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墓石の種類で価格も違えば、ご要望と性質で加工も違ってきます。

私の会社は、中国材も扱っているのですが、どうしてもインド産の墓石のご依頼が多いです。

インド材だからって、全ての石が安心では無いのですが、常日頃から頻繁に扱っている石は、安心してお薦め出来るので、どうしても取り扱いが多くなります。

それにインド材だと、他社と比べて価格的にお値打ち感があるのかもしれません!

主に取引しているのがインド材の専門工場なので、定期的にオーダーを入ている石に関しては、在庫も多いです。

何より有難いのは、コロナで渡航できない今、分かってくれていると言うか?検品の基準を維持してくれているので、助かっています。

今回のお客様は、M1Hがご希望で、私も緑系では最も多く扱っている石です。

M1H(インド産)は、グリーンの色合い独特の石目、何より吸水率の低さが、他の石材を圧倒する性能を示します。

緑系のインド材は他にもあるのですが、人気ナンバーワンです。

かなり色々なHPで勉強されたのでしょうね!ナガレのことを、地元石材店にお尋ねになったら、「この石は、ナガレが入る石ですが大変いい石です。

大手の石材店は、高く売っていますが普通に入っています」と、安くつくっているのだから、当たり前だという説明をされたそうです。

クレームにならない様に、保険でしょうかね?保険をかけたつもりが、気にするお客様だと、不安を植えつけてしまう事があります。

アレコレ調べられて「避けてつくってくれる会社もあるみたいですよ!」と相談すると、「かわすと歩留まりが悪くて高くなるだけですから、皆さんそのままでおつくりになります」と説明をされて、「そうなのか~!」と納得はするのですが、その事が不安で、気になって仕方が無い!でもやっぱり欲しい!それで、周辺の霊園のM1Hを、観て回られたそうです。

私の会社にご連絡されるお客様は、みなさん本当に一生懸命と言うか真剣な方が多いです。

ブログでは拘っているみたいなのに、価格表を見ると安そうなので、取りあえず見積もり依頼をされたみたいです。

私の会社の見積もりが安かったらしいのですが、金額が安ければ安いで、心配になってしまいます。

どのお客様にも「正確なお見積もりは、無料の墓地確認後にお出しします」とお返事に付け加えるのですが、それはそれで、後からアレコレ付け加えて高くなるのではないか?と思われるのでしょうね!殆どの場合は、変わらないのですがね!(先週のブログを参考にされてください)

お話をうかがって行くと、その地域では、大変安く売っている石材店と比べても、安かったらしいのです。

質では譲って今さえんので、そんな筈はないのですがね!幾ら工場直でも、同じ名前の安い石を使用して、ゴマカシ加工と施工で手を抜けば、私より安くつくれるはずです。

多分、目玉商品商売で、格安の中国材墓石で安そうに思わせて、インド材ではチャッカリ大儲けしている会社かもしれませんね!

見玉商品だけで、会社の経営が成り立つ訳ないですからね!

墓地確認では色々お尋ねになりました。

価格で売っている石材店や、新人の営業マンでは、多分嫌になる位のレベルでしたね!

ご質問には一通りお答えしてから、「気になったM1Hのナガレは何処かでご覧になりましたか?」とお尋ねすると、随分遠隔地まで遠征しておいでした。

さすがに1時間以上かかる所までは行けないので、霊園内でM1Hの墓石を探して、「この墓石にもナガレがありますが?」と、どちらのお客様にもご説明する様にしています。

「エッ・・・?」

「ここに、こうして入っていますが気になりますか?」

「・・・?」

「竿石の正面はこれ位まではかわします。側面や背面は、もう少しわかりやすいナガレが出るかもしれません!」

「これ位なら気になりません!私が観たのはもっとハッキリとですね!」

「ハハ(笑)、中には凄いナガレも、平気でつくる方もいるみたいですね!全部は無理ですが、目立つ部分に嫌な物が入って無ければと言う事でお願いしたいのですが?それなら先日のお見積もりで、おつくり出来ます」とお話しました。

「これ位」というのは、感覚的な物です。

お客様に良し悪しの線引きを伺いながら、少しでも安心してもらっています。確かに歩留まりは悪くなりますが、ナガレやナデは、私自身も嫌なので、高くならない程度にかわすようにしています。

何処にも出ない様にするのは難しいです。

自然の物なので、削って行けば必ず嫌な物が出てきます。

その度、加工を止めて作り直す作業をすれば、とんでもない歩留まりになってしまいます。

良さそうな部分で正面を加工してから、側面や背面は強い物で無ければOKにすれば、最小限の歩留まりに納まりますので、そんなに高くなりません!

日本中で仕事をしていると、地域的に全く出ていない地域と、出るのが当たり前の地域があります。

薦められるままにお作りになる必要はありません!もちろん出来る事と出来ない事がありますが、お客さんの感度を大切に、石屋は努力するだけです。

間違っても石屋の感度や常識では無いのです。

私たち石屋も商売ですから、利益を追求していますが、お客様の想いと心を任されて、墓石を作っている事を忘れてはいけないと思います。

質を譲らずに、安くつくる仕組みをつくるのが、これからの石屋に求められる事なのかもしれません!

創業何年の石屋です!親が石屋をやっていたので後を継ぎました!他にやることが無いので石屋を続けています!周りがやっているので、これが常識です!これが常識的な値段です!

それじゃーダメでしょ!

なんて偉そうなことを言っていますが、忙しくなると足元しか見えなくなっている自分がいます。

何年か先のことを考えて、アクションを起こさなくてはならないと思い直すのですが、ナカナカ想った通りには行っていません!後悔と反省の繰り返しです。

お客様には後悔はして欲しく無いので、お墓づくりは、ゆっくりご検討して頂きたいです。

追伸

コロナの影響で、インドの石材が、潤沢に中国へ輸入されていません!現在、工場の在庫連絡をもらいながら、お客様にはお薦めしています。

工場も綺麗な石から加工して行きますので、在庫の少ない石は販売を止めなくてはなりません!特に黒御影の在庫が大変少なく、長い部材の加工が出来なくなって来ています。

黒御影は、直接インドに行って仕入をしないと難しい石です。

現在インドには、コロナの影響で行けませんので、危険な石しか残っていません!工場と連絡をとりましたが、どうも歯切れの悪い口ぶりです。

黒御影は暫くお待ちになった方が無難です。

私は、人一倍ビビりなのかもしれません!その分、驕ることなく慎重に石を選んでいるつもりです。

大切なお墓ですから、ギャンブルをして作りたくはないです。

トラブルが起きても、問屋に作り直してもらって、作り直しの工賃だけ負担すればいいなんて話も聞きますが、私はそうは思いません!

トラブルが起きるのは、たいてい納骨が済んでからなのです。

ご遺骨と施主さんのお気持ち考えたら、謝って作り直せばいい事では無いはずです。