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日本の石を使っておつくりします。
みなさんこの言葉に弱いのですが、日本の石を使用するから、必ずしもいいお墓が出来上がる訳ではありません!
日本の石だったら、いい石に違いないとお考えの方も多いですが、答えはNOです。
良い石もありますが、錆びたり、傷があったり、割れたりする石もあるのです。
大切なのは、何処で採掘された、どんな名前の、どのランクの石なのか?更にどんな方が加工してくれるかなのです。
練習生が加工した日本の石に、法外なお金を払う価値は無いのです。
加工地の説明は、お聞きになりましたか?
これは、高くても日本の石なら、いい石で熟練の日本の職人さんがつくってくれる。
日本の石なら日本で加工する物はずだと思っているお客様の思い込みに付け込んでいます。
今日では、日本の石も多くを中国に送って、加工して墓石の完成品として輸入しています。
墓石の加工の90%は海外です。日本で加工できる工場、加工できる職人さんは、一握りになりました。
日本の石が日本の風土に、一番合っています。
日本の風土に、どうあっているのでしょうか?まったく根拠がありません!
福島県で採掘された石で、鹿児島県でお墓をつくっても、日本の石であれば風土に合うのでしょうか?
高額品を売りたいためのセールストークです。
日本の石が悪いとは言いませんが、石材の性質を表す数値に、圧縮強度、見かけ比重、吸水率等がありますが、その性質に置いて日本の石をしのぐ性質の石は、世界中に沢山あります。
これは本御影ですからもの凄く硬いですね!
本御影は、神戸市六甲山麓御影地方から採掘される淡紅色中粒の黒雲母花崗です。
花崗岩の俗称の御影石は この地名に由来しますが、現在は国立公園で採掘はされていません。
採掘中止になってから、何十年も経過していて、入手は不可能です。
近年では、花崗岩だけでは無くて、深成岩を御影石と言っています。
本物の御影だから本御影なんて騙しているのと同じです。
参考までに、高級墓石材の本小松石は、御影石では無く、安山岩です。
マグマが地表で固まった石で、深成岩ではありません!
ナイフで削れるくらい柔らかいです。
この石はいいですよ!インド材ですからね!
中国材よりも、インド材を薦めておけば大丈夫と言われたのは、少し前までの話です。
最近では、猫も杓子もわかった様な説明をしていますが、良い石ばかりじゃないですよ!
中国材が粗悪品のレッテルを張られたのは、日本の石材商社が、安くつくるために、中国のいたるところで採掘して墓石の加工をしていたからです。
分かっていながら、変色をしたり、白い線が入っている石まで使ったからです。
インド材は、黒御影をはじめアーバングレー等の石で経年変化もなく安心できましたが、インド材の人気が出るや否や色んな場所で採掘され、黒く塗ったり、錆が入った赤い石まで流通しています。
良いのはお客さんじゃなくて、たくさん儲かるあんたにとって、良い石なんでしょ!
黒系御影石なんですが、少し高価です。
黒御影は高額だとされていることに付け込んだセールストークです。
正直な石材店なら、石の名前で説明をしてくれます。
黒系御影石と表現した段階で、アウトですね!
黒系は黒御影ではありません!
グレー系でよく使われるのが、中国福建省のG654です。
原石は、黒御影の半分ぐらいのコストですが、真っ黒はとお考えのお客様が、お買い求めになります。
後日白い線や、節の様な玉が出てきたりしますが、それを除けば悪い石ではありません!
ただ売り値が黒御影級だとボッタクリです。
正直な石材店が黒御影で見積もりを出してくると、黒系御影石で相見積りを出すのが、詐欺師です。
高級と偽った偽物の石を見分ける為には、後々残る様、契約書に誰もが分かる石材名で、原産地を明記してもらいましょう。
これができないと言われたら、その業者は危ないと見るべきですね!
契約書に石材名と原産地が、明記されることを口頭で確かめるだけでも良いでしょう。
ただインド黒御影のクンナムなどは、専門家でも意見が分かれています。
クンナムとしての証明しかしてくれませんので、基礎知識を学ばれてから、詳しい石材店と商談されることをお薦めします。
石で騙されないための基礎知識(黒御影編)をご覧ください。
私がおつくりしますから、安心してください。
つくるというのは、墓石を加工することですか?
墓石を施工することですか?
