日本の石の国内加工でお悩みでした。
「国内が希望ですが・・・?」
「日本の石でお墓を作って欲しい!」と、故人がご希望されていたそうです。
石材店からの見積もりは、まったく予算オーバーだったそうです。
HPの国産墓石価格表をご覧になってご相談がありました。
「HPを拝見した印象は、インド材にお強いと感じたのですが、日本の石で見積もりをお願いしたいのですが?」
「ありがとうございます。私は黒御影が好きなんで、どしてもインド材の話が多くなってしまいます。もちろん日本中の丁場を、何度も訪問しているので、インド材同様に、安心できる石のご紹介はできます。ご希望の石種はございますか?」
「あの~!御社の価格表は、本当に国内加工の値段なのですか?工事も付いて?」
「据え付け工事も含んでいます」
「すいません!他の石材店とは、随分違う見積もりなので・・・?あまり差が有るから、チョット心配になって!」
「安いからでですか?」(笑)
「すいません!そんなつもりじゃ!」
「ハハ(笑)!大丈夫ですよ!どの石も特級品です。B品は扱いませんから、ご心配いりませんよ!多分石材店の利益の違いですね!日本の石の国内加工と聞いたら、予算もありそうだから、どうしても多めに儲けたいな~って思っちゃうんでしょうね!」(笑)
「それで石は何をご希望ですか?」
「庵治が最高級だと薦められて、何度も作るものでは無いので、作ってあげたいと思ったのですが・・・?」
「庵治ですか?それなら見積もりに、差が出ても仕方無いですね!」
「そうですか~?他社では同じ値段で極極上らしいです。と伝えたら、うちも極上ですと言われました」
「極極上って?うちの価格表の値段の事ですか?あれは、滅多に出ない石を、国内加工してもらった特別な墓石の値段ですよ!蓮華が付いていると言っても8寸で600万近い金額なんて、入手出来ないほどの希少品か?バブルの時の値段です」
「もう一つ!うちは天目で通して加工していますと言われました」
「レレレ?」「あの?香川県の庵治石ですよね!大島石ではないですよね!」
「庵治石です」天目通し?大島は中目だし?細目ならヤッパリ庵治なのか?と、考えました。
庵治石に関しては、少し勉強不足の営業さんじゃないですか?と伝えました。
安い買い物では無いので、良い墓石を作って貰える石材店が良いですね!
天目通しは、大島石を加工する職人さんが、水が抜けやすい石目を揃えて加工する方法の事です。
庵治石の場合は、石目、色目、麩(庵治石特有の文様)入り方を合わせて、更にキズやスジを交わして加工しますから、5%に近い歩留まりになります。
それ程難しい石を、卓越した技術を持った職人さんが加工するから、庵治石は価値が有ります。
私が知らないだけかもしれませんが、更に歩留まりが悪くなる天目通しまでして、加工をされている話は、聞いたことがありません!営業さんは、何としても庵治を売りたかったんでしょうね!
多分80%以上が利益でしょう。大儲け出来るかもしれないチャンスでしょうからね!
詳しくお話を聞いていると、ご本人は細目(石目が細かい)で、グレーの石をイメージされていました。
庵治も良い石ですが、茨木県に羽黒青糠目石や、愛知県の牛岩青石もご検討されてはどうですか?とご提案しました。
下手糞な商売だと、友人から言われて、いつも後から後悔していますが、アレコレ紹介したくなる悪い癖が出てしまいます。
麩が綺麗に入った庵治は、それは綺麗ですよ!香川県に想いが有るのなら庵治ですが、日本中には、綺麗な石は幾つもあります。
このお客様は、こちらか行きますと申し上げたのですが、ワザワザ岐阜羽島まで来られました。
ショールームでサンプルをご覧になって頂きながら、日本の石や国内加工のお話をさせて頂きました。
最初は、細目の石を御希望されていましたが、ショールームで幾つかのサンプルをご覧になられると、佐賀県天山系七山石(中目)がお気に召されました。
最初の石とは、全く違った見積金額になりましたが、気に入った石でお作りになるのが一番です。
このお客様にとっては、新幹線を乗り継いでも、見積もり金額の差から考えたら、微々たる費用かも知れませんね!
