「アレ!ボナコートじゃ無いですか?アレ?レ?この石でしたっけ?」
図面は見ていましたが、石種を見ていませんでしたので、一瞬、間違いかと仕様書の確認をしました。
ショールームでお話しした時までは、黒ではありませんでした。
しかもスエーデンブラック!
息子さんが早朝から来て頂いていましたので、
「黒御影でしたか?」
「予算を少し出ましたが、そんなに変ら無かったので、思い切って!」
「変わるでしょー!」
「もちろん変わりますが、それほどでは無かったので!それなら、いいかな?って!」
墓地の確認や石のご説明に伺う事が多いですが、私には現場の立ち合いや、検品オジサンの渡航があります。
それからの企画は、会社に任せることが多いので、建て上げに来て「エッ~?」でしたね!
このお客様ですが、市営霊園で墓地を購入されて、お父様が園内の墓石を見て回っていると声をかけられたそうです。
いるんですよ!園内の営業活動は禁止なのですが、車の中に待機して、お構いなしに声をかける奴が!
お父さんには160万円で北大青を薦めて、次に息子さん夫婦が霊園に行くと、やはり声をかけてきて、G654を120万円で、同じデザインの墓石を薦められたそうです。
区画の大きさが同じなので、同じデザインで見積もりセットが出来上がっているのでしょう。
北大青とG654の違いはありましたが、25才位の墓石で40万円の差が出るとは思えません!
特に奥様を先に無くされた殿方は、ボッタクリされやすいので、言葉巧みに狙われます。
心配した息子さんがカタログ販売の会社に資料をもらって、見積もりも出してもらったそうですが、デザインが変わり、石が変わるとドンドン金額が上がったそうです。
ネットで検索や相見積もりをしている時に、タマタマ私のブログを読んでご連絡を頂いたようです。
わざわざショールームまで3人で来て頂き、見積書まで見せてもらいました。
「同じ黒系の中国材ですが、こんなに違いませんよ!相手を見て薦める金額を変えるのは最低ですね!」
最初の3平米セットのデザインで、G654で70万円、北大青で75万円、M1Hが88万円ぐらいでお話していましたかね!
「こんな違いですか?」
「この位でしょう!ガッツリつくりますよ!金額の違いは、石の原価だけです。加工も施工もほとんど変わりません!」
それからショールームで、アレもコレもと見積もりをされていたみたいです。
私は、翌朝早くから出かける予定なので、途中で失礼していましたので、ボナコートに決められたとは知りませんでした。
「目一杯のご予算で、つくられたのですね!ボナコートにしたのですか?」
「思っていた以上です。凄く綺麗です!黒にして良かったですよ!父も、ネットなんかで頼んだら、えらい目にあいますと説明されていたそうです」
「まあ!そう言う石屋さんいますよね」
「あんな話信用したら、それこそえらい目にあうところやった。危なかったな~!と言っていました」(笑)
「ネットでもいろんな方がいますからね!」
「私もショールームに伺わなければ、欲しくならなかったから、もっと安くつくれたでしょうね!
黒は高いからと最初から諦めていましたからね!
見たら欲しくなって、結局えらい目にあっていたりして?」(笑)
随分喜んでいただきましたが、何と言っても、出来映えを褒めていただくと石屋は嬉しいです。
今回の場合、拘った石や墓石に大きさがともなっていましたので、割安感が大きかったのかもしれません!
喜んで頂けて良かったです。
(注意!)
今回デザインが同じで、石種を変えて頂きましたので、価格の差があまり出ませんでした。
ただ、墓石の大きさや石種によって、金額が割高になることがあります。玉石と言って採掘される石の大きさが小さい石種があります。
240センチまでは価格が同じでも、例えばそれを超える300センチの部材がとれるブロックになると、原石のプライスが上がる石種があります。
ファイングレインという最高級黒御影の良質な部分は、小さな玉石でしか採掘されません!
150センチ以上の部材が取れるブロックは少ないので、その都度値段を確認しています。
石種で違いますが、石の良し悪しや部材の大きさで、価格が変わる場合があります。
つまり石材使用量×才単価では、墓石の価格は、出しにくいと言う事です。
今日は、終日立ち会っていただいて、何度も「黒にしてよかった!」と何度もおっしゃっていました。
天候の関係で、施工の予定が押してしまって、ギリギリのお引渡しになりました。
今年最後の建て上げで、喜んで頂いて嬉しいです。
ありがとうございました。
そして年末寒波の中、施工をして頂いた職人さん!ありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。
今年も、もっと沢山の墓石を扱える様にしたらどうか?と薦められることが何度かありました。
でも気が小さいのか?ヤッパリ、目が届かなくなって、質が変わるのが怖いのです。
私の会社は、石選びから加工、施工と、四六時中石に向かい合って仕事をしていますが、実はお客様の想いに向かい合ってする仕事だと、いつも感じています。
大切なのは、お客さんとお話しする事だと思うんですよ!
コミニュケーションの手段が、もの凄く発達しましたが、直接逢って、私の顔を見て安心される方がいるなら、走って行けばいいかな?と思っています。
私にとっては何基かの内の一基でも、お客さん一人一人は真剣勝負なのです。
もちろん私たちにとっても、実験とか練習が出来ない全てが本番一発勝負です。
どこまでやっても怖いし、そんな事は気にしないと言われても、私が気になる訳です。
いいお墓にしたい!だから丁場に行ってみたり、加工に、施工に足を運んで、地べたの状況を確認しながら、泥臭くお墓をつくっています。
今年も、納期などを理由にお役に立てなかったケースが何件かありました。
知り合いの石材店が近くにあった時には、ご紹介も出来たのですが、お詫びするしかないお客様におかれましては、大変申し訳ございませんでした。
クンナムのご希望を何件も頂きながら、本物が入手不可能で8月以降のご要望にお応えできませんでした。
無力さをいつも感じていますが、来年も考え付く事はやって行きます。
お呼びがかかれば、来年もウイングロードで、走ります。
お気軽にご連絡ください。
ブログをお読みの皆様方におかれましても、よいお年をお迎えになります様に、お祈りいたします。
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