PAN(インドパン)ですか?ごめんなさい🙇!
「本物は、ないですね!」
クンナムが落ち着いたら、今度はPANの問い合わせが入る様になって来ています。
正直この二つの石種は難しいです。
PAN(タミンPTR)は、タルミナード州のパイスール(Paithur)で採掘されていましたが、残念ながら15年以上前に、良質の原石が採掘されなくなって、閉山しています。
PANの入手が難しくなってから、同じ細目のKUSが、PANの代用品として販売されて来ました。
KUSも流通から、3年以上のトラブルが無い事を確かめてPANではなくKUSとして販売をしていました。
その後、KUSも採掘されなくなり、テランガーナ州のワランガル(Waranngal)近郊で採掘された石がPTR(パン)として販売され始めました。
最初は、大きく離れた丁場なのに、紛らわしいPTRの名前が気に入りませんでした。
それに、近郊のラクシュミプラで採掘されていた細目の黒御影LK-01は、キズが多く色目も不安定で、油塗で黒く塗って販売されいましたので、正直PTRの扱いには足ふみをしていました。
しばらく様子を見ましたが、私の予想に反して心配したトラブルはありませんでした。
大材も採掘されていましたので、細目の黒御影をご希望のお客様にも、安心してお薦めしていました。
もちろん本物のPANを探す努力もしていましたし、これぞと思う石のリスクもして来ましたが、閉山から時間が経ち過ぎていますから、今から探してもマズ無いと思いますね!
安心して販売してきたPTRも、コロナ明けから入手が難しくなって来ました。
良質の石が採れなくなったり、小さな石しか採れなくて、採算が合わないと閉山してしまいますから、石の扱いは難しい物があります。
PANやクンナムの様に、長く実績を保ってブランド銘石になる石は、ほんの一握りなのです。
最近はPANがブームなのでしょうか?頻繁に売り込みがあります。
「刻印があります」「ペイントが入っています」「高いですが本物です」「後ワズカしか残っていません」と国番号86の知らない電話番号から、しつこい売り込みがありますね!
「どこで採れたPANですか?」
私は、タルミナード州鉱山会社の刻印や、ペイントは信用していません!
そんな物何とでもゴマカシが出来ます。
「丁場はどこですか?」と、必ず聞いてみます。
「・・・?PANです。良い石沢山あります」
「ありがとう。今忙しいから電話切りますね!はい!はい!ごめんなさいね!ありがとう」
大体こんな会話が多いですね!
安売り合戦をしている石屋さんが、価格競争には限界があるので、売り上げを確保する為に、銘石の名前を使用しているのかもしれませんね!
円安に、資材も人件費も上がって、安売り合戦には限界があるのでしょう。
だからって急に売り値を上げる訳には行かない。
上げる為には、幻のビックネームを使用するのが、近道だと考えるのかもしれませんね!
売り上げの厳しい公司や工場の営業が、そこを狙って販売をかけて来ているのでしょう。
疑ったらキリが無いのですが、白っぽい細目の黒御影を、黒く塗ってPANで販売しているのかもしれませんね!
PANは、細目の中でも極細目なのです。
石の事ですから、粗さは原石毎に違いますが、素人目に見ても、本当に細かくて、研磨されたPANは、油塗して無くても、鏡の様に美しく黒い石です。
私は、初めてこの石に出会った時、一目でファンになりました。
違う石をPANとして売る事はしたく無いですね!
KUSもPTRもいい石でした。沢山のお客様に喜んで頂けました。
PANでなくても、クンナムでなくても、トラブルの無い黒い石が良い石では無いでしょうか?
既存の取引先には、黒御影で流通後、3年以上事故の無い石が出たら、紹介して欲しいとお願いしてあります。
とにかく最近の新しい石で、産地が分からない事が多いんですよ!
産地が分からないのは、言えない理由があるのか?を疑ってしまいますね!
インドのタルミナード州なのか?
アンドラプラテッシュ州なのか?
テランガーナなのか?
採掘された州も分からないなら、もしかしてインドの材じゃ無いんじゃないか?を疑うのは、私だけでしょうか?
「小難しい爺だと思われているだろうな~」
実績もあり、安心してご紹介出来る石は、他にも沢山ありますので、お気軽にお問い合わせください。
フリーダイヤル 0120-953-574