曖昧な説明をして、お客様が勝手に誤解するのを誘導しています。
あなたのお父さんは、日々ホコリまみれで、墓石の加工をして施工もしていたでしょうが、そこの機械動いていますか?
つくっている振りですよね!
日本の石を含め、墓石の加工のほとんどが中国加工で、施工も業者任せ、お店番や出稼ぎが本業ではありませんか?
加工も出来ない!加工もしていないのに、古ぼけた機械がホコリだらけで置いてあるのは、何のためですか?
国産墓石です。
日本のどこで採掘されていますか?
石材名は?
加工地はどこですか?
日本国内で切り出した石を、中国で加工して「国産」とする墓石業者も多数存在しています。
石は重いですが、海上運賃を使って輸出、輸入をしても、国内で加工するより安くつくれるからです。
日本で加工されていると、思い込んでもらったままの方が、高く売るには都合が良いからです。
聞かれない限り中国加工とは言いません。
墓石の大きな部分を、国内で水平に作るだけで、花立てや水鉢の難しい部分を中国で加工しているケースでも、「原材料から、最も大きく加工し変えた地域」として国内加工の販売をしているケースもあります。
合法は合法ですが、グレーゾーンですね!
基礎もシッカリやっておきますから安心してください。
安心なんかできません!
基礎の深さはどれだけですか?
割栗、採石で地盤改良しますか?
鉄筋は入れますか?
太さ、ピッチ、結束するんですか?
1センチのコンクリートでも、基礎と言い切る石材店がいますので要注意です。
しっかりした基礎工事が出来る石材店は説明してきます。
基礎工事は30センチ掘って鉄筋でコンクリートです。
ここまで言われて信じてはいけません!
ベタ基礎かどうかです。
ベタ基礎は、外柵内の全てを鉄筋コンクリートにしますが、墓石の下だけとか、外柵の下だけを30センチ掘って基礎工事にする石材店もあります。
ベタ基礎に対して、布基礎と言いますが、広い墓地でも、基礎工事代金をおさえることが出来て有効ですが、5平米まで位の墓地の広さなら、ベタ基礎の方が頑丈です。
うちは磨きに拘っています。本当にそうかなー?
正直、私でも発色剤を塗ってしまった後の墓石の磨きを、見分けるのは難しいです。
何番で磨くんですか?と聞いてみても良いでしょう。
返事ができなかったら口から出まかせの営業マンです。
白系の石で、2000番手研磨で艶出し、黒系は、3000番で艶出しです。
これは研磨の細かさですが、丁寧に磨いてあるか?ムラが有るかでも違ってきます。
艶持ちは3年ぐらいでわからなくなりますが、5000番までかけるともっと艶が持ちます。
(最も私でも、5000番は光を当てないとわからないです。クランプは滑りやすいですが、肉眼で見分けは難しいです)
中国でも最高の工場でつくっていますからね!本当に?
中国のどこにある、何という名前の工場ですか?
中国のいい工場ではなくて、どこの工場で作ってもらっているかです。固有名詞がわかっていれば、口から出まかせの、受け売りでも無いかもしれませんがね!
ほんとに?行ったことあるんですか?
中国のどこですか?
工場を見に行っている会社は、石材商社か大手石材店でも真面目なところだけで、そのほとんどはアモイ市内で観光、食事会、カラオケで帰国です。
私の様に、朝6時の渋滞前に工場に行って、目一杯検品して帰ってくるのは、変人らしいです。
少し勉強している営業なら、崇武というかもしれません!
正式には、福建省泉州市恵安県崇武鎮渓底工業区です。
石は自然の物ですから!
確かにその通りですが、石材店にとって大変都合のいい言葉です。
石の性質やナデ、オビ、ナガレ、玉等の木材で言ったら年輪や節の様な物が出やすい性質かどうかの説明を受けましたか?
自然の物だからこそ、石の吟味、加工、保証の説明を受けましたか?
任せてくださいの一言で、説明を受けないようなことはしない事です。
出来上がったら、ご連絡してお引渡しします。
正直な石材店は、基礎工事、建て上げの日程を連絡して来ます。
何か見られて悪いことでもあるんでしょうか?
素人が見ても分かるはずが無いと言う事なのでしょうか?
「基礎工事や建て上げの日程が決まったらご連絡しますので、ご都合が良ければ是非見に来てください。ご都合つかなくても、撮影いたしますから、後日アルバムでご確認ください。」とここまで言えないと誠実ではないですね!