石で騙されないための基礎知識(黒御影石編)

STONE STORY

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黒御影石とは、御影石(結晶質深成岩)の中でも、有色鉱物を含んだ閃緑岩や斑レイ岩等で、長石や石英の含有量が少ない黒い石です。

花崗岩、閃緑岩、斑レイ岩の順に、右へ行く程黒くて、重い鉄やマグネシウムの含有量が多くなってきます。

黒くなる程、鉄分を多く含みますから、重い石になります。

黒御影は深成岩の中でも、比重が高く硬質とされています。

主にインド、アフリカ、スウェーデン等からの輸入です。
(日本では、福島県の浮金石です。長崎県と鹿児島県産出の黒い石は、ガラス質の安山岩で、深成岩ではありません)

大変硬くて吸水率も低いですが、それだけに加工には大変手間がかかります。

研磨にも手間が掛かりますが、磨く程に美しい艶が出ます。

以前は、白系やグレー系の墓石材が多く使用されていましたが、近年、グリーン、ピンク、赤などのカラフルな石材が使われるようになりました。

その中でも、人気があり需要が増えているのが黒御影です。

黒御影は、色目、石目で見分けが付きにくく、採掘地や石材名も分かりにくいので、最もゴマカされやすい石材です。

 

石の見分けが出来る石材店も一握りです。

殆どが石材商社に薦められるままに、販売している事が多いでは無いでしょうか?

石目や色目で違いが分かるようになるには、ある程度数を扱って経験を積まないと難しいです。

私もこの業界に入ったばかりの時は、黒御影は全部同じに見えましたね!

よく見ると石目の模様や大きさ、色の違いやゴールドやシルバーが入った石など、サンプルを並べてみると一つ一つ表情の違いがわかります。

黒御影は、硬くて大変美しい石ですが、鉄の含有量が多く、錆の出る石があります。

硬い石ですが、採掘されて新しい石は、太陽光線にあたることで、ヒビが入ることがあります。

採掘後2~3年は様子をみて扱うのが無難です。

間違っても、商社丸投げの石材店に薦められて、実績の無い石を選ぶのは危険です。

何年くらいトラブルが無いか?の確認が必要です。

ここでは、代表的な黒御影石の特徴と騙されないための注意点、石材店で見解が違ってわかりにくいインド黒の最高峰のクンナムについて、クンナム村の簡単な地図をおつくりして、私のクンナムの認識を少しお話ししてまいります。

ここで注意!注意して頂きたいのは、黒系の花崗岩を黒御影石として販売しているお店があります。

黒い花崗岩も、広義では黒御影と言っていいかもしれませんが、中国産の北大青、河北山崎、G654、等は、サンプルの画像で黒く見えますが、真っ黒ではありません!

水を吸わない黒系の御影と言っても、どの石と比べるかで、印象が違います。

インド産黒御影と比べたら、これらの石は、ズブズブに吸います。

一番問題なのは、原石の単価が全然安いと言うことです。(中国産でも山西黒は、黒系ではなく黒ですが、G654よりはるかに高額です)

北大青やG654等は、黒系かもしれませんが、アルファベットのGはグラナイト(GRANITE)花崗岩の事です。斑レイ岩ではありません!

いくつかのHPで、花崗岩を閃緑岩や斑レイ岩と紹介しているのは、HP作製業者が間違った情報をコピーして、紹介されているのか?石のことが分から無い素人か?知っているなら、何らかの意図があるとしか思えません!

石材店以外の素人がつくって、商売にしているHPが増えているので、ご注意ください。

ちなみに花崗岩・閃緑岩・斑レイ岩の順で有色鉱物の含有量が多くなり、黒さが増してきます。

それでは、最も高品質の黒御影石と言われる、スウェーデンブラックからご紹介します。

ファイングレイン(スウェーデン)

