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海外の石は錆びやすいのですか?

日本の石の方が良いと言われました。


「日本の石は、外国産に比べて錆びにくいでのすか?」と聞かれました。

「比べることは出来ませんが、日本の石でも、錆びる石はあります。外国の石でも、錆びにくい石もあります」とお答えするしかありません!


お話を聞いていると、最初は黒系の石をご希望されていたそうです。

すると磁石を持ち出して、サンプルに張り付けてたそうです。

「中国産や黒御影は鉄分を含んでいるから、磁石が付きます。鉄分が少ない日本の石は、付きませんから安心です。」と説明されたそうです。


「磁石ですか・・?(笑)何軒かあるみたいですね!販売する際に磁石を使う会社!他にもチタンとか、磁鉄鉱の話をされませんでしたか?」

「ええ!錆びる様な石は嫌なので、錆びない石で、グレー系がありませんか?と聞いたら、庵治石や深山吹雪を薦められました」


「いきなり庵治ですか?(笑)どんな石も鉄分を含んでいますので、長い年月が経過すると、いつかは錆びて来ます。磁石等の小物を使われると、そうなのか?と思ってしまいますよね!(笑)庵治や吹雪も良いですが、ご希望が黒まで行かないグレーなら、M10かインド黒山崎はどうですかね!吸水率も少なくて経年変化の実績もある石です。錆のリスクも少ないです」と、お薦めしました。

 

小物を使った手品師には、注意してください!                   

小物を使用した販売に多かったのは、石のサンプルを叩いて「この石は硬いから、叩くとキーンという音がするんです」と、お客様の聴覚に訴えて、「この石で作ると頑丈な墓石が出来ます」営業です。

サンプルの厚みや叩く場所で、音なんか変わってしまいます。

木琴や鉄琴は、叩く場所を同じにして、長さを変える事で音を変えていますが、それと同じです。

今回の磁石は、錆びるかもしれない不安を植え付けて、視覚で安全性を訴える小道具です。

ネットでそれらしい記事を見つけると、利用して販売してやろうとする人が出てきますね!

石は鉄分を含んでいますから、磁石に付きます。

強力な磁石を使用すると、かなり多くの石が付いてしまいます。

(百均で購入できる磁石でも、殆どの石が張り付かないまでも、軽く付くのは感じることが出来ます)

磁鉄鉱とチタン鉄鉱の事を調べた事もあったのですが、石屋の爺さんには難し過ぎて、今一つ理解出来ていません!

三陸や日本海側は、磁鉄鉱が多いので危険で、それ以外でチタン鉄鉱が多い地域は、安心出来るのでしょうか?

それで判断出来ないから、私ら苦労しているのです。

私も初めて見る石の場合は、磁石を使用する事が有ります。

それは鉄分が強いかどうかを確かめて、評価の参考にしていますが、錆びの問題は、磁石だけで判断するのは難しいと思います。

例えば、茨木県笠間市の稲田石ですが、チタン鉄鉱系花崗岩分布地域です。

白系の中でも白さが際立つ綺麗な石ですが、都立霊園で建てられた稲田石の半分近くは、薄っすらと錆びていませんかね?

茨木で国内加工をお願いしている職人さんに、稲田石の錆の事を訪ねたことがあります。

「稲田石は凄く白くて綺麗なんですが、錆びの問題が心配なんですよね!」すると笑いながら「錆びない山が有ってね!そこの稲田を使えば錆びないよ!」と言い切られました。

つまり他は錆びるということなのです。

同じくチタン鉄鉱系花崗岩分布地域にある香川県の庵治町で、国内加工をしている会社の社長との会話です「先日、兵庫の市営霊園で、墓石の建て上げをしたんですが、庵治石が幾つも薄っすらと錆びていたんですよ!30年以上は経っていましたがね!」

「庵治だって錆びますよ。磁石だって付きますから!錆びにくい山もありますがね!」と言われましたね!

佐賀県の天山系は磁鉄鉱系花崗岩の地域ですが、「天山系の石が錆びていたのを見た事が無いのは、私だけなのか・・・?」と思ってしまいます。

石は何年扱っても難しい!

どんな石もいつかは錆びる時が来るでしょう。

どの位で錆びて来るのか?中々分かるものではありません!

磁石や地域で判断できる物では無いということです。

墓石を建て5~6年で、真っ赤に錆びて、布で拭くと錆がベッタリ付くような石はアウトですが、20年、30年、50年と時間の経過と共に、ゆっくりと赤く変わって行く墓石も、趣きを感じませんか?

外国産の墓石材は、日本の石に比べると、流通してからの年月が浅いですが、安心できる石が幾つもあります。

黒御影は錆びて赤くなっている石もありますが、錆びのリスクが少ない黒御影も有るのです。

例えば、入手が難しくなりましたが、インドのタルミナード州産出のクンナムは、30年経過しても殆ど経年変化がありません。(クンナムは、偽物だらけなので注意が必要です)

国内産、外国産、磁鉄鉱にチタン鉄鉱、どれも錆に対しては決め手にはならないですね!

私は、国産でも外国産でも、経年変化が分かっている石を、お薦めするしか無いと思っています。

追伸!

施工実績をご覧になりたいお客様には、私が立ち会ってご案内する様にしています。

霊園や寺院、地域墓地の住所をお教えして、見に行って頂くことはしていません!

同行して墓所の外からご覧になって頂くことは出来ますが、墓所内への立ち入りはご遠慮して頂いています。

友人から聞いた話ですが、施工実績を観るのに、他の石材店が同行して、カロートの蓋を勝手に開けて、説明を受けられた方がいたそうです。

彼は大変憤慨していました。

その話を聞いてから、私も同行してご案内する事にしています。

誰だってお墓の納骨室を開けられて、気分が良いはずがありません!

私も絶対に嫌です。

自分が嫌な事は、お客様も嫌だろうからしない事にしています。

立つ位置が違うと、見える景色が違ってしまいます。

売りたいばかりの景色だけしか見ていないと、他の人の気持ちが見えなくなるものです。

墓所の広さや写真さえ送って頂ければ、お見積もりはいたします。

私の会社でお役に立つようであれば、施工実績のご案内もさせて頂きます。

お待たせしない様に伺います。

小難しい爺で申し訳ございません!

遠隔地だからと、お気遣いして頂いているのは、重々理解していますが、どなたにも嫌な思いはして頂かない様にしたいのです。

お見積もりやご相談は無料です。

お気軽にご連絡ください。

メール、LINE、郵送、FAXでの対応しています。

先ずは、フリーダイヤル 0120-953-574 まで、ご連絡ください。

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