葬儀(お葬式)のマナーと作法

Funeral manner

家族葬ってどんな葬儀?選ばれている理由や注意すべきポイント!

(投稿日) (最終更新日)

近年、少子化や核家族化など、ライフスタイルの変化に伴い、葬儀の在り方も変わってきました。

従来の大規模な葬儀から、コンパクトな葬儀に変わりつつあります。

ここでは、いま注目されているコンパクトな葬儀の代名詞「家族葬」についてご説明いたします。

家族葬とは?

家族など、近親者のお別れを大切に考え、ご葬儀にお呼びする方を親しい方々に限定して、小規模ですが、お通夜や告別式・火葬といった一般的なセレモニーを執り行う、近年人気のあるお葬式です。

近親者以外の儀礼的・社交辞令的な弔問客の参列がありませんので、お別れの時間をゆっくり過ごすことができます。

家族葬なので、ご家族様だけで行うものだと思われる方もいますが、ご親族やご友人もお呼びできます。

規模が小規模な葬儀ですが、葬儀の様式は、一般葬と同じように行われ、各宗教・宗派の宗教儀礼も行われます。

故人やご遺族の希望にて、無宗教(自由葬)で行われることもあります。

少人数で行うため、葬儀社の人件費、葬儀場費用、通夜振舞い・返礼品等の費用もリーズナブルな費用になりますが、通常の葬儀同様、祭壇・棺等は使用しますので、大幅に安くなる訳ではありませ
ん。

家族葬と密葬、直葬の違いは?

近親者だけで葬儀を行いますので、密葬と似ていますが、身内だけでの葬儀を行い、火葬した後に、日を改めて大規模な本葬(骨葬・お別れ会など)を行う場合が密葬で、家族葬の場合は、近親者だけで葬儀を行い、日を改めて本葬を行う事はありません。(密葬は有名人や会社経営者等の様な参列者が多い場合に選ばれます。)

また、直葬は、葬儀を行わず火葬だけを行うことで、ごく少数の近親者に、炉前で見送られます。(炉前葬とも呼ばれますが、出来るだけ費用を抑えたい場合に選ばれる葬儀です。)

なぜみんな「家族葬」を選ぶの? 時代の変化に合う家族葬とは

現在、家族葬が行われている割合は?

上記のグラフは公正取引委員会が、2016年に行なった「葬儀の取引に関する実態調査」の報告書のデータより作成したグラフになります。

こちらによると、調査に協力した葬祭業者が、年間に取り扱う葬儀の件数は約42万件で、一番多いのは「一般葬」で63%、次が「家族層」で28%、「直葬」が5%です。

「一日葬」や「社葬」は、ごく少ないことが分かります。

また、売上高の順に見ると、1位は「一般葬」ですが、割合が76%に増えていますが、二番目の「家族葬」は、件数は28%を占めているのに、売上は19%に留まっています。

「直葬」も同様なので、「家族葬」と「直葬」は、葬儀一件あたりの売上が少ないことが分かります。

葬祭業者の話によると、増加傾向は「家族葬」と「直葬」、減少傾向は「一般葬」と「社葬」との事です。

参列者の数が不確定な一般葬と異なり、あらかじめ葬儀に呼ぶ人を親族等に限定する家族葬が、葬儀費用を低く抑えることが出来る事から、家族葬や直葬が増加傾向にある様です。

その他にはどういった理由で家族葬が選ばれているのでしょう。

1、故人が家族葬を望んでいたから。

自身の葬儀に関する意識調査によると、自分のお葬式は簡素でいいという方が八割以上、家族だけが見守ってくれればよいという方が六割以上を占めるという結果になり、気心の知れた家族、身内、仲のいい友人だけで見送って欲しいと考える方が多くなっているようです。

2、故人の高齢化によって参列者が減少している。

平均寿命が延び、年々高齢化が進む日本では、死亡者の中で、昭和50年頃はたった25%程度だった80歳以上の割合が、60%以上になったと言われております。

80歳以上の高齢者になれば、周囲との付き合いも少なく、また会社等の組織との関わりもなく、参列者が少なくなり、90歳以上になれば、子供の喪主もすでに高齢で、現役の頃より人付き合いは減っています。