ファイングレイン

スウェーデンブラックの中でも、細目で美しく、石質、経年変化の全てで世界一と言われるのがファイングレインです。

美しく磨かれた黒の石目に、銀紛模様の雲母がキラキラ輝いて、1000年品質と言われるくらいに経年変化がありません。

同じスウェーデンブラックでエボニーブラック、ボナコードがありますが、ファインが細目でエボニー、ボナコードの順に荒くなります。

ここで注意点ですが、一般的にスウェーデンブラックといわれて販売されるのは、ボナコードです。

ファイングレインのいい石は、ボナコードと比べて原石価格が、2倍以上します。

ボナコードを、ファイングレインの粗目として販売している石材店がありましたが、比べれば全く違う石なので注意が必要です。

またアフリカ産出のベルファーストをスウェーデンブラックで販売をしていた石材店がありましたが、銀粉は入らないので見分けることが出来ます。

ベルファーストは、金分がいる原石がありますが、銀分が入る事はありません。

ファイングレインは、中国からの強い要望で丁場を広げたために、若干石目の荒い物や赤系の黒に感じる石がありますので注意が必要です。

工場で持っているブロックにバラツキがありますので、展示サンプルだけを見て決めないで、現物サンプルを取り寄せてもらいましょう。

ファインは、大きなが原石が採掘されていません!

150センチ以上の長尺の部材を使用する場合は、確認が必要です。

ベルファースト(南アフリカ)

石目は中目位で、真っ黒ではなく墨くろの濃い色にブルーやゴールドが入るものもあり、石目も独特の石目なので見わけはつけやすい。

一級品だと言われたスーパーダークは閉山。

墓石がつくられて20年くらい経過したベルファーストを見たことが有りますが、焼けて黒さが抜けていました。耐光性に弱いと考えられます。

山西黒(山西省)

中国を代表する黒御影石ですが、色が抜けたり、錆びて赤くなる事も多いです。

中国産黒御影石と言われたら、まずこの石ですから買わないほうがいいですね!

最も安定しているのが、K-5丁場ですが、高額になりますので、インド産の黒御影のリーズナブルな石が買えます。私は迷わずインド材をお薦めしています。

クンナム(タミルナドゥ州)

インドは黒御影石の宝庫で、石質、経年変化も申し分のない石が多く、キズ、変色、色むらも少ない。

クンナムは、インドPAN(アンドラプラディッシュ州)と並んでインドを代表する黒御影石で、クンナムがキングならPANがクイーンと言われるくらい人気の墓石材です。

それだけに高価で人気があるために、取扱金額も大きくなるので、様々な情報が飛び交って独り歩きし始めます。

クンナム村(KUNNAM)周辺の簡単な地図を作りましたのでご覧になってください。
(地図の下手なのは、ご容赦ください)

クンナム位置

本クンナムについて

正直わかりません!

私は本物の本クンナムを見たこと無いんですから!

みなさん色々なお考えがあると思います。

でも、この地域で採掘された石をクンナムですとインド政府が決めた訳では無い時代の話です。

議論しても仕方がないと思いませんか?

ある人は、カルサヌールを挟んで10キロも離れているTVKも昔はクンナムの一つだったなんて言うんですよ!

カルサヌールなんて緑の石が間にあって、クンナムでは絶対無いと思うのですが、みなさんどう思いますか?

クンナムの鉱脈について

クンナム村を中心に北西にぺルンバッカム村、南東にスマンガラム村があり、鉱脈が走っているという説がありますが、大きな意味では、クンナムなのかもしれません。(あくまで想像です)

しかし、ぺルンバッカム村周辺の石は、白い石が出ていること、クンナム村とペルンバッカムの中間に位置するクンナムVやクンナムK2は石目も色もクンナム村のKとは違いますが、「これってどうなの?」の世界です。

その辺りで石が変わり様な気がしています。

ただ、石の名前がドンドン増えていくので、この鉱脈説も大きな意味ではアリかなと思っていますが、クンナムと名が付けば高く売れる的な考えはいけないですよね!

クンナムイーストについて

地図をご覧になればお分かりになると思いますが、クンナム村の東に石目が細かくハッキリした黒い綺麗な石が採れる丁場があり大変人気が出たのが、通称クンナムE(クンナムイースト)の丁場です。

次第に小さな石しか採れなくなって、採算が合わないので、閉山になっています。

でも、クンナムEの名前が付けば、高く売れると考える金の亡者が他の石を、クンナムEとして販売しているのです。

クンナムKの丁場とSの丁場を採掘しているのが、EE社(エンタープライズ&エンタープライズ)です。

会社名の頭文字のEを使ってクンナムEです。

何処何処より東だからクンナムEと付けたり、何でもありの世界です。

閉山している丁場の石が、何年もある訳がありません!

