墓石の部材は、少ないほど強度が強い!
ご相談を受けていて大変多いのが、(周辺の墓石と同じ大きさにしないと貧弱に感じるが、予算も抑えたいとお悩みケースです)近隣墓石が上の図面です。
これでは強度的に弱いので、下の図面に作り変えるようにしています。
図面の違いは、外柵の部材を1つにしてある事です。
昔は大きくて重い石を運ぶのが大変!接着もモルタルですから、現在のボンド施工よりも弱いので、石の重さで崩れない様に、厚みも増やしてあるのです。
このつくり方では、何年も経過するとモルタルの接着力が無くなりますから、積んである石がずれて崩れ始めます。
現在では、カニクレーン等の重機が墓所の近くまで入れなすので、重い部材を持ち上げて施工が可能です。
昔と現代では施工方法が全く違います。
厚み15㎝や12㎝で分割された部材では、いくらボンドや金具で繋いも、耐震性に限界があります。
それよりも分割されていない1枚石で、10㎝の厚みでおつくりになった方が、強度が高いと思います。
外柵(囲障)は、お隣の墓所と墓所との境界の石です。
頑丈な構造で、壊れないつくりにすることが大切です。
墓石本体の大きさが周辺の墓石と比較して、同じくらいであれば見劣りすることはありません!
予算の大小で、墓石の価値が決まる物ではありません!
体裁や見栄でお建てにならなくても、堅牢で経年変化の少ない石を使用して、綺麗な納骨室、頑丈な施工、何より想いのこもったデザインや彫刻の墓石をおつくりになる事をお薦めいたします。
追伸
HP上には、価格表を始め至る所に、沢山の墓石デザインが掲載されていますが、お客様のお考えのデザインは千差万別です。
勿論、お客様毎の墓所に合わせて、フルオーダーメードで、図面をおつくりしています。
最初のデザインをご検討になるたたき台を、更に増やして欲しいとのご要望にお応えして、墓石カタログ(デザイン集)をおつくり致しました。