そのために小規模な葬儀が好まれるようになっています。

3、一般的な葬儀を好まない社会的価値観によるもの

一般的な葬儀を行いたくない理由

①知人、会社関係、隣人に気遣いをせず、身内だけで、故人とゆっくり別れをしたい。

③宗教のしきたりにとらわれないで、故人の希望、遺族の想いにそった自由な葬儀にしたい。

③大きな祭壇や生花が必要な大ホールなどで行う必要がないので、できるだけ葬儀費用が安く済ませたい。

⑤わずらわしい食事や香典返しの手間をかけたくない。

最近では、一般的な葬儀の様に、大きなホール、豪華な祭壇で葬儀を上げなければ、周りの方に示しがつかないっといった価値観はなくなりつつあります。

それよりも、ゆっくりと故人との最期の別れの時間を過ごしたいという方が多いようです。

家族葬を行う上でのメリット・デメリットは何?

ここでは、家族葬を行う上でのメリット・デメリットをご紹介いたします。

メリット

①ゆっくり故人とのお別れができる

家族葬は、一般的な葬儀と違って、家族が葬儀に呼ぶ人を決めることができますから、近所、お仕事関係、一般の弔問客への気遣い(挨拶、準備やおもてなしの対応)に追われることがありません!

その分、親しい方だけで、故人との思い出を偲び、落ち着いて語り合い、ゆっくりお別れの時間を過ごすことができます。

②葬儀のスタイルを自由に選べる。

特定の信仰がない場合は、読経、焼香等の宗教的な儀式の無い自由葬やお別れ会を行う場合もあります。

また通夜式を行わないで、葬送儀礼式、告別式だけの1日葬も増えています。

故人が好きなクラシック音楽を流したい方は、式中にBGMが流れる音楽葬を行い。

にぎやかな雰囲気が好きだったので、故人を囲んで食事をして、にぎやかにお別れをする無宗教葬など、いろいろなスタイルがありますので、葬儀社に相談してみるのもいいでしょう。

③葬儀人数の確定が出来る。

参列者の人数が事前に想定できますから、葬儀社による予算の変動が少なくて安心です。

一般葬では、多くの方に葬儀の案内をしますから、事前に参列者の人数を想定出来ませんので、料理や会葬返礼品が足りなくなることがあります。

④お料理や返礼品の準備の要不要が選べる。

一般葬では、料理や会葬返礼品の準備を葬儀社に依頼しますが、家族葬では、ご自分たちで自由お食事をされて、依頼しないこともあります。

⑤費用を抑えられる。

香典の総額は減りますが、ご近所やお仕事関係の方もお呼びする一般葬より、参列する人数が少なくなります。

葬儀会場の費用(ホール使用料・葬儀社社員人件費)・料理や会葬返礼品の数が減りますから、ご葬儀の費用は抑えられます。

デメリット

①ご近所の方に伝わる可能性がある。

病院で亡くなった故人様をご自宅へ運ぶ寝台車(搬送車)、葬儀社の社員が、ご近所の方の目にとまる場合がありますので、自宅や集会所などでの葬儀は、まず出来ません。

ほとんどの場合、葬儀社のホールや式場が使われますが、その使用料が必要になります。

そのため、故人の遺体とは通夜までに気軽に会えないことがあります。

「どうして呼ばなかったのか?」とご葬儀後に不義理が生じる場合がある。

家族葬に呼ばなかった方には、葬儀後に「身内だけで葬儀を行った」ことを、手紙で報告するのが一般的ですが、ご親族から、「どうして報せてくれなかったのか」と説明を求められる場合があります。

訃報を案内しないのであれば、電話で、逝去したことをお知らせして、「故人の遺志で、身内だけで送る家族葬を行う事や参列を辞退すること」を伝えるのもいいでしょう。

呼ぶかどうか迷った場合は、今後のお付き合いも考えて、呼んだほうがいいでしょう。

「焼香を上げさせてほしい」とご自宅へ弔問に訪れる方がいる。

ご葬儀後に「焼香を上げさせてほしい」とご自宅へ弔問に訪れる場合があります。

一般葬に比べて多くなります。

弔問客がバラバラにお見えになり、対応に苦慮することがあります。

ご葬儀後に香典を持参されることがあります。

「以前に香典をいただいておりましたので」と渡された時には、故人へのお気持ちをお断りせずに、香典返しをお渡しください。

香典の総額が少ないので、一般葬より負担金額が、多くなることがあります。

ご近所やお仕事関係の方が参列する一般葬に比べて、参列者が減りますから、受け取る香典の総額が少なくなります。

家族葬であっても葬儀費用は一般葬に比べて大きく変わらないのに、葬儀費用と言う突然の出費があるのに、香典の総額が少なくなってしまうので、一般葬よりも費用負担が増える場合があります。

