中国加工の今!

STONE STORY

中国での石材製品の加工が始まってからすでに20数年の年月が経ちますが、中国も経済的に裕福な国になり人々の生活水準も高くなった近年においては、中国の若者の多くが日本と同様、デスクの前での仕事を望むようになってきました。

そうなると、若い世代で行員のなり手が少なく、ベテラン職人の数も減少して、ここ数年の中国全体の石材加工レベルの低下は著しく、工場ごとの技術力の差は広がるばかりです。

つまり、高給を支払うことが出来る工場には腕の良い行員が集まってきますが、そういった工場で製品をつくるとなると、当然製作にかかる値段は高くなるのです。

弊社が取り引きをしている、中国・福建省の大手石材加工工場の行員の賃金は、月額8000元(約17万円位)です。

中国の大卒初任給の平均月収が約5000元(約11万円位)ですからかなり高給です。

ただ塵肺で胸の病になることが多く高給でもしかたないです。

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もちろん、こんなに高賃金の工場ばかりではなくもっと安い賃金の工場もありますが、技術レベルは低くなります。

安い原石を使っていたり、素人目に見てもその違いがわかることがあります。

同じ工場でつくられる墓石あっても、工場に支払う値段によって加工精度に差があります。

使用する石材、職人の熟練度、加工や検品の仕様が違うからです。

これが国内加工との違いです。

中国人と日本人では「これでいいか?これはダメだ!」の妥協点が違うからです。

当社はこれを埋めるために、検品のための定期的な渡航と仕様の明確化、厳重な検査を幾重にも行うことで対応しています。

取引なので任しておけば大丈夫の日本人的考え方は外国人には通じません。

料亭ではお客様にお出しする料理の味付けをする板長が必ずいます。

だから、いつ行っても同じ味で料理が楽しめるのです。

高額の工賃を払ってつくると言っても、日本でつくることを考えたらまだまだ安くいい墓石ができます。

問題はとにかく安くつくりたいというお客様が多いことです。

注文を取りたい石材店は消費者から見積り依頼を受けているお墓の案件を、今度はその石材店が取り引きのある複数の石材商社に見積もりを依頼します。

石材商社同士での相見積もりになるのです。

石材店は、何とかして消費者から契約が欲しい!

石材商社も何とかして石材店から注文が欲しい!

安くつくるためにそれなりのランクの石材を使い、加工工場も本来の墓石工場ではなく、墓石の加工をしていない外柵工場で加工させたり、最近では床材などをつくっている建築工場で加工してコストを抑え始めています。

大衆食堂に懐石料理をつくらせているような物です。

これだけ永く墓石の加工をしているのですから国内の職人に勝るとも劣らない技術者は沢山います。

現実に日本の墓石職人を視察に案内した時に「なぜ、あのスピードであの精度で加工できるんだ」とうならせた職人もいたぐらいです。

いちがいに中国の加工が悪いというわけでは無く、そうさせている日本の石材商社の事情があるのです。

技術のある工場にそれなりの対価を払って仕様と厳重な検品で臨めば、いい墓石が出来上がります。

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日本でつくっても、中国でつくっても、どこの工場でどんな管理でつくるかです。

「価格」と「技術」は、正比例というのは日本も中国も同じです。

中国で加工・製作された墓石を以前のような安価で購入できる時代は終わりました。

それでも国内加工に比べれば断然安いです。

国内加工でそれなりの職人さんに加工してもらうにはお金のある方しかつくれません。