墓石の職人は、中国でも全く少なくなりました。
検品は、石材で工場を分けているので、何件もの工場を回るのですが、先ほど訪問した工場で墓石を削っていた職人が、今度は別の工場で、彫刻ものを削っています。
「あなた、先ほどの工場で逢っているよね!ここで何をしているの?」何をしているって、墓石を削っているんですが、なんで違う工場にいるかってことです。
工場の総経理(社長)が、「彼は腕がいいから、いろんな工場で引っ張りだこです。」と返事をしてきたので、「僕の会社の墓石は、彼にはさせないでください。流しの職人という事でしょ!責任のない人間にやってほしくないです」というと「墓石は検品をしているし、良くなかったら直します」と言ってきました。
「悪かったら直せばいいってもんじゃないよ!最初から不良品をつくらないのが当たり前でしょ!そんな考えなら仕事は絶対に出さないからな!」日本の方が見たら、ほとんどけんか腰ですが、それくらい言って普通です。
今度からなんて言っていたら、やられっぱなしになります。
そんな時には、必ず最後に握手して帰るようにしています。
墓石の加工は、きつい仕事なのでこれからどんどんいい職人は減って行くと思います。
ベトナムのレベルは今一つだし、インドは、納期がルーズで時間がかかりすぎるので、もうしばらく中国検品の渡航は続きそうです。