お墓の修理の見積もりで「このひび直さなくていいですよ!」
建て替えか、修理か迷っているとのご相談で、息子さんと親子で待っていらっしゃいました。
「ここ何年も主人が事故にあったり、この子が病気したりで、悪いことが続いていてね!
この前墓参りに来たらお墓にひびか入っているのを見つけて、いい事無いと言うでしょー!」
「ご主人大丈夫だったんですか?」
「おかげさまで、大したことは、無かったんですが、気になるでしょー!」
「う~ん!」
返事に困っていると、息子さんが
「他の石屋さんに聞いたら、黒は高いんで建て直すと180万ぐらいかかると言われたんです。
予算もないので、安く出来ないかとネットで調べて連絡したんですが、その位はかかる物ですかね?
この部分だけ変えたら目立ちますかね?
そういうことは、いけない事なんでしょうか?」
「黒御影でつくっても多分半分ぐらいでつくれますが、この位なら直さなくていいですよ!
奥さん、このお墓にびびが入って、ご主人を守ってくれたんじゃないですかね?
ご先祖様が守っていらっしゃるんですよ!
そんないいお墓さわらない方がいいですよ!」
「エッ!そんなこと・・・?」
「たとえば、お茶碗が割れて、厄を変わってくれたなんて聞きませんか?」
「お墓でもそんな事言うの?」
「全然大丈夫です!もし息子さんの代で壊れたら連絡ください。その時私は、もういないかもしれませんがね!(笑)
お墓に何かあると悪いことがおきるなんて、占い師や石屋の出まかせです。
人生にはいい時も良くないときもあるんで、悪い方にばっかり考えないで、お墓参りしてください。
きっと、いいことありますよ!」
「そう言ってもらうと安心するけど、あんた悪かったねー!遠いところ来てくれたのに!」
おもむろに財布からお金を出そうとされるので、お断りして早々に失礼しました。
また友達に、「お前は自分だけいい格好して、他の石屋からしたら、エライ迷惑の悪党やで!」なんていうやろ~な~!
内心僕だって、想っているんですよ!
(あんなこと言って、また敵をつくっちゃったな~凹、インド黒御影のクンナムなら100万ぐらいの大きさだったな!)なんて、悔んでいる○○にバカが付く石屋の話でした。