石材店の裏話です!
昨日知り合いの石材店の何社かと会うことが出来ましたが、その時の話です。
「どうや?最近」
「何とかやってますけど、相変わらず忙しいばっかりで儲かりません!」
「あんたは自分で忙しくしてるんやろ。あんたの体やから、あんたの勝手やけどそのうち体壊すぞ。ところで頼みがあるんやけど、何処か、いい工場紹介してくれんかな?」
「どうしたんですか?前から付き合いのある工場が、あったじゃないですか?」
「それがな、TVKで頼んだんだけど、違う石だったんだよね」
「営業さん気が付かなかったんですか?」
「わかる訳ないやろ営業で、買い付けに行かせてる人間でも解らんかもしれんぞ!似たような石目で塗ってあったのよ」(塗るというのは、油やイシノールという溶剤で黒くすることです)
「社長は気が付きましたの?」
「僕もな、何かおかしいと思って、サンプルをあててみて初めて判ったのよ。黒なんかそのくらいしないと解らんぞ」
「だから社長が見に行かないとダメですって、文句言ったればいいじゃないですか?施主さんには言ったんですか?」
「言えるわけないやろ、建て終わった後やぞ!工場はとぼけやがるし、ほっかむりするしか無いやろう!なあ何処かいい工場紹介してくれよ」
「近日厦門ですから聞いてみますけど、僕の工場今パンパンですし、支払いの悪い石材店が多いんで、この前は怒ってましたからね!新規には難しいかもしれませんよ!」
この会話のご説明をしますと、日本からの墓石の輸入量が著しく減少した事(中国厦門港の石材輸出量の今年に入ってからの昨年対比55%です)と、日本の石材商社が安く作るために、建築材工場で墓石の加工を始めたために、墓石専門工場の仕事量が激減しているのです。
仕事の無い工場は、今度の正月前に廃業するために、在庫の石のダンピングやごまかしの加工が横行しているのが、現状です。
前回の検品でも、誰から聞いたのかホテルまで売り込みに来て「いい石沢山あります。日本大島が得意です。いい墓石作りますから仕事ください」。
あまり熱心なのと営業の女性がちょっと綺麗だったので、つい「時間があったらね!」と言ってしまいました。
検品の途中で工場へ寄ると従業員は遊んでいるし、通路には足の踏み場もない位に、物が置いてある有様です。
適当に見てすぐに帰りました。
「こんな処に出せるか!えらい目にあってしまうわ!今付き合っている工場なんか通路に車が走れるくらいのスペースがあいているぞ!」と腹の中では時間がもったいなかったとしか思えませんでした。
日本でも中国でも確かな製品を作ってくれる工場には仕事は集まります。
年間にすれば大きな金額かもしれませんが、5ドルや10ドルの違いで、結局高いものについてしまいます。
高くついた部分は、物流や人件費をはじめとする会社の無駄を省けばいいんです。
今回他の同業とも話をしましたが、同じような話があり、二重価格では無いかと思うほど価格の違う石もありましたので、本当のところを確かめてきます。
慌ててブログにしましたので文章が間違っていたらごめんなさい。
9月12日には帰ってきますので、近々の中国状況もご報告いたします。