墓石材のサンプルは、ある程度大きくないと分かりません!
「サンプルをお送るのは、チョット!」
墓石をご検討のお客様で、各社からサンプルを取り寄せていらっしゃるお話でした。
「相済みません!サンプルをお持ちする事は出来ますが、お送りする事はしてないんです!」とお返事すると、「他社からは、何度もサンプルを送ってもらっているのに!」と言われます。
「そのサンプルはどれ位の大きさですか?」とお聞きすると、お店で見たのはもう少し大きかったが、送ってもらっているのは3センチ位だと言われるのです。
何となく会社名が絞られて来ました。
お話をお聞きしながら、石種をお聞きすると、クンナムやPANだとおっしゃるのです。
私が本クンナムやPANは、現在入手が不可能だとブログで書いているものですから、本物を送ってもらって、比べたいのがご相談の本音でした。
一生懸命なのは分かりますし、何とかご協力して差し上げたいと思います。
本物を持参してお見せする事にして、サンプルの発想はご勘弁願いました。
仮に私がクンナムをお送りして、誰が本クンナムかどうかを見分けることが出来るのでしょうか?ここが一番悩ましい所なのです。
皆さん石を選ばれる時、予算、産地、性能、色、柄(石目)、デザインに合わせて考えられます。
「銘石でつくれれば良いが、予算がな~!」
石を選ばれる時、HP上の画像よりも現物のサンプルの方が、色感、柄感、光沢、質感が良く分かります。
サンプルは、ある程度の大きさが無いと、石には玉、ボタ等(木の節の様な物)が有るのが分かりません!
鉄分が多くて錆点が入っていても分からないのです。
石の良し悪しの確認が出来ないと言う事なのです。
最低10センチ×15センチは必要ですが、石種によっては、それ以上必要なケースも、少なくありません!
3センチ×3センチでは、私でも分からないのに、お客様が判断されるのは難しいです。
石の採掘される位置、深さ等で一つ一つの色も石目も違ってきます。
だから変わりやすい石については、原石からカットしてサンプル作成をすることも有る位なのです。
小さなサンプルを、ドンドン送ってくれる石材店を、熱心だとお感じになる方も見えますが、販売には熱心かも知れませんが、物づくりとしてはどうなのでしょう?私は考え方も古くて、気が小さいかも知れません!
でも何十億年も前の古い地層から、採掘されている石なのですから、分からない事の方が多いのです。
同じ原石から作成した墓石に、トラブルが無かったかを確かめても、まだ心配をしています。
何度かブログでも書いていますが、石はやればやる程難しい。
自然の前に私ら、手間を惜しまず!
ただ愚直に仕事をするしか無いと思っています。
遠隔地をご心配されるお客様もまだまだ多いですが、関東なら5時間、関西圏は日帰りの距離なのです。
朝5時に出れば10時の待ち合わせが可能な距離です。
その他地域のお客様も、お気軽にお見積もりのご依頼を下さい。
サンプル積んで、安全運転して行きます。