家族葬で注意すべきポイントは?

ここでは家族葬だからできること、家族葬だからこそ気を付けるべきポイントを解説します。

家族葬にはどこまで呼べばいいの?

家族葬という言葉は知っていても、実際のところどこまで声をかけたらいいのでしょう。

・家族葬だから、家族だけで送るものなのか?
・故人の兄弟は「家族」に含まれるのか?
・故人と親しく付き合っていた友人には声をかけてもいいのか?
・ほとんど付き合いが無くても、親族なので声をかけるべきなのか?

迷われることでしょう。

一般的にはどこまでの人が家族葬によばれているの?

出典:下記グラフは葬儀社アーバンフューネスの家族葬の会葬者数(2014年)より引用させていただいております。

親しい方で見送る家族葬には、ご近所やお仕事関係の方は呼ばない場合が多いようです。

そのため、ご葬儀に参列される方の人数は、11人~20人規模の割合が最も多く、4割を超えています。

上記のデーターの様に家族葬を行う方々は年々増えています。

家族葬(火葬式を含む)が全体の78%に上り、家族葬が葬儀での「当たり前」のスタイルになっていることが分かります。

家族葬には、どこまで呼ぶか決まりはありません!案内をする範囲に決まりがないのです。

それでは、家族葬を案内する範囲は、何を基準にして決めればいいのでしょうか。

それは、故人との生前のお付き合いご遺族との今後のお付き合いを考慮して決めます。

呼ぶかどうか迷った方は、お呼びしたほうがいい。

家族葬は家族が呼ぶ方を決めることが出来る葬儀です。

故人との最期の時間は、家族だけで過ごしたければ、親族には声をかけません。

家族ぐるみの付き合いをしていた友人の方には、「故人を偲んでもらいたい」お考えになれば、友人でも声をかけます。

呼ぶかどうか迷う方がいる場合は、故人だったら最期に会いたいかどうかを基準お考えになるといいでしょう。

それでも、家族葬に呼ぶかどうか迷った方は呼んだほうがいいでしょう。

後日、自宅へ弔問に来られて、「どうして葬式に呼んでくれなかったのですか?」と、言われることもあるからです。

呼ばない方には、家族葬の案内を控えた方がいい。

もし貴方が家族葬の案内を受け取ったら、「家族葬だから参列しないほうがいいだろう」と思う一方で、「案内されたのだから、参列したほうがいいのかもしれない」と思ってしまいませんか?

案内を受け取った方が迷わないように、家族葬の案内は呼ぶ方だけにして、呼ばなかった方には、葬儀後「身内だけで家族葬を行った」ことを、手紙で報告するのが一般的です。

逝去したことを知らせたい場合は、訃報の案内で「故人や家族の意志により身内だけで家族葬を行うこと」「故人の意志により会葬を辞退すること」を伝えます。

香典、供花、弔電を辞退する場合も、その旨記載しておきましょう。

家族葬が増えて、会葬辞退の案内も一般的になり、失礼と思われることもなくなりました。

ご逝去を知られた方の中には、参列を辞退する家族葬ということを知らずに弔問に訪れる方がおいでになりますが、故人と最期のお別れをしたいという想いに感謝し、一緒に故人を偲びましょう。

ご辞退をしていても、参列にお見えになる方、どうしてもと香典をお渡しくださる方、供花・弔電を送っていただいた方には、失礼のないように、通夜料理の準備、返礼品の準備等をします。

葬儀後も、自宅にお参りにきてくださることがありますが、香典を受け取った際は、四十九日法要を終えてから、挨拶状と一緒に返礼品を送ります。

葬儀の案内は来ていないけど参列はしていいの?

