石で騙されないための基礎知識(黒御影石編)

STONE STORY

(投稿日) (最終更新日)

黒御影石とは、御影石(結晶質深成岩)の中でも、有色鉱物を含んだ閃緑岩や斑レイ岩等で、長石や石英が少なくい黒い石です。

主にインド、アフリカ、スウェーデン等からの輸入です。
(日本では、福島県の浮金石です。長崎県と鹿児島県産出の黒い石は、ガラス質の安山岩で、深成岩ではありません)

硬くて吸水率も低いもですが、それだけに加工にも、手間がかかりますが、磨くほどに美しい艶がでる石です。

白御影石をはじめ、グレー、グリーン、ピンク、赤などのカラフルな石材が墓石に使われるようになりました。

その中でも、人気があり需要も増えているのが黒御影石ですが、産地や石材の名前が分かりにくいために、騙されて高額な墓石を売りつけられる事が多い石です。

黒なんかどの石を見ても同じで、わかる訳が無いとおっしゃる方が多いです。

私もこの業界に入ったばかりの時は、黒御影は全部同じに見えましたね!

しかし、よく見ると石目の模様や大きさ、色の違いやゴールドやシルバーが入った石など、サンプルを並べてみると一つ一つ表情の違いがわかります。

ここでは、黒御影石の特徴と騙されないための注意点、石材店で見解が違ってわかりにくいインド黒の最高峰のクンナムについて、クンナム村の簡単な地図をおつくりして、私のクンナムの認識を少しお話ししてまいります。

ここで注意!

注意して頂きたいのは、黒系の花崗岩を黒御影石として販売しているお店があります。

黒い花崗岩も、広義では黒御影と言っていいかもしれませんが、中国産の北大青、河北山崎、G654、G688等は、サンプルの画像で黒く見えますが、真っ黒ではありません!

水を吸わない黒系の御影と言っても、どの石と比べるかで、印象が違います。

インド産黒御影と比べたら、これらの石は、ズブズブに吸います。

一番問題なのは、原石の単価が全然安いと言うことです。(中国産でも山西黒は、黒系ではなく黒ですが、G654よりはるかに高額です)

G688、G654のGはグラナイト(GRANITE)花崗岩の事です。

いくつかのHPで、閃緑岩や斑レイ岩と紹介しているのは、HP作製業者が間違った情報をコピーして、紹介されているのか?石のことが分から無い素人か?知っているなら、何らかの意図があるとしか思えません!

石材店以外の素人HPが増えているので、ご注意ください。

ちなみに花崗岩・閃緑岩・斑レイ岩の順で有色鉱物の含有量が多くなり、黒さが増してきます。

それでは、最も高品質の黒御影石と言われる、スウェーデンブラックからご紹介します。

ファイングレイン(スウェーデン)

ファイングレイン

スウェーデンブラックの中でも、細目で美しく、石質、経年変化の全てで世界一と言われるのがファイングレインです。

美しく磨かれた黒の石目に、銀紛模様の雲母がキラキラ輝いて、1000年品質と言われるくらいに経年変化がありません。

同じスウェーデンブラックでエボニーブラック、ボナコードがありますが、ファインが細目でエボニー、ボナコードの順に荒くなります。

ここで注意点ですが、一般的にスウェーデンブラックといわれて販売されるのは、ボナコードです。

ファイングレインのいい石は、ボナコードと比べて原石価格が、2倍以上します。

中にはファイングレインの粗目として、ボナコードを販売しているケースがありました。

またベルファーストをスウェーデンブラックで販売をしていた石材店がありましたが、銀粉は入らないので見分けることが出来ます。

ファイングレインは、中国からの強い要望で丁場を広げたために、若干石目の荒い物や赤系の黒に感じる石がありますので注意が必要です。

工場で持っているブロックにバラツキがありますので、展示サンプルだけを見て決めないで、現物サンプルを取り寄せてもらいましょう。

ベルファースト(南アフリカ)

ベルファースト

石目は中目位で、真っ黒ではなく墨くろの濃い色にブルーやゴールドが入るものもあり、石目も独特の石目なので見わけはつけやすい。

一級品だと言われたスーパーダークは閉山。

15年くらい経過したベルを見たことがあるが、石肌が焼けていました。

耐光性に弱いかもしれません。

山西黒(山西省)

山西黒 K-5

中国を代表する黒御影石ですが、色が抜けたり、錆びて赤くなる事も多いです。

中国産黒御影石と言われたら、まずこの石ですから買わないほうがいいですね!

