墓石の見分け方をお尋ねでした!
前々回のブログでしたかね!PANの偽物について書いたのですが、見分け方をお知りになりたいとご相談がありました。
石材店でも黒御影が分かる人が殆どいないのに、素人さんでは難しいです。
黒が大好きな私だって、扱った事のある石で、石目が同じなら分かる程度なのです。
「ご説明は難しいです。小さな石なら持っていますが、サンプルをお見せしましょうか?」と申し上げると、ワザワザ見せてもらうのは申し訳ないので、見分け方だけを教えて欲しいと言われるのです。
これはお客さんでは無いな?と感じたので、「おつくりになった墓石の石をご心配されているのですか?」お聞きしました。
もう頼んでしまったが、一番安い見積りの石材店を選んだので、私のブログを読んで、ご心配になったそうです。
「信じて任せた石材店なら、良い墓石が出来上がることを、楽しみにしていてください」とお返事しました。
石材店毎に、石の得意不得意があり、墓石のつくり方も全く違いますので、ゆっくりベストな選択をしてください。
契約してから、アレコレ調べるのは止めましょう。
折角の墓石にケチが付いたように感じてしまいます。
ご相談の墓石がPANであるかどうかは分かりませんが、相見積もりで複数の石材店が扱える様な石ではありません!採掘されなくなって何年も過ぎた石なのです。
残っていれば買い取って確保している位の石なのです。
中国の商社もPANですとサンプルを送ってきますが、「これは本物では無いですね!石目が違います」と言うと
「偽物です。今中国では、細目の黒はPANで売っています」というのです。
日本の石屋さんも分かりませんから、中国がPANと言うなら、PANで売ってしまっているのです。
クンナムの時もそうでしたが、売れれば何でも有の業界なのです。
銘石の名前で売れば、その方が間違いなく売れますからね!自然の物ですから、今新しく採掘された黒御影が、クンナムやPANの様に何十年も実績を積み上げて行ける石なのかもしれません!ただ採掘初期の石は、安いですが、経年変化は分かっていませんので、リスクが有ります。
PANじゃ無いな~!これは!
私は気が小さいので扱いません!「自然の物ですから、これ位は?それに安く売っていますからね!」と知らん顔できる正確では無いからです。
PANは極細目で、磨けば鏡の様に大変綺麗な石です。目を凝らして見て、石目がハッキリ分かったらまず本物ではありません!
現在、インドのコロナ情勢が最悪で、ロックダウンの真っ最中です。
丁場も工場も物流もSTOP状態なので、インド材の中国在庫も少なくなって来ています。
情勢が全く不透明なので、送られてくる在庫状況とニラメッコをしながら、墓石づくりをしています。
在庫量が少なくなれば、需要と供給のバランスで石の相場が変わって来ます。
若干の値上げは覚悟していますが、石質が落ちることだけはしたくはないです。
今は、希少な石を探すよりも、トラブルが起きない様に、良質な石を選ぶ事に専念しています。
とにかく早くコロナが収束してくれる様に、神様にお願いする事しかありません!
石種によって質が悪ければ、一時的にギブアップしても、お客様をガッカリさせない様にしたいです。