家族葬の案内は、参列してほしい方にだけに案内されていますから、逝去を知っても、案内がない場合は参列を控えましょう。

案内があった場合もでも「故人の意志により参列を辞退すること」が記されていれば、参列を控えます。

案内に葬儀を行う日時と場所が記されている場合には、参列するかどうか判断に迷います。

分からない場合は、家族に直接聞くといいでしょう。

案内を送る側、受け取る側それぞれが気遣うことで、故人の旅立ちを送りましょう。

家族葬を行う流れ

ここでは、家族葬を行う流れを順番にご説明いたします。

ご臨終・死亡診断書を受け取る

医師に臨終を告げられた後に、死亡診断書(死亡届)を受け取ります。

ご遺体の搬送・安置

葬儀社に連絡をして、ご遺体の搬送を依頼してます。

病院を後にします。(事前に決まっている葬儀社があれば、搬送も依頼する葬儀社に頼みます)

ご遺体を安置所に安置します。

葬儀社との打ち合わせ

葬儀社の葬儀内容を葬儀スタッフと決定して、見積もりを確認します。今後の流れも確認します。

不十分な内容で承諾すると、支払いの際のトラブルになります。

役所の手続きは、葬儀社が代行で行ってくれることが多いです。

親族や寺院に連絡

宗教者の都合を確認して、日時等の決定をします。

参列頂く予定の親族に連絡を取ります。

湯灌・メイク・納棺

湯灌とは、故人様が清らかに来世を迎えられるように、生前の痛み・悩み・苦しみを洗い流す湯灌の儀式をして、男性は御顔そりを、女性はお化粧を施します。(葬儀社がしてくれます)

ご遺族が立ち会って、ご遺体を棺に入れます。

通夜式

通夜式を行い、終了後は故人を偲んで会食(通夜振る舞い)をする。

葬儀・告別式

葬儀を終え、出棺の前に、柩にお花を入れ、故人へ語りかけるなど最期のお別れのひとときを過ごします。

出棺

ご遺体を霊柩車で火葬場へご遺体を運ぶ

火葬・収骨

炉の前で、火葬前の最後の別れをします。

火葬後に収骨をします。

還骨法要・初七日法要

火葬場から帰ってきたら、還骨法要を行います。

その後、繰上げて初七日法要を行います。

精進落とし

僧侶、参列者と共に、精進落としの料理を頂きます。(参列者へのお礼と、お清めの意味が込められています)

家族葬の流れは、参列するのが主に家族、親族になるという点以外は一般葬と同じです。

家族葬にかかる費用とは?

一般の葬儀にかかる費用の全国平均は195万円

北海道 154万円
東北 202万円
関東A「千葉・群馬・茨城・栃木」 238万円
関東B「東京・神奈川・埼玉」 186万円
中部A「新潟・富山・石川・福井」 227万円
中部B「愛知・静岡・岐阜・長野・山梨」 245万円
近畿 189万円
中国 163万円
四国 156万円
九州 166万円

※2017年度 日本消費者協会が実施した葬儀に関するアンケートより抜粋

上記の日本消費者協会のアンケートによると、葬儀全体にかかる費用の全国平均は195万円だと言われています。

昔は、葬儀社に勧められるままに大きな祭壇や式場を準備していき、気が付けば葬儀費用が膨れ上がっていたという事も多かったようです。

現在ではインターネットでいろいろな情報を集める事ができるようになり、本当にその規模の祭壇が必要なのか、式場も人数に合わせて狭いところを選択できないかなどの判断を、ご自身で選択できるようになってきました。

そういった背景の中で今一番注目されているのが家族葬です。

故人のために納得のいく葬儀を行うために、まずは葬儀費用の内訳について知っておきましょう。

葬儀費用の主な金額は、次の4つの費用の合計です。

「施設費用」+「葬儀の施行費用」+「参列者費用」+「宗教者(寺院)へのお礼」「合計金額」になります。

施設費用(使用料)