サンプルは、お持ちいたします。
ショールームに来社されて頂いても、私は必ず墓所確認に伺います。
何百もサンプルがあるショールームに比べれば、私の車は50枚位のサンプルしか積んでいませんが、見て見たい石が有るとご連絡頂ければ、その石をお持ちいたします。
遠慮なくお申し付けください。
最近、国産材の国内加工を、希望されるお客様が、増えて来ました。
「勘違いされない様にしてください」
「日本の石は、日本の風土に合っています」
「お墓をつくるなら日本の石です。高くても、外国産と比べて高品質ですから」なんて、よく聞くセールストークです。
言っている本人は、意味が分かっているのでしょうか?風土って環境の事ですかね?根拠は?正直分かりませんね!
国産材と外国材の違いを、よく聞かれます。
どの石も其々に、色目、石目、性質(吸水率や経年変化)等の違いがありますので、一概に国産材が、特別優れているとは、言えないと思っています。
海外でも、日本の石より高品質な石は、幾つもあります。
違いを探すとすれば、日本の石は、海外の石と比べて、墓石に使用された期間が長いのです。
だから長い間お墓に使用されて、墓石材として残った石の幾つかが、銘石と呼ばれる石なのだと思います。
海外でも高品質で、長く実績がある石が有ります。
漠然と日本の石がと思っておいでなら、選択肢を広げられても良いでしょう。
国内加工は、きめ細かい丁寧な仕上がりです。
国内加工の場合は、職人さんが、石を絞って加工されます。
以前、茨木県の職人さんに、庵治石(香川県)は玉石なのか?岩盤なのか?と聞かれたことがあります。
普段加工している石の事は、一目見ただけで、何処の山(丁場)なのか分る位、物凄くご存知なのにと思いましたね!
庵治石は、玉石も岩盤も採掘されて、大丁場が良い石が採掘されているらしいのですが、その中でも、場所によっては、石の良し悪し石目の大きさが違うらしいです。
国産材でも、自然の石には旬と言うか?いい石が採掘されない時期があります。
情報をとり、その時々で、安心できる国産材のご紹介をする様に心がけています。。
海外工場の職人さんは、何種類もの石を加工します。
複数の石を加工しない日本の職人さんは、石の性質をよく知って加工していらっしゃると言って良いでしょう。
国内加工は、海外加工に比べて、仕上げの加工、磨き等は丁寧です。
それ位の違いか?と思われるかもしれませんが、そこの違いは大きいと思いますね!
研磨がシッカリ磨いてあると艶持ちが良いので、長く綺麗な表面を保ってくれます。
中国でも、インドでも、加工賃を高く取る工場は、それなりの墓石を作って来ますが、業者からすると、どうしても違いを感じてしまいます。
近年の後継者不足で、一つの墓石を作り上げる事の出来る職人さんは、日本国内では本当に少なくなりました。
海外加工に比べると、直線的なカクモノ以外、ヤクモノと言うのですが、丸い加工や複雑な加工には、費用が追加で掛かります。
国産材の国内加工を御希望なら、産地証明、加工証明、販売証明が付く事の確認をしてください。
産地証明や等級のゴマカシは出来ますが、加工証明はゴマカシしにくいです。
年末ご挨拶
良いお年をお迎えください。
今年も押し詰まって来ました。なんか1年中走り回った記憶しかありません!
東北道に常磐道、長野道、中国道、山陽道、徳島道に九州自動車道も、東名や名神、中央道同様に、何処のSA,PAで休息するのも、決まって来ましたね!
今年一番立ち寄ったのが、淡路島に入って最初のSAですかね!どの高速道も、休息をとる所は決まってしまいます。
淡路SA
長い方は9連休なので、羨ましいです。
高速道路は渋滞で、出張が出来ませんが、年末年始休みなしでご相談のお返事をしています。
来年も今年同様に走り回る事になるでしょうから、今の内に休養を、シッカリ取ろうと思っています。
遠隔地からのお問い合わせでも、墓所や周りの墓石の画像、御希望の墓石のデザインイメージを教えていただければ、かなり正確なお見積もりが可能です。
余程の難所でもない限り、墓地確認に伺って、お見積もりが大きく変わる事はありません!
遠隔地でも、単独で伺う事はありませんので、お気遣いは無用です。費用を頂くこともありません!
お気軽にお問い合わせください。
フリーダイヤル 0120-953-574