私はといえば、クンナム村で採れているKが、石目がボヤーとして大きいですが、茶色っぽいというか、温かい黒というか色目が好きで、Kが本クンナムに最も近いのかな?なんて、勝手に考えてお客様に薦めています。

(根拠はありません)

予算的にもう少し安い予算にしたいが、クンナムに、こだわられるお客様には、Vを薦めています。

クンナムK-EEというのは、Kの丁場でEE社が採掘した最もいい石をK-EEなのかもしれません。

差し詰め先日情報が入って最高級だと言われたのが、Sの丁場です。

もともとあまり採れてなかった丁場で、インド国内向けが多かったと聞いていました。

サンプルを見ると細目で確かにSの石目なのですが、Kに近い色目なんです。

EE社が採掘していますので、S-EEになるのでしょうかね!

これは、綺麗ですから、確かに最高級と言われるのもわかります。

石って本当に難しいんですよ!いいのが出てきたり、出なくなったりで、でも綺麗な石を見るとなんだか楽しくなりますね!

その時が、その丁場の旬なのでしょうね!

現在クンナムを採掘している丁場が減ってしまいましたので、採掘量も少なく今後は、本物のクンナムを入手出来にくくなると思われます。

クンナム8について

この石は、偽物です。

クンナムではありません!

クンナムは、採掘がタミルナドゥ州。

このクンナム8はカルナタカ州で、アルジェジナガール近郊です。

インドの西と東の州で100キロ以上も離れていて、採掘されている丁場(採掘場)が全く違います。

日本と違ってインドですから、州が違えば物凄く離れています。

中国では、偽クンナムとして堂々と説明をして、販売されている石です。

石に責任がある訳では無いのに、偽クンナムなんて言われるなんて、この石がかわいそうですね!

以前中国では本物、偽物の区別をして販売されていましたが、心無い日本の業者が、売れたもの勝ちの商売をするので、最近ではその説明もなくなりました。

ここに注意この石がクンナムと名前を付けただけで売れた事から、金の亡者が第二第三のクンナム8を出して来ています。

この石をクンナムとして販売している方は、説明なしで販売をしているとすれば、不親切か悪意がありますね!

「クンナムの名前が付いているのだから、何が悪いんだ!」と言いそうですが、クンナム8、MMH、PON、LK-01は、黒く塗ってあると思った方がいいでしょう。

建築品の依頼があると訪問するのですが、安い墓石をつくっている工場では、必ず見ることが出来る光景なので、日常茶飯事だと言うことです。

サンプルの表面に、細かいヒビが入ったような傷がある石や指で擦れば、変にワックスが塗ってある事を感じられるかもしれません!

YKDは、クンナムの代替品として人気がありましたが、価格が高くなって来たことと、元々若干の白さを感じていましたが、更に白くなって来ました。多分YKDも塗ってゴマカシをされているでしょう。

インド黒とか、クンナムと付いているだけの、曖昧な説明でお買い求めになると、高い買い物になるもしれません!

これまでのクンナム状況

2018年よりクンナムの採掘許可が、インド州政府の役人が出さない様になってから、クンナムの入手が出来なくなりました。

環境問題を始め、納税がされていない等の原因ではないかとの情報ですが、真実の所は分かりません!

中国の在庫も無くなり、クンナムを探しても偽物ばかりが流通していました。

現在でも、中国の工場や商社から売り込みをかけられるサンプルの殆どは偽物です。

2019年クンナム村の北の端で、採掘許可が下りたようで、インド材専門工場で、5月にサンプルの確認をしました。

Vの丁場に近い場所で、過ってのVよりは色目はクンナムに近いのですが、石目に若干の違いを感じたのと、石が小さいのでトラブルが無いか?様子を見ています。

2020年5月、元々のクンナム丁場があったセマンガラム近郊での採掘認可情報が有ります。
大変期待が出来る丁場の位置なので、期待して確認中です。

神経質過ぎるかもしれませんが、クンナムはインド黒御影石として半世紀に渡って事故が少なかった石です。インド黒御影のキングの名前に相応しい石です。

だからこそ価値があり、お客様に求められるのだと思います。

「丁場の位置が違っても、クンナムの名前が付いていればクンナム!」「事故が起きても商社の責任だから大丈夫!」では無いのです。

採掘初期の石は、太陽光線にあたってヒビが入ることや、鉄やマグネシウムの含有量が多いことでのサビ、スグ枯渇してしまって継続性が無い等のリスクもあるので、注意が必要です。

2020年9月、大きな墓石は作れませんが、元々クンナムが採掘されていた場所でもあり、ご要望にお応えしたいと動き始めましたが、コロナの影響で、採掘、物流共にSTOPで、受注が受けられない状況になりました。

採掘中の本クンナムの丁場です。石が小さいですね!