葬儀会場(ホール)に支払う使用料で、控室、待合室などの使用料も含みます。

参列者が少ないため、小さな会場でも葬儀が可能なので、一般葬よりも費用は低くなります。

自宅で通夜、告別式を行う場合には式場使用料は不要です。

ご遺体を自宅へ搬送して安置する場合には安置料金はかかりませんが、斎場や火葬場などの安置室で預かってもらう場合には、料金が発生します。

遺体の火葬にかかる費用は、民間の火葬場は5万円~ですが、公営の場合は、その火葬場が属する地域に居住の有無で金額が違いますが、無料から数万円くらいです。

葬儀施行費用

通夜、告別式を行うために必要なのが葬儀施行費用です。

主な費用は、祭壇(祭壇まわり一式)・棺・遺影写真・ドライアイス・搬送費用(病院→斎場→火葬場)・焼香セット・人件費(運営スタッフ)・その他(市に装束・化粧・ご遺体の湯灌など)です。

祭壇やお棺の選び方で、シンプルに行うこともできれば、豪華に故人を見送ることもできます。

近年、宗旨を問わずに利用することができる生花祭壇が白木祭壇よりも人気ですが、白木祭壇より2~3割高額です。

選ばれる祭壇で、10万から何百万もする祭壇がありますので、ここで大きく費用が変わります。

ここが、葬儀費用を抑える重要なポイントです。

参列者費用

会葬礼状、返礼品、飲食接待費等が費用ですが、参列者が一般葬に比べ、人数が少ないため、そのぶん費用は少なめになります。

ごく限られたご家族のみの家族葬では、省略されることもあります。

宗教者(寺院)へのお礼

仏式では、お経と戒名を授かった謝礼として、寺院にお布施を渡します。

神式ではご神饌料(御榊量料)、キリスト教式では教会への献金となります。

宗教者へのお礼は、あくまでも謝礼なので、金額に決まりはなく、基本的には個人次第ですが、詳しくお知りになりたい方は、お布施の相場と渡し方をご参考にしてください。

(地域や宗旨宗派で違いますが、相場がわからなければ、葬儀社の担当者に聞いてみるのもいいでしょう)

家族葬は、遺族、近親者とごく親しい友人のみで小規模に行うため、費用は比較的抑えることができます。

家族葬では、必要なものやサービスも最小限にできるので、その分の費用が抑えられます。

ただし参列者の人数が少ないため、参列者からの香典の総額が減ります。

香典が少なくなるぶん、ご遺族の負担が大きくなることもありますので、実質の負担金額の予算を考えて、どういう葬儀にしたいかを決めましょう。

家族葬にかかる費用の相場は、大体30~50万円が目安です。

家族葬でも香典は必要なの?

最近では家族葬が増えて、遺族が香典を辞退し、香典なしで葬儀を行われることも増えましたが、ご辞退の意思表示が無ければ、通常の葬儀と同じ様に準備をしてから参列しましょう。

親族だから、身内だけだからといっても、気を抜かないで、マナーの欠如には、気を付けなくてはいけません!

気になる具体的な香典の金額は?

ごく一般的な家族葬の際に、身内が包む香典の相場をご紹介します。

故人とあなたの関係/あなたの年代 20代 30代 40代以上
祖父母 2万円~3万円 2万円~5万円 3万円~5万円
両親 3万円~10万円 5万円~10万円 5万円~10万円
兄弟・姉妹 3万円~5万円 5万円 5万円
2万円~5万円 2万円~5万円 2万円~10万円
親戚・親族 1万円~2万円 2万円~3万円 2万円~5万円
親しい友人 1万円~2万円 2万円~3万円 2万円~3万円

※ただし、4と9は、包まれることはありません。

お料理の金額が1人あたり1万円くらいなので「1万円では少なすぎる」ということも頭に入れておいたほうが良いでしょう。

相場はあってないようなものですが、精進落しまで並んで頂くとなると、居心地が悪くて後悔しますので、心配りはされた方がいいでしょう。

差し出しても、受け取っていただけなかった場合は持ち帰れば良いので、手ぶらで通夜の振る舞いを頂き、葬儀の精進落しを平らげて帰る事になっては恥ずかしいと思われるなら通常の葬儀と同じ準備をされて臨まれてください。

他に参列する親族がいる場合は、相談して金額の足並みをそろえられても良いでしょう。

香典の辞退をしたい場合はどうすればいいの?

