販売店化してしまった石材店。

STONE STORY

お墓は品質のいいものでないといけないので、少しぐらい費用がかかっても仕方がないとおっしゃる方もおいでになります。

また、こだわりの墓石をつくり続けている石屋さんもおいでになりますが、ここでは、ごく一般的な石材店のお話をさせていただきます。

消費者が一番気になるのは、やはり値段ではないでしょうか?

周りのお墓と比べて同じくらいのお墓をつくると、どれくらいの予算でできるのか?

これくらいの予算に抑えたいが、どのくらいのお墓ができるのか?

値段が重要で、お墓は、どこで買っても同じだと想ってらっしゃる方が大変多いです。

同じものであれば安い方がいいに決まっています。

競合店よりも出来る限り安く販売するためには、何をさて置いても原価コストを下げることが第一となるのです。

そのために人件費の安い中国で加工して、施工も土建会社に下請けをさせて、立ち合いもしないで、完全に販売店化してしまった石材店がほとんどです。

一か月に一基か二基の販売では、ダンプや機材の償却をするために、べら棒に高い金額で、墓石の販売をしなければならないからです。

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お近くの石材店はどうでしょうか?

石を削ったり磨いたりしていらっしゃるでしょうか?

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ご覧になっている画像が、大口径と言って72インチ以上の石材切断機です。

これが回ってない石材店は作っていません。

石材工場の集積地は、茨城県真壁市、香川県庵治町、愛知県岡崎市が三大石工産地ですが、最大の岡崎でも、大口径が回っているのは、5台くらいです。

国産墓石を一部の石材店が加工していますが、今や日本の石も多くを中国へ運んで、加工した物を輸入しています。

90%が中国で、それ以上だとも言われています。

その他を日本、インドとベトナムでの生産です。

みなさんが専門家だと思っている石材店のほとんどは、加工を商社任せで、価格を下げての販売競争をしているのが現状です。

中国の石材加工工場に直接製作を依頼して、品質維持のために、現地駐在や検品のための渡航までしている石材店は100件に1件あるでしょうか?

石材商社に任せっきりで、どんな処でつくっているのかもわからないお店がほとんどです。

お店に行くと、「お任せください!」「良いものをおつくりいたします!」「ご安心ください!」などの言葉です。

しかし、現在のお墓の流通経路では、石材店も仏壇店も葬儀社も含むほとんどの墓石取扱い業者は、お客様からご注文のお墓を、中国のどの工場で、どのランクでつくらせるかを選ぶことはできません。

なぜ、そんな無責任なことが、言えるんでしょう。本当のことを話したら、みなさん心配で買えないからです。

みなさまが選んだ業者が、大手の石材店であろうが、老舗の石材店であろうが、直接貿易をするノウハウがなければ、中国のどこの工場で製品をつくらせるのかを決めるのは、その石材店ではなく「石材商社」です。墓石の設計図も商社や中国の工場のCADで作成しているところがほとんどです。