2022年10月現在

滞っていた物流も動くようになって来ましたが、コロナからの後遺症はまだまだ残っています。

インドの採掘情報も入って来ていますが、中国でのクンナム確認は、今だ出来ていません!クンナムLの問い合わせが有ります。

クンナムLとして流通している石は、クンナム村から何百キロと離れた丁場で採掘された比較的新しい別の石です。

この石はクンナムではありませんが、流通して3年程様子を注視していますが、今まで大きなトラブルは聞いていません!ただ価格が乱高下していますので、石質を含めて、丁場が安定していないのではと考えています。

クンナムのインド加工も選択肢に有りますが、昨今の急速な円安が背景にあり、納期が長いインド加工は、お薦めしていません!

2023年5月現在

クンナムLも流通が不安定で、今度はクンナムPの売り込みがありました。

新規で黒い石が採掘されると、その石にクンナムの名前を付けて販売されているようです。

短期間で石が枯渇して採掘が中止になり、また新しい丁場から黒い石が出れば、相変わらずクンナムにされている様です。

丁場の位置確認をすると、「分かりません!」と言います。

売れれば何でもありで、不明なままクンナム〇として販売していると言う事です。

クンナムやインド黒御影に、ヒビが入る事例が頻発したのは記憶に新しい所です。

原石を輸入して、国内加工も検討しましたが、どうしても販売価格が高くなってしまいます。

クンナムでなくても、実績もあり安心できるインド黒御影がありますので、そちらをお薦めする様にしています

2024年11月現在

クンナム村近郊にて、採掘の確認が出来ました。

まだ予約段階なので、もうしばらく時間がかかります。

以前石目の細かい石が採掘されていた丁場の近くです。

販売に充る石なのか?念には念を入れて確認をします。

何社からクンナムKの売り込みがありました。

Kの丁場は採掘中止です。

名前の頭文字Kさんが彫った石では無いでしょうかね!騙されない様にしてください。

その他のインド黒御影

インドは黒御影石の宝庫です。

インド黒御影がご希望で、価格を抑えたい!でも塗ってあるのはイヤな方にはYB-2をご検討されてもいいでしょう。

小さな白い点が気になりますが、この石は黒いですから塗ってありません!

TVKは、丁場がSTOPしたり再開したりを繰り返しています。一時はクンナムより黒く感じる石が採れていましたが、今はMUの方が安心できます。

ただMUも大小二丁場ありますが、中目の濃い手が艶のノリが良くて、大変綺麗です。細目も品質、経年変化共に安心できます。

 

PAN(タミンPTR)は最初にも触れましたが、クンナムと並ぶインド黒御影を代表する石です。

磨かれた細目の石目は、鏡の様に美しく輝き、ファイングレインと比べても見劣りすることはありません!

残念ながら現在流通しているPANは、過去に採掘されていた石と比べると、若干白いです。

細目の黒御影の特徴なのですが、研磨された直後は物凄く黒く感じます。

PANも2~3年経過すると、色が落ち着いてきますので、最初と比べると若干白く感じますが、他の黒御影と比較しても黒いです。

この石を探すのが大変難しくなっています。

また大きな石は残っていませんので、大きな部材はとれません!

代替品として細目で大材が採れ、三年を経過したKUSを扱い始めたところですが、既に最初に採掘された石はありません!

採掘開始からしばらく様子を見ながら扱いますが、これが自然の石の難しい所です。

こういった事があるから、安いからと言って、スグに扱うのは危険です。

現在中国でPANとして扱われているのがPTRと言う石です。

PTRは、元々のPANがタルミナード州のパイスールで、州鉱山会社のタミン社が採掘していた地名で、タミンPTRと呼んでいました。

現在のPTRは、テランガーナ州での採掘ですから、全く違う石です。

KUSの様に悪い石では無いと思いますが、紛らわしい名前をつけて、PANとして販売しているのは、どうなのでしょうか!