葬儀では、一般的に参列者から遺族に香典を渡されますが、近年、故人の遺志、参列者の負担、香典返し等の負担を減らす為に、香典の辞退を考えるご遺族が増えています。

しかし香典は、参列者の故人・遺族に対しての弔意と、葬儀の金銭的な援助の意味合いがあります。

参列者の数が多くなれば、葬儀費用が高くなりますが、香典総額も多くなります。

香典を辞退すると、その分ご遺族の負担する葬儀費用が、多くなるので、辞退することによる費用負担が増えることも考えておきましょう。

香典を辞退する場合には下記のような伝え方がよいでしょう。

訃報の連絡や葬儀の案内状で伝える方法

香典辞退は葬儀前に参列者に知らせる必要があるため、訃報の連絡や葬儀の案内状で辞退する旨を伝えます。

決まりきった文面はありませんが、ご参考として下記のような文例があります。

香典を辞退する場合の例文

・「誠に勝手ながら、御香典の儀は固くご辞退申し上げます。 」

・「故人の遺志により、御香典は辞退させていただきます。」

・「内々の者だけで送らせて頂きますので・・」

・「故人の遺言により家族葬にさせて頂きます。ついては弔問および香典はご辞退申し上げます。」

・「故人の希望により家族葬にさせて頂きます。」

・「家族葬を行わせて頂きますので、香典、供花、参列は遠慮いたします。」

などの文言を書き添えておきましょう。

香典に併せて供花や供物なども辞退する場合は、その旨を案内状に記載します。

葬儀当日の受付でお伝えする方法

受付の前に香典を辞退する旨を書いた看板を設置します。

葬儀の受付の際に直接言葉で伝えると丁寧です。

今後のお付き合いもありますので。

「ありがとうございます。誠に勝手ながら、故人の遺志により香典は辞退しております。 お気持ちだけありがたく頂戴いたします」

などの言葉で、香典をお持ちいただいたことへの感謝を伝えるといいでしょう。

辞退をしても香典を差し出されたら

訃報の連絡や葬儀の案内状等で知らせて香典や弔問をお断りしていても、持参される方はいます。

その時には「ご厚意は嬉しいのですが」「申し訳ありませんが」「お気持ちはありがたいのですが」といった柔ら言葉で、相手の気持ちに感謝し丁寧にお断りしましょう。

香典を辞退した場合でも、どうしても香典を受け取って欲しいという方はいます。

その場合は、頑なに拒む必要はありません。

「それでも受け取ってほしい」との申し出があった場合はありがたく受け取っておきましょう。

何度も拒否し続けると、逆に相手に対して失礼にあたるという考え方です。

故人の弔いに来てくれた参列者への配慮も忘れないようにしましょう。

受け取った場合は、四十九日を過ぎた後、香典の半額程度の品物を香典返しとして贈るように手配しましょう。

訃報や家族葬の案内を受けた時の文面に注意!

通夜・葬儀・お別れの会などの会葬案内の通知をもらったら、その内容を確認しましょう。

辞退の文面の違いによって以下のような対応が考えられます。

「ご厚意をご辞退申し上げます」であれば、香典や供花、供物などに一切遠慮させていただくという意味ですから、参列するだけで何も贈ってはいけません。

参列できない場合は、後日弔問するなどで弔意をしめしになるといいでしょう。

「供花・供物の儀はご辞退申し上げます」であれば、香典を持参することは出来ますが、香典以外のものを遠慮してください。

解釈に迷った時や、会社関係でご遺族に聞きにくい場合は、葬儀社の担当者に確認をするのがいいでしょう。

香典は、持参しておいて、受付で辞退があった場合は、ご遺族の意向に従うという方法もスマートです。

家族葬において挨拶は必要なの?

