- 原産国:
- インド(カルナタカ州)
- 吸水率:
- 0.056%
- 圧縮強度:
- 118.58N/m㎡
- 見かけ比重:
- 2.632t/㎥
性質
採掘がムッドガル地方である事から、業界では通称「MD5」と呼ばれています。
インド材の中では比較的安価で、硬く水を吸いにくいため光沢も長く持ち、安さと品質を兼ねそなえた墓石です。
デカン高原の中央部、インドの中でも最大規模の採掘場で採石されています。
丁場は複数あり、それぞれ石目や色調が違います。
大材も含めて安定して供給されています。
透明感のある、ガラスのような石目は特徴的で、「御影石のクリスタル」とも言われて、全国的に使用されています。
和型墓石、洋型、外柵、記念碑等、様々なアイテムに使用されます。
関西地方の霊園に行けば、必ず建てられているのがこの石です。
近年、関東でも建立が増えてきました。
大変硬く、最初は加工に適さないとさえ言われていましたが、機材や技術の発達で可能になりました。
御影石の中では、最高の耐久性を誇り、粘りがあって硬質で、堅牢性に優れ風化しにくいため、寒冷地や塩害による経年変化が心配な海沿いの地域にも向いています。
日本でも20年以上前から墓石に使われてきたインドの代表的な御影石で、いまだに人気が高いという石材です。
注意点
欠点としては、他の高級墓石に比べると、文字の彫刻がきれいに出ない場合がある点です。
文字のところに墨入れをするといいでしょう。
MD5は、抜群の安定感で、誰もがアーバングレーの名前を知るようになって来ました。
近年、人気の上昇とともに、価格競争に使用されるようになり、粗悪なMD5を見かける様になりました。
青目の石が最も人気ですが、心無い価格競争の業者が、赤い石や白い石を販売しています。
まれに、ヒビが出る様な粗悪品もある様です。
更にMD6、MD9等のアーバングレー擬きが販売されているので、注意が必要です。
石で騙されないための基礎知識(緑、赤、青、グレー編)をご覧ください。