間違いだらけの営業マン!

STONE STORY

お客様からお聞きしたんですが、よくそんないい加減な説明で、販売できるなと想うものをご紹介します。

「うちの店は、字彫は日本で彫ってます。中国の字彫では通らんのですわ」

字彫は、PCでゴム切をして、墓石に貼ります。

その部分をサンドブラストで砂を吹き付けて彫ります。

中国と日本での技術の差なんて出ようがありません。

関西は深め、関東は浅めが好まれますが、ご希望で深めか浅めか指定すればいいのです。

いかにも、そのお店がいい墓石を販売しているように説明していますが、そんなことはありません。

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「日本の風土に合うのは日本の石だけですわ」

日本の石が合わないとは言いませんが、インド材であれば、吸水率も日本の石に比べて少なくて経年変化も国産材に勝るとも劣りません。

気が遠くなるほど長い年月をかけて石は出来上がっていますので、今の気候や風土に当てはめて日本の石だけという説明はいかがなもんでしょうか?

「この石は水を吸っていますが、下から水が昇って縁起がいい石ですよ」

何でも適当に理由を付けて売ればいいというものではありません。

吸水率が高ければ、変色はするし石の経年変化も早いです。

ふざけるな!

「字彫の部分のペンキが剥げてきたら、ご自分で簡単に塗り直せます」

塗り直せますが、簡単ではありません。

何度も重ね塗りを繰り返さないと綺麗にはなりません。

車のワックスを磨きの部分に塗っておけば、最後に拭き取れば綺麗になります。

「これだけ中国でつくっているので、全然心配いりません。中国でも日本でも変わりません」

そんなことはありません。中国のいい職人につくらせても、並べて比べれば一目瞭然です。

少しでも安くつくるために中国加工しているわけですから。

同じ様に中国でつくらせたら出来るでしょうが、安くはないです。

ご予算のある方は、国内加工も検討されてもいいと思いますよ!

「黒い石のお墓は、あまり縁起が良くないです。墓石はやっぱり日本の白い石がいいですよ」

そんなことはありません!

東北や長野県、鹿児島県も黒石です。寒い地域は、比較的吸水率の低い黒い石が多いのですね。

また、昔黒くていい石が採れた地域では、黒の墓石が多いです。

縁起が悪いなんてその地域の方に怒られます。

「お墓の基礎なんか鉄筋でやるもんじゃないですよ!墓相学では、お墓にお金をかけて直すのが供養です」

墓相学が確立したのは、江戸時代の後期で、易者と石屋が儲かるように考えたものです。

土にそのまま埋葬した時代ならともかく、焼骨にしてしまう今日では、子孫に負担をかけないように頑丈につくり、納骨室(カロート)内側の部分だけコンクリートでは無く、土でおつくりするのが施主様のご希望だとおもいます。

阪神大震災以来、関西も基礎工事をするようになっているので日本の多くの地域で基礎がつくられています。

東海地区の石材店には、基礎工事をしないお店がまだまだ多いですが、最近では基礎をつくる石材店もあります。

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「仏壇も納骨も四十九日までに行います」

「どなたがおっしゃったのですか?ご住職ですか?」とお聞きしました。

葬祭屋さんに言われたといわれるので、ご住職に、曹洞宗はそうなのですか?とお尋ねしたら「そんなことはない。仏壇もお墓もあわてて用意しなくてもいいよ!と二週間過ぎて落ち着いた頃に言おうと思っていたら、もう買ってしま
った話を聞いて、驚いたよ!」とおっしゃいました。

確かに三十五日や四十九日に納骨を行う地域もありますが、限られた地域です。

お悔やみ営業とは言いますが、悲しみで、あれもしてあげたかった,これもしてあげたかったと思われているご遺族の弱みに付け込んで、やりたい放題は許せないです。

ご本人には、気の毒で言えないので、黙っていましたが、みなさん絶対に慌てないでください。

お客様の「御影が欲しいんですが?」のお尋ねに「これは御影です。日本の本御影です。いい石ですよ!」と答えた営業がいたそうです。

「えっ!本御影ですか?本御影はいま採れていません。今ご紹介しているのは全て御影ですが!」とお返事すると「よくわかりませんが、御影がいいと聞いたので御影でつくってやりたいのですが?」と困った顔をされました。

傍においでの息子さんが、先日、石材店に母と見に行った時に、専門の方が出て来て「愛媛県の本御影です」と石を見せてくれたそうです。

「本当にそんなこと言ったんですか?」ご覧になったのは、こんな石ですか?と大島石のサンプルをお見せすると「これです!」とおっしゃいました。

本御影は、現在の神戸市東灘区の辺りで採れていましたが、現在は採れていません。私が生まれる前から採掘していませんので、もうありません。

ご覧になったのは、愛媛県の大島石で、本御影ではありません。

現在では、花崗岩、斑レイ岩を中心に、深成岩の全てを御影石と言っているご説明をしました。

「御影はもう無いんだと」と息子さんに言われて、がっかりされたご婦人の顔が忘れられません!

仏壇店や葬儀社ならともかく石材店の店頭にいれば専門家に見えるんですから、もう少し教育してから店に出して欲しいです。