喪主が代表者として役割をこなさなければならないことは、家族葬でも同じです。

喪主の挨拶は、故人が生前にお世話になったことと、葬儀への参列に対するお礼を伝えることです。

一般葬では通夜、葬儀、告別式を通して喪主の挨拶が何度かありますが、家族葬も同じ様に挨拶の場面が出てきます。

葬儀の中での喪主の挨拶は、完全に家族のみであれば省略もできますが、家族以外の親族や故人の親しい友人などが参列している場合は、ある程度改まった式となりますので、喪主の挨拶を行うのが普通です。

家族葬で挨拶が必要となるのは次の2つです。

1.お通夜の終わりの際

2.告別式が終わり火葬場に行く際

また次の2つもケースバイケースで挨拶が必要になります。
・通夜ぶるまいの際
・精進落しの際
(※地域や宗教によって異なる場合があります。葬儀社に必ず確認してください)

挨拶のポイント

あまり深く考えないで、「弔問・会葬」と「故人へのご厚誼へのお礼」を含めたシンプルなもので構いません。

短く「故人も喜んでいると思います。ご参列くださいまして、ありがとうございました。」でも、問題ありません。

もし、胸がいっぱいになり言葉に詰まった場合でも、ゆっくりと話し、深々と一礼をするだけで気持ちは伝わります。

葬儀で避けるべき言葉

「忌み言葉」は避けた方が良いとされていますが、用いたからと言って非難されるものではありませんので、形式よりも参列に来てくださった方への感謝の気持ちが大切です。

忌み言葉の一覧

重ね重ね・たびたび・ますます・しばしば・またまた・いよいよ・次々・再び・再度・再三再四・繰り返す・返す返す・くれぐれも・皆々様・かえすがえす・重々・いろいろ・なお・、わざわざ・たまたま・続いて・引き続き・追ってなど

不吉な数字の四(死)、九(苦)

また死亡・死ぬ・急死・生存・生きるなどの生死についての直接的な表現をさけます。

死亡⇒逝去・急死⇒突然の事・生存中⇒生前は

キリスト教では、冥福という言葉は使えませんので、「安らかなお眠りをお祈りします」などの表現を使用します。

家族葬で使用されるあいさつ例文はこちら

僧侶が到着した際の挨拶

「お忙しい中、早速ご足労いただきまして、ありがとうございます。

私どもは何分不慣れでございます。

ご指導いただきますようお願いいたします。」

僧侶にお布施をお渡しする時の挨拶

「ご多用のところ、大変ご丁寧なお勤めを賜り、ありがとうございました。

どうぞお納めください。」

受付での挨拶

「ご丁寧にありがとうございます。

お忙しいところお運びいただきましてありがとうございます。

故人も喜んでおります。」

通夜閉式時の挨拶

「本日は、お忙しいところ(またお足もとの悪い中)、亡き○○の通夜にご弔問くださり誠にありがとうございます。

親しくお付き合いいただいた皆様においでいただきまして、故人も喜んでくれていると存じます。

本日は、誠にありがとうございました。

尚、明日の葬儀告別式(午前or午後)〇時より執り行わせて頂きます。

何卒よろしくお願い致します。」

通夜振舞い前の挨拶

「本日はお忙しい中、通夜にご参列いただきありがとうございました。

故人も喜んでいることと思います。

ささやかではございますが、お料理をご用意いたしました。

どうぞお召し上がりください。」

通夜振舞い後の挨拶

「本日はありがとうございました。

お陰様で、滞りなく通夜を終えることができました。

夜も更けてまいりましたので、このあたりでお開きにさせて頂きたいと存じます。

尚、明日の告別式は午後○○時からとなっております。

本日は、遅くまで本当にありがとうございました。」

告別式での出棺前挨拶

「本日は、ご多用中にもかかわらず、○○の葬儀にご会葬・ご焼香を賜りありがとうございました。

おかげをもちまして、本日の葬儀・告別式を滞りなく執り行うことができました。

最後までお見送り頂きまして、故人もさぞかし喜んでくれている事と思います。

本日は、誠にありがとうございました。」

精進落としの挨拶

「本日はお忙しいところ、最後までお見送りいただき誠にありがとうございました。

皆様のお力添えをいただき、滞りなく葬儀を済ませることができました。

皆様、さぞお疲れのことと思います。

ささやかではございますが、お料理をご用意させて頂きました。

お時間の許す限り、ごゆっくりおくつろぎください。」

会葬・香典・供花辞退のご案内(葬儀前)

故 山田 太郎 儀(喪主との続柄:夫)平成36年10月10日逝去いたしました。
ここに生前のご厚誼を深謝し、謹んでご通知申し上げます。

故 山田 太郎 儀 葬儀告別式
昭和元年10月20日生まれ(満99歳)