最も安定しているのが、K-5丁場ですが、高額になりますので、インド産の黒御影のリーズナブルな石が買えます。私は迷わずインド材をお薦めしています。

クンナム(タミルナドゥ州)

クンナムEE

インドは黒御影石の宝庫で、石質、経年変化も申し分のない石が多く、キズ、変色、色むらも少ない。

クンナムは、インドPAN(アンドラプラディッシュ州)と並んでインドを代表する黒御影石で、クンナムがキングならPANがクイーンと言われるくらい人気の墓石材です。

それだけに高価で人気があるために、取扱金額も大きくなるので、様々な情報が飛び交って独り歩きし始めます。

クンナム村(KUNNAM)周辺の簡単な地図を作りましたのでご覧になってください。
(地図の下手なのは、ご容赦ください)

クンナム位置

本クンナムについて

正直わかりません!

私は本物の本クンナムを見たこと無いんですから!

みなさん色々なお考えがあると思います。

でも、この地域で採掘された石をクンナムですとインド政府が決めた訳では無い時代の話です。

議論しても仕方がないと思いませんか?

ある人は、カルサヌールを挟んで10キロも離れているTVKも昔はクンナムの一つだったなんて言うんですよ!

カルサヌールなんて緑の石が間にあって、クンナムでは絶対無いと思うのですが、みなさんどう思いますか?

クンナムの鉱脈について

クンナム村を中心に北西にぺルンバッカム村、南東にスマンガラム村があり、鉱脈が走っているという説がありますが、大きな意味では、クンナムなのかもしれません。(あくまで想像です)。

しかし、ぺルンバッカム村周辺の石は、白い石が出ていること、クンナムVやクンナムK2は石目も色もクンナム村のKとは違いますが、「これってどうなの?」の世界です。

ただ、石の名前がドンドン増えていくので、この鉱脈説も大きな意味ではアリかなと思っていますが、クンナムと名が付けば高く売れる的な考えはいけないですよね!

クンナムイーストについて

地図をご覧になればお分かりになると思いますが、クンナム村の東に石目が細かくハッキリした黒い綺麗な石が採れる丁場があり大変人気が出たのが、通称クンナムE(クンナムイースト)の丁場です。

次第に小さな石しか採れなくなって、採算が合わないので、閉山になっています。

でも、クンナムEの名前が付けば、高く売れると考える金の亡者が他の石を、クンナムEとして販売しているのです。

クンナムKの丁場とSの丁場を採掘しているのが、EE社(エンタープライズ&エンタープライズ)です。

会社名の頭文字のEを使ってクンナムEです。

何処何処より東だからクンナムEと付けたり、何でもありの世界です。

閉山している丁場の石が、何年もある訳がありません!

私はといえば、クンナム村で採れているKが、石目がボヤーとして大きいですが、茶色っぽいというか、温かい黒というか色目が好きで、Kが本クンナムに最も近いのかな?なんて、勝手に考えてお客様に薦めています。

(根拠はありません)

予算的にもう少し安い予算にしたいが、クンナムに、こだわられるお客様には、Vを薦めています。

クンナムK-EEというのは、Kの丁場でEE社が採掘した最もいい石をK-EEなのかもしれません。

差し詰め先日情報が入って最高級だと言われたのが、Sの丁場です。

もともとあまり採れてなかった丁場で、インド国内向けが多かったと聞いていました。

サンプルを見ると細目で確かにSの石目なのですが、Kに近い色目なんです。

EE社が採掘していますので、S-EE何でしょうかね!

これは、綺麗ですから、確かに最高級と言われるのもわかります。

石って本当に難しいんですよ!いいのが出てきたり、出なくなったりで、でも綺麗な石を見るとなんだか楽しくなりますね!

その時が、その丁場の旬なのでしょうね!

現在クンナムを採掘している丁場が減ってしまいましたので、採掘量も少なく今後は、本物のクンナムを入手出来にくくなると思われます。

クンナム8について

この石は、偽物です。

クンナムではありません!

クンナムは、採掘がタミルナドゥ州。

このクンナム8はカルナタカ州で、アルジェジナガール近郊です。

インドの西と東の州で100キロ以上も離れていて、採掘されている丁場(採掘場)が全く違います。

日本と違ってインドですから、州が違えば物凄く離れています。

中国では、偽クンナムとして堂々と説明をして、販売されている石です。

石に責任がある訳では無いのに、偽クンナムなんて言われるなんて、この石がかわいそうですね!

以前中国では本物、偽物の区別をして販売されていましたが、心無い日本の業者が、売れたもの勝ちの商売をするので、最近ではその説明もなくなりました。

ここに注意

この石がクンナムと名前を付けただけで売れた事から、金の亡者が第二第三のクンナム8を出して来ています。

この石をクンナムとして販売している方は、説明なしで販売をしているとすれば、不親切か悪意がありますね!

「クンナムの名前が付いているのだから、何が悪いんだ!」と言いそうですが、クンナム8、MMH、PON、LK-01は、黒く塗ってあると思った方がいいでしょう。

建築品の依頼があると訪問するのですが、安い墓石をつくっている工場では、必ず見ることが出来る光景なので、日常茶飯事だと言うことです。

サンプルの表面に、細かいヒビが入ったような傷がある石や指で擦れば、変にワックスが塗ってある事を感じられるかもしれません!

