西宮市のお墓(市営兜山墓園)です。低床型墓石は、耐震性に強いですね!
耐震性をお考えになるなら、低い形の墓石がお薦めです。
六甲山の麓に造成された大変美しい霊園に、低床型のデザイン墓をおつくりしました。
4.3平米ですから、関西地区としては広めの墓所です。
デザイン、耐震性、墓所の掃除のしやすさ、石の吸水率や色、ご予算をお考えになりながらおつくりになりました。
デザイン的な仕事をしていらっしゃるのでしょうか?
イラストレーターか何かを使用されたのだと思いますが、サンドプラスト彫刻の画像も、ご自分でお創りになって送って頂けました。
デザインも、墓所内を全面板張りにすることも、殆ど決めていらっしゃいました。
私のしたことは、管理事務所で霊園の規定と施工上のルール、墓地の地盤、搬入経路等の確認をして、石材のサンプルをお見せしながら、ご質問にお答えしただけです。
変更箇所も盛り土の高さだけを、霊園の規定内に微調整して、デザイン提案をさせて頂いただけです。
関西ですから、盛り土の高さが低いですが、納骨形式が土に還す形なので、この高さでも地上に納骨出来る構造です。
このタイプの長所は、耐震性に優れているだけでは無く、墓石本体の重さが少ないので、基礎工事のコンクリートが、尺基礎の様に厚くなくても、鉄筋コンクリートなら十分支えられます。
もっとも私の会社の場合は、ベタ基礎にして、若干ですが過剰品質気味の施工に、させて頂いています。
お客様のご負担をあまり増やさない様に、地盤の良し悪しと墓石の重さに対して基礎工事の強さを考えて打ちます。
お客様は、イメージに合わせて、石材をインドの黒系御影石までランクを上げていかれました。
オーセンティックな墓石もいいですが、デザイン性の高い墓石でもいいですね!
かなり墓石づくりを勉強されたのでしょうね!
感度を大切にされながら、綺麗なお墓をおつくりになりました。
墓石の大きさや形に決まりがあり訳ではありません!
こうして想いを込めてお墓づくりをして行かれるのがご供養では無いでしょうか?
近年、墓所内草刈りをしなくても良い様に、玉砂利の下をコンクリートで土間打ちをしたり、デザインも兼ねて貼り石にされることが多くなりました。
ここで気お付けて頂きたいのが、エフロレッセンス(コンクリートから出て来る炭酸カルシウム)です。
寒い時期や日当たりの悪い墓所では、エフロが起こりやすいので注意が必要です。
エフロカットの使用も出来ますが、入れ過ぎはコンクリートの強度を落としますので、必要に応じて使用しています。
もう一つが、水勾配付けて施工されているかです。
熟練の職人さんなら必ず付けてくれますが、急いで施工する業者等で、勾配が付けていないと、雨上がりに水たまりが出来てしまう事があります。
今回の場合の様に貼り石が大きい場合は、石が少しでも反っていると水勾配が付けにくいので、加工検品時には、特に注意を払っています。