墓石を売るテクニックより、お客様の想いを感じましょうよ!
今日では、相見積もりが当たり前のようになりました。
墓石への拘りや物づくりに費やしていた時間を惜しんで、テクニックや反則を考えることに、時間を費やしている石材店が増えたように感じるのは、私だけでしょうか?
お墓を建てに行くと黒御影があると気になるんですよ!
すぐに気が付きましたね!
建立後まだ新