YKDは、クンナムの代替品として人気がありましたが、価格が高くなって来たことと、元々若干の白さを感じていましたが、更に白くなって来ました。多分YKDも塗ってゴマカシをされているでしょう。

インド黒とか、クンナムと付いているだけの、曖昧な説明でお買い求めになると、高い買い物になるもしれません!

その他のインド黒御影

インドは黒御影石の宝庫です。

インド黒御影がご希望で、価格を抑えたい!でも塗ってあるのはイヤな方にはYB-2をご検討されてもいいでしょう。

小さな白い点が気になりますが、この石は黒いですから塗ってありません!

TVKは、丁場がSTOPしたり再開したりを繰り返しています。一時はクンナムより黒く感じる石が採れていましたが、今はMUの方が安心できます。

ただMUも大小二丁場ありますが、片方が今一つなので注意が必要です。

PANは最初にも触れましたが、クンナムと並ぶインド黒御影を代表する石です。

磨かれた細目の石目は、鏡の様に美しく輝き、ファイングレインと比べても見劣りすることはありません!

残念ながら現在流通しているPANは、若干白く大きな石が採れていません!

PANは研磨後2~3年の間は、わずかですが白くなりますので、以前のブロックを探すか代替品をお薦めしています。

代替品の候補としては、KUSがお薦めです。

まだ流通4年目ぐらいですが、これと言ったトラブルもなく大材が採れます。

細目で何より黒いです。

価格も上がってきましたが、PANよりは、まだまだお値打ちです。

過去には、アフリカ産のジンバブエブラックがありましたが、今日新しくタンザニアブラックが、登場しています。

表面に小さなキズを感じますので、しばらく様子を見た方がいいでしょう。

墓石工場からでは無くて、建築工場を通して新しい石種が流通し始めています。

中国も沿岸部の発展で、石の採掘といった産業は、内陸部に移っていますが、インドもその例外ではありません!

移り行く時代に合わせて、安心できる墓石を提案するには、原石の吟味だけでは無く、工場との品質管理の取り組みが必要になって来ました。

新しい石種で注目している石も何点かありますが、ご紹介は(株)かしこへお問い合わせください。

最後に

黒御影は、鉄分が多く入っていると、数年経たないうちに茶色く変色してきてしまいます。

錆取りをしても後から浮いてきますので、防ぎようがありません!

錆の出やすい石は、避けた方が賢明です。

イシノールと言う薬品に1年間漬けて色を付けたり、制作時に黒く塗って、仕上げで発色剤コーティングしてしまうと、見分けが出来ません。

コーティングが落ちると同時に、色も艶も落ちてしまいます。

薬品が落ちてくると、次第にヒビやキズが目立ち始めて、黒さが抜けたように見える石もあります。

納骨を済ませていると、苦情を言い難いのを見越した反則です。

最初から割れていても、ゴマカシテあると、月日が経って、水や不純物が入りこんで、初めてわかります。

割れていれば、水をかけるだけで、小さな泡が出てきますので、加工前の原石検品や、加工段階でも水を使っていますから、殆どの場合分かります。

安くつくるために手段を選ばない要望さえしなければ、黒御影石は硬く、経年変化も少ない安心できる墓石材です。

原石選びから加工、施工までの最後まで、責任を持って管理できる石材店を選びましょう。

簡単な基礎知識のご説明をさせて頂きましたが、ここに書いてあることをおたずねになって、返事ができない石材店は、まずわかっていないですね!

黒御影についてわからない墓石の取扱店が殆どだと言うより、この人は良く知っているなと感じる方とお話しできるのは稀ですね!

現地まで行っている石材店同士の話でも、「黒のことはオレに聞かないでくれよ!難しい事聞かれても、判らへんからな!」なんて話がいつもの会話です。

新しい石種がどんどん出て来ていますので、存じ上げない石もありますが、調べるルートはありますから、お気軽に(株)かしこへご連絡ください。

黒御影石は、他の御影石と比べて原石の価格は高いですが、墓石の完成価格では、それ程大きな違いにはなりません!

相見積もりは、ボッタクリをさけるためには有効ですが、利益の無い石材店はありません!

比較や紹介サイトには、必ず儲かる第三者がいます。何事もそうですが、駆け引きのやり過ぎは危険です。

騙されずに、いいお墓づくりをしていただける様に、ご予算を検討される目安にして頂ける値段表をおつくりしました。

騙されるな!墓石の値段と価格の相場教えます。

安い値段でつくる墓石の種類とデザイン(形)の価格表

人気デザインベスト30

には、わかりやすく墓石のデザインと値段が表示してあります。

ご参考にされて、ご希望の石種でお気軽に無料お見積もりをされてください。

本物のクンナムでも、想ったほど高く無いかもしれませんよ!

フリーダイヤル:0120-953-574

メールアドレス:mail@kashiko-ohaka.com

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