日時 通夜式   平成36年10月14日(月)18:00~
   葬儀告別式 平成36年10月15日(火)11:00~

式場 名称    ○○セレモニーホール
   住所   岐阜県羽島市○○―○○
   電話番号  03-3689-2195

喪主 山田 花子 (故人との続柄:妻)

儀式形態 仏式

葬儀に際しましてのご案内 
● 故人ならびに遺族の遺志により、近親者のみで執り行います。
● 恐れ入りますが、一般の方々のご参列はご辞退いただけますようお願い申し上げます。
● 誠に勝手ながら、御香典・御供花の儀はご辞退申し上げます。

ご逝去の挨拶状(葬儀後)

祖父 ○○儀 去る○月○日に◯◯歳にて永眠致しました。
ここに謹んでご通知申し上げます。
葬儀におきましては、故人の生前の意志により、
誠に勝手ながら、家族のみにて執り行いました。
本来ならば早速申し上げるべき処でございましたが、
ご通知が遅れましたことを、お赦しください。
尚、お供えや御香典につきましてはご辞退させていただきたくお願い申し上げます。
生前中賜りましたご厚誼に心より御礼申し上げ、
失礼ながら、書中をもってお知らせ申し上げます。
平成◯◯年◯◯月◯◯日
岐阜県羽島市◯◯◯−◯◯◯
喪主 ○○ ○○

挨拶のQ&A

Q.喪主が必ず挨拶をしなければいけないの?

いいえ、喪主様の代わりに、どなたが挨拶されても結構です。

この場合、「ご遺族を代表しまして、○○様から皆様へご挨拶がございます。」と紹介されます。

Q.挨拶は男性の方が良いですか?

どなたが挨拶されても結構です。

男性女性は関係ありません。

Q.挨拶を紙に書いて、読んでも大丈夫ですか?

みなさんご自身の言葉を紙に書かれて挨拶をされています。

失礼に当たりませんので、大丈夫です。

感謝の気持ちを伝えることが大切です。

どのくらいの時間話せばいいの?

一般的に1~3分程ですが、もっと短くても大丈夫です。

家族葬の費用を安くするには

家族葬でのご説明でお気づきかと思いますが、お見送りするのが家族・親族の少人数ですが、一般葬と流れが変わりません!

つまり費用が変わらないのに、香典の金額が少ないために、喪主様のご負担が大きくなってしまいます。

少人数なら費用がかからないとお考えの方は、葬儀になって費用に驚かれても、葬儀社に薦められるままに、式を終えられるケースがほとんどです。

故人とゆっくりお別れ出来ることが大切で、費用をかけて立派な葬儀を上げる事では無いでしょうか?

費用を抑えるには、削ることが出来るものを葬儀社と相談してください。

葬儀本体費用

削れないもの

ご遺体の搬送・安置・湯灌・納棺用具・ホール使用料・祭壇・ご位牌・お棺・霊柩車・火葬料・骨壺等です。

削れるもの
  

会葬礼状・お供え(花・篭盛)・マイクロバス・遺影・あと飾り・スタッフ人数・通夜ぶるまい料理・精進落とし料理・香典返し等です。

宗教者への御礼(お布施)費用

読経には、枕経・通夜経・葬送儀礼式・炉前経・還骨法要・初七日がありますが、一日葬で葬送儀礼式、火葬場にて炉前の読経のみのケースも増えました。

お願いする読経が少なければ、お布施の金額も変わります。

事前に葬儀の相談をして、相見積もりを取られるのがお薦めです。

ご遺体が、搬送されてからでは中々断りづらい物です。

その場合、他社と同じ内容で見積もりを出してもらいましょう。

既に互助会等に、入会して積み立てをされていても問題ありません!

携帯電話の様に、乗り換えが出来ます。

新しく乗り換えをする葬儀社に相談しましょう。

ホール・祭壇は使いまわし、お棺も原価は知れています。

葬儀費用のほとんどが、葬儀社のサービス料金で成り立っています。

安くても、故人とゆっくりお別れが出来て、心のこもったお世話をしていただける葬儀社を、お選びください。