お墓の耐震施工は、地盤の状況と墓石の大きさで変えています。
「臼井さん、お疲れ様!」
「エッ?オオ~!ビックリした!」
「帰ろうかなと車に乗ったら、なんやよく似た人が歩いて行くから、戻って来たんやけど」
「ご無沙汰しております。近くを通ったので、墓石にチョット逢いに来ました」
「遠いのに、わざわざ掃除でもしに来てくれたんか?」
「綺麗にされていますよ!掃除は、みなさんがご先祖様を想いながらされますので、私はゴミ拾い程度です。コーキングだけは見ますがね!」
近くを通る機会があって、時間に余裕がある時にですが、自分がつくった墓石を観に行く様にしています。
タマタマ施主さんにみつかってしまったみたいです。
6年ぶりぐらいですが、いつも磨いていらっしゃるのでしょうね!
水垢もありません!
基礎工事は、ガッツリやってあるのですが、水はけが悪かったのが気になっていました。
それに大きな墓石は、数年経過して若干のズレが出ることがあります。
大丈夫だったのでホッとしていると伝えると、北海道の地震の話になりました。
「あんな地震が来たら、この墓もお終いやろうか?」
「頑丈にはつくりましたが、震源地なら絶対壊れています。縦揺れが大きかったら、どんなことしても、まずダメですね!」
耐震施工や免振施工の方法は、ドンドン新しくなっていますが、どの方法も本物の地震に対して実績も無く、ボンドやジェルの耐用年数も、使用する量や条件の違いで、今一つはっきりしていません!
結論的には誰も分かっていないのだけれども、これくらいはやっておいた方がいいとか?
お客様のやっておきたいと言う想いをくんで、石材店は施工をしています。
もちろん地盤の状況で、パイルやコマブロック、水抜きや地盤改良等が必要の時は、その方法をご紹介しています。
今日では耐震施工は標準です。
エアコンの無い車が無いように、耐震施工のしていない墓石は無いくらいです。
簡単に言えば、墓石の大きさが大きければ、大きな金具を使って、ボンドの使用量を増やして、地盤が弱ければ、重い墓石を支えることが出来る基礎強度にするということです。
費用をかけ過ぎもどうかと思いますが、少ない費用で出来るならやってもらった方が安心かもしれません!
例えばステンレスの無垢のピンでも、太さや長さでも違いますが、1メートルぐらいの長さで、原価1万5千円まで位じゃないでしょうか?
穴を空けておいて入れるだけですから、そんなに費用はかからないものです。
施主さんも久しぶりに逢ったのと、観に来てくれたのが嬉しかったのかもしれません!
外柵に腰かけて話し込んでしまいました。
「ま~あの時は、家内と息子がアンタの墓石がいいと言うもので、任せたけれども、地元の石材店が500万で、アンタが320万だったかな?ヤッパリ心配でな~!イヤ!気を悪くしないでくれな!アンタが信用出来んという事や無いんだけど、180万も違っては大丈夫やろかと思ったよ!」
「ハハ!何か嘘くさい調子のいいオヤジやと?」
「ホントのところは、そ~やったんや!(笑)工事を観て安心はしたけどな!あの時、息子が今時近所の電気屋では家電を買ったら高いだけやで、家電量販店で商品を観て、説明を聞いて、ネットで買うもんやと言っとったのが、今分かる!あの時の競争相手は、もう店閉めているから、アンタの勝ちやで!」
「勝負けでも無いですが、潰れたんですか?」
「まだやっているらしいけど、近くの店は無くなってしまったな!」
「そうですか?大きな会社は、帆船が回るようにゆっくりと変わるしか無いですからね!」
「アンタは、儲けとるやろ~?」
「そんなこと無いですよ!儲かっとったら、私がウロウロしていません」
話し込んでいたら、住職が現れて合祀墓をつくりたいという話になって来ましたが、遠隔地のお寺さんに、納骨のご紹介等はとても出来ないので、早めに退散してきました。
耐震施工や免振施工には、いろいろな方法がありますが、それ程大きな追加費用にはなりませんので、石材店に相談されるといいでしょう。
墓石の基礎工事・耐震施工と費用(価格)はこちらです。
最近、僕は低床型の地上カロートだとか、墓石の中心になることが多いカロート部分を、特に頑丈につくる耐震構造を薦めています。
見えない部分なので、高額の石を使う必要はありませんから、そんなに費用もかかりません。
仮にボンドやジェルの耐用年数が切れても、壊れないでいて欲しいからです。
図面作成からのご提案になりますが、ご希望であればお気軽にご連絡ください。
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