できる反面、過剰な販売競争で、安売りの為に、粗悪な石材を使用し、手抜きの施工をされた墓石も増えてきました。

このHPには、墓石の選び方、デザイン、構造、加工、施工等も掲載させていただきました。

どうか安くても、想いを込めて、いいお墓をおつくりください。

このHPには、国産材から外国の石まで、多数のデザインで価格を表示いたしました。

ご予算からも、お墓づくりをご検討していただける様に、価格表をおつくりしました。

「これ位の墓石なら、これ位の予算からつくれるんだ」等、デザインやご予算ご検討の目安として使用してください。

墓石の値段・人気デザインベスト30安くつくれる石とデザイン(形)のご提案国産墓石(日本の石)の料金と仕組みはこちらです。

見積書の見方や比較の仕方を、見なければ損をする!石材店(墓石店)の選び方!墓石の見積書、反則ランキング・ベストテンに掲載しておりますので、ご参考にされてください。

当社への無料のご相談、お見積もりをご希望の方は、

フリーダイヤル:0120-953-574

メールアドレス:mail@kashiko-ohaka.com

LINE:電話番号検索(058-322-9888)株式会社かしこ

までお気軽にご連絡ください。

(自社のお墓づくりを基準におつくりしています、お墓の外観その他で、個人的な感想も交えてご説明しております。他社のお墓づくりを否定するものではありません!)

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