水が入らないお墓ですか?
「水が入らないお墓があるそうですが、つくれますか?」とご相談を受けました。
近隣の石材店を何社も訪問されたり、ネットでも問い合わせをされたそうです。
ご本人は、地上カロートが必要だと言う事は、分かっていらっしゃる様です。
某大手石材店の営業マンに「お墓というのは、構造がこうなっています。
コーキングで目地を埋めてしまいますので、水は入りません!大丈夫です!」と説明をされたそうです。
専門家らしく説明をしても、納得されるお客様ばかりではありません!
実はこの方、お仕事が内装工事をしていらっしゃるそうで、「コーキングなんかで大丈夫なのですね・・・?」
今一つ納得出来ていなくて、納得できる説明の石材店を探していらっしゃったそうです。
「どれ位、水が入らなければ良いのか?合格点が分かりませんが、納骨棺(カロート)が地面と繋がっている限りは、地面から水蒸気として水は侵入して来ます。それ以外の箇所で、水が入り難いように、おつくりすることは可能ですが?完璧に水をシャッタアウトする事は、真空にでもしない限り出来ませんよ!」とお返事をいたしました。
簡単には、墓石の最も下の石(根太)部分を同抜きの一枚石で、カロートの入り口と地面に繋がる部分に水返しをつくり、結露対策として吸水性の高い資材を、カロート内に入れるくらいです。
豪雨時でも、カロート内の水返しの高さまでは、水が流れ込むのを防ぐことが出来ます。
石材使用量が若干増えますので、その分費用がかかりますが、何十万も多くかかる訳ではありません!
「ご希望の構造、施工でお見積もりいたします」
図面のご要望がありましたが、墓地確認時に面談の上、口頭でご説明をさせて頂きたいとお願いしました。
図面だけをお送りしても、ご理解出来なかったり、施工方法も違います。
メリット、デメリットの詳しもさせて頂いた方が良いと考えたからです。
金額的にこれ位費用が掛かる事をお話しすると、「それ位なのですか?もっと掛かるのでは無いですか?」と言われました。
「唐戸(カロート)部分まで、同抜きにする訳ではありませんのでこれ位です」とご説明をしました。
多分、他社でも見積もりを取られていたのでしょうね!
カロートも同抜きにすれば、確かに頑丈です。
でも水が入らない様にする事が目的だあれば、費用対効果を考えて、根太部分だけにするのがベターです。
費用を更に抑えたいなら、入って来た水を、外に逃がす構造の地上カロートに知れば、カロート内は水没させないで、綺麗に保つことが出来ます。
お墓のつくり方は、千差万別なのです。
採掘して、削る、磨く、基礎工事をして石を積む単純な作業なのですが、それに予算、石質、強度、デザイン、納骨室の広さ、地盤、その他霊園規定などの様々な要因が絡むと、大変複雑になって来ます。
墓地の住所が分かれば、航空写真で大体の立地が分かります。
メールやLINEを使用すれば、簡単にお墓づくりをして頂ける様になりましたが、やはり現地に伺わないと分からない事も多いのです。
何より実際にお逢いしてお話が出来る事は、何倍も詳しくご説明が出来るからです。
今回のお客様でも、水を逃がす構造でご理解を頂けました。
「お財布に優しい方が良いですよね!」
私が遠隔地から伺う物ですから、みなさん気を使われるのですが、関東と関西の間なら頻繁に伺っています。
私にとっては、通勤圏内の様な物ですから、あまりお待たせしない内に伺う事が出来ます。
1000キロ以上離れている地域でも、墓所の場所、広さ、ご希望の墓石を伝えて頂けば、お見積もりをお出しする事は出来ます。
お見積もりの金額で、私の会社がお役に立つようであれば、1000キロ離れていようが、墓所確認に伺います。
今年増えたのが、関東や関西、中部圏にお住まいの方が、四国や九州、北陸等のお墓の建て直し依頼です。
写真や墓所の広さを教えて頂けたので、提携店と連絡を取りながらお見積もりをお出ししました。
今年の仕事始めは、四国での建て上げで、来年も1月中に、九州への出張になりそうです。
関東や関西のように、月に何度も訪問している地域ではありませんが、お役に立つようであればまいります。
お気軽にお問い合わせください。
フリーダイヤル 0120-953-574
追伸
今年も押し迫って来ました。
私の会社は、お見積もりをお出しして2週間としてあるのですが、円安スピードが早すぎて、薄利営業の当社は、予想外の低利益率になってしまいました。
国内加工は問題ないのですが、中国加工で気をも年末になりました。
春節前にゼロコロナの緩和などしてくれるものですから、学校が早めに休みになっています。
子供が休みなら、両親も早めに休みに入る訳で、工場の生産能力が落ちますから、船に乗せ終わるまで気が気ではありません!
こちら届いて木箱を開けるまで、トラブルが無いように祈るだけです。
「気が休まる時はありませんが、良いお墓をおつくり出来る様、頑張ります!」
「みなさん、良いお年をお迎えください!」