 

新PANに新KUS、採掘がされているMUの新MUが登場して、市場が大変荒れて来ています。

新と付いている石は、経年変化に実績のある石では無く、全く別の石です。

新MUは細目の黒石なのですが、MUとは全く違う石目です。

黒い油を塗ってありますので、サンプルでは黒く感じます。

それでも、磨きをかけた本物のMUと、サンプルを並べて比べれば、一目瞭然で白いと感じます。

ブランド銘石と紛らわしい石材名を付けて、相見積もり出来ない様にしたり、安く仕入れて一儲けしたい連中がウヨウヨしていますので、ご注意ください。

 

過去には、アフリカ産のジンバブエブラックがありましたが、今日新しくタンザニアブラックが、登場しています。

表面に小さなキズを感じますので、しばらく様子を見た方がいいでしょう。

墓石工場からでは無くて、建築工場を通して新しい石種が流通し始めています。

中国も沿岸部の発展で、石の採掘といった産業は、内陸部に移っていますが、インドもその例外ではありません!

移り行く時代に合わせて、安心できる墓石を提案するには、原石の吟味だけでは無く、工場との品質管理の取り組みが必要になって来ました。

流通から5年以上経過して、事故の無い黒御影も幾つか出てきました。

5年経過すれば、トラブルのある石なら、報告があると思います。

黒御影をお求めの方に、安心できる石を、リーズナブルなお見積もりをご提案できるかと思います。

(株)かしこの無料相談にお問い合わせください。

フリーダイヤル 0120-953-574

最後に

黒御影は、鉄分が多く入っていると、数年経たないうちに茶色く変色してきてしまいます。

錆取りをしても後から浮いてきますので、防ぎようがありません!

錆の出やすい石は、避けた方が賢明です。

イシノールと言う薬品に1年間漬けて色を付けたり、制作時に黒く塗って、仕上げで発色剤コーティングしてしまうと、見分けが出来ません。

コーティングが落ちると同時に、色も艶も落ちてしまいます。

油が塗ってある訳ですから、虹焼けと呼ばれる油が水に浮いた様な物が出て来ることがあります。

大気中のホコリが墓石に付着して、光に乱反射を引き起こした現象と説明されているHPも中にはありますが、ご相談を受けて拝見すると、油塗の結果、虹焼けになっている黒御影が多くあります。

黒御影の安い石を黒く塗って、価格競争で販売されていますから注意が必要です。

修理には、除塵、洗浄、墓石用中性洗剤の湿布、ダイヤモンドパットで研磨が必要になって来ます。

薬品が落ちてくると、次第にヒビやキズが目立ち始めて、黒さが抜けたように見える石も、油塗が抜けて来た現象です。

納骨を済ませていると、苦情を言い難いお客様の心理を見越した反則です。

 

最初から割れていても、ゴマカシテあると、月日が経って、水や不純物が入りこんで、初めてわかります。

割れていれば、水をかけるだけで、小さな泡が出てきますので、加工前の原石検品や、加工段階でも水を使っていますから、殆どの場合分かります。

安くつくるために手段を選ばない要望さえしなければ、黒御影石は硬く、経年変化も少ない安心できる墓石材です。

原石選びから加工、施工までの最後まで、責任を持って管理できる石材店を選びましょう。

簡単な基礎知識のご説明をさせて頂きましたが、ここに書いてあることをおたずねになって、返事ができない石材店は、まずわかっていないですね!

黒御影についてわからない墓石の取扱店が殆どだと言うより、この人は良く知っているなと感じる方とお話しできるのは稀ですね!

現地まで行っている石材店同士の話でも、「黒のことはオレに聞かないでくれよ!難しい事聞かれても、判らへんからな!」なんて話がいつもの会話です。

新しい石種がどんどん出て来ていますので、存じ上げない石もありますが、調べるルートはありますから、お気軽に(株)かしこへご連絡ください。

黒御影石は、他の御影石と比べて原石の価格は高いですが、墓石の完成価格では、それ程大きな違いにはなりません!

相見積もりは、ボッタクリをさけるためには有効ですが、利益の無い石材店はありません!

比較や紹介サイトには、必ず儲かる第三者がいます。何事もそうですが、駆け引きのやり過ぎは危険です。

騙されずに、いいお墓づくりをしていただける様に、ご予算を検討される目安にして頂ける値段表をおつくりしました。

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ご参考にされて、ご希望の石種でお気軽に無料お見積もりをされてください。

本物のクンナムでも、想ったほど高く無いかもしれませんよ!

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