円安が進む中!墓石業界はアゲインストです!
「困りましたね~!社長の会社はどうですか?」
為替の変動だけは、正直私には分かりません!私ら石屋ふぜいが、顔を付け合わせて困った顔をしても、何ともなら無いのが為替レートです。
「暑いとか?寒いとか?雨が続いて天気が悪い?なんて言っていても仕方が無いよ!」
「そんなこと言えるのは、社長の会社だけでしょう!聞いてますよ!絶好調らしいですがね?いいな~!あの石使って、あの値段だもの!」
「そんな事あるか!あのさ~!そう思うのなら、自分も同じようにやればいいじゃん!もっと安く売れる経営体質の会社にしたら?」
「私ら店売りがあるもの!固定経費がかかるから、無理ですよ!」
「僕の目の届く範囲だから、売れていても知れているよ!貴方たちより利幅がグット低い商売しているからね!隣の芝生はよく見えるだけ!楽な仕事はしていないよ!先月なんか、関東に3回、関西に2回走って、7000キロまでは行って無かったと思うけど!もうすぐ僕のプリウス!30万キロだよ!」
「感謝しています。本当!頑張ってくれて!」
「30万キロ!トラック並みじゃないですか!」
「墓地確認、建て上げ検品に、お引き渡しをするからね!」
「業者に頼めば、いいじゃないですか?やってくれるでしょ!」
「任せっきりだと、石質と加工の良し悪しが分からないでしょ!質が保てないからね!それにこんな爺でも、お客さんが安心してくれるなら行くでしょ!地元で頼めば良かったと、お客さんに感じてもらいたくは無いからね!石屋の意地みたいなもんだな!」
「ところで社長~!安くて出来栄えのする石!無いですかね?」
「それを聞きに来たの?」
昨今、石材店同士は、顔を合わせると愚痴が多くなってきていますが、自分の出来る事を、愚直にやるしか無いと思っています。
一つだけ困っているのは、見積もりを既にお出ししていて、デザインや彫刻を考えていらっしゃるお客様が、為替を気にながら検討されている事です。
ゆっくり検討させてあげたいな~!
他社で120万円のお見積もりを出されたお客様でも、幾らお値打ちにおつくりしていても、一旦70万円の見積もりを貰うと、それが予算になってしまいます。
施工や国内物流費は同じだから、輸入価格分だけなんですがね!
ヤッパリ嫌なんでしょうね!
物が良くなって、値段が上がる訳じゃ無いから、私だって嫌ですからね!
安いからって、実績のない新しい石は、危険です!
最近、特に多いのが、新○○〇と名前がついた、石種の売り込みが増えた事です。
中にはクンナムKなんて価格表に有りました。今まで本クンナムとかクンナム〇の名前で売り込みがありましたが、クンナムKはクンナム村近郊で、実際にあった丁場です。丁場が再開したのか?と慌てて問い合わせをしました。正直な工場なので「すいません!新を入れ忘れました。新クンナムKです」と回答がありました。
先日も「新YKDは、ナガレが多くて、丁場STOPじゃ無かったかな?」「同じ石では無いですが、新しい新YKDです」「ハァ・・・?」
インドMUもYKDも従来の石が有るのに、新MUに新YKDが流通して来るのか?ズバリ値段の為です!
現在、チップの入ったインパラブルーの原石を、調達することが難しい状況です。各社売り止め状態ですが、私の会社では、お客様にサンプルをお見せして、先日も合格点を頂いて納ました。在庫の確認をしながら、なんとか販売をしています。入手が難しくなったインパラブルーの代替品として、数社から、星空藍(ブルースター)の提案を受けています。日本でも流通しそうなので、少し触れておきます。濃い茶系の石で、ブルーのチップが入っています。経年変化が不明なのと、鳥の爪紋が入るのが欠点でしょうか?一番問題なのが、ウクライナ産出で、戦争状態ですから、継続性に問題がある石です。
円安で輸入価格が高くなっているので、日本から価格の要望が強く出されると、新〇〇〇と紛らわしい名前で、新しい石が市場に出てきます。石の良し悪しは、実績がありませんので、ギャンブルの様な物です。
ご相談、お見積もりは無料です。お気軽にお問い合わせください。
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