- 原産国:
- 日本(香川県)
- 吸水率:
- 0.15%
- 圧縮強度:
- 155N/m㎡
- 見かけ比重:
- 2.65t/㎥
特徴
品質・希少価値から、墓石材のダイヤモンドの呼び名もあり、世界一高価な最高級銘石とされているのが「庵治石」です。
淡青色の細かい石目に鱗状のかすれたような色の濃淡紋様が浮かびます。
この独特の風合いは「斑が浮く」といわれる現象です。
黒雲母が入り混じったまだらの石目が、二重のかすり紋様に見え、磨くほどに「斑」の濃淡がハッキリして、石面に浮き出てくるように感じられます。
綺麗に出ているものほど上質とされ高額になります。
経年変化も少なく、百年以上の彫刻でも崩れておらず、艶持ちのいい石材です。
風合いと美しさ、品質の高さを兼ね備えた銘石中の銘石です。
極上細目(ごくじょうさいめ)はその中でも最高級で斑の紋様が大変美しく出ています。
丁場の位置や採れた時期で石目や色目が全く違いますから、おつくりになり際は、原石からの墓石材のサンプルを取り寄せてもらうといいでしょう。
庵治石には数多くの等級・種類があり、取り扱う会社で表現が違います。
黒色の強い庵治石は「黒庵治」、白色の強い庵治石は「白庵治」と呼ばれることがあります。
キズ、ナガレ、色合わせが難しく、最終的に石材ブロックの数パーセントしか使用できないケースもあり、希少価値の高い高額品です。
中細目・細目・中目とランクがありますが、中目は極上細目の半額ほどになります。
色調は中細目より白御影石に近くなりますが、白い長石が桜吹雪のように舞っているようにも見えます。
斑はほとんど感じられません。
注意点
竿石(仏石)だけを細目を使用したり、正面の部分だけを使用して見えにくい部分を中目にしたりする作りかたもあります。
中国にも庵治石はありますが、中目までで、いい石材は行っていません!
販売している商社、お店で大きく価格が違います。
大変な高額を相場と考えているお店がありますので注意が必要です。
主な構造物
屋島東照宮、首相官邸の石庭
国内加工しか出来ない最高級庵治石の極上細目!
庵治石の大丁場画像です。
最も大きな丁場ですが、他の採掘場と比べて小さな山で採掘されています。
石は玉石と岩盤から採掘されます。
山の上部が錆びて、茶色くなっているのが分かりますか?
そうです!世界一高額な庵治でも錆びるのです。
ナガレがあるのが分かりますか?
このナガレを交して墓石がつくられて行きます。
キズがあるのが分かりますか?
東西南北上下左右に入ったこのキズを交して墓石がつくられて行きます。
錆とナガレとキズを交し、更に石目の最も石目が細かくて、その緻密な石目の部分を選んでつくられるのが、下の画像の最高級庵治石の極上細目なのです。
上の画像は、最も色の濃い庵治石をご希望のお客様を、一年お待たせした極極上細目の庵治石です。
お客様にご覧になって頂いてから、墓石に加工されます。
最も細かい5000番研磨まで、何度も丹精込めて磨かれた庵治石は、磨く程に美しく、石面にまだら紋様の(斑・ふ)が浮かび上がって来ます。
山の中から小さなダイヤモンドを探すようにつくられるのが庵治石なのです。
この石の加工が中国加工出来ないのは、気の遠くなるような工程を経てつくられているから高額なのです。