インド銀河でおつくりした神道墓です。
神道墓も地域や神社で、違った形でおつくりしています。
今回おつくりした墓石は、伝統的な神道墓をご希望されましたので、一目で神道と分かります。
竿石を角柱でおつくりして、上部をトキン(兜巾)型、正面に八足台(玉串やお供え物をささげる台)をおつくりしました。
神道なのですが、地域でトキンが無い墓石が建てられている事や、洋墓を希望されて上部をトキンにされるケースも増えて来ました。
形が変わっても、祈るお気持ちが同じであれば、良いと思います。
今回の施主様は、いいお墓をつくりたいと、ご夫婦でショールームに来社されました。
沢山のサンプルをご覧になりましたが、奥様がインド銀河を一目でお気に召しました。
本銀河は、白系グレーの淡い色調でやさしい雰囲気の墓石が出来上がります。
その名の通り石目には、銀河の星くずを思い起こさせる白い玉の模様が入ります。
インド銀河は濃い手と薄手の2色ありますが、好みで選ばれると良いでしょう。
銀河は、白系のグレーの細目ですが、水を吸い難く、苔も生えにくい、艶持ちの良い高性能の墓石材です。
グレー系の墓石の種類、中でもインド材では、アーバングレーと並んで、安心できるインド材の評判を広めたツートップと言っても良い石です。
特徴的には、色合わせに注意をする事と、シミの様な箇所を避けて加工する必要があります。
白っぽいお墓を建てたい方で、吸水率などの性能も求められるならお薦めです。
価格も高くなりましたが、ブランド石に比べれば、まだまだリーズナブルな価格です。
その他に青銀河(ブルー銀河)がありますが、名前が似ていても、これは全く別の石です。
お墓づくりをされるお客様は、みなさん真剣なのです。
値段に関わらず、その一つ一つが特別な墓石なのです。
だからどのお客様にも、正直にご説明をして、真剣におつくりしています。
どなたが亡くなってもお寂しいに決まっています。
「こんな墓石にしたい!」「文字をこうしたい!」と、私共とのやり取りを繰り返すごとに、少しでもお気持ちが癒えればと思います。
どの墓石も同じ様におつくりして、お引渡しをするのですが、その時の空気が軽く感じる時と、重く感じる事があります。
「やっとお墓が出来た!」と安堵の空気を感じる事もあれば、堪えきれない悲しい空気を感じる事も有ります。
今回の墓石には、大変若い方の諡(おくりな)を刻みました。
石屋の出来るのは、お話を聞いて差し上げる事と、お墓をつくる事だけです。
だからどのお墓もお引渡した後には、自分の中で手を合わせる様にしています。
「ありがとうございました。お家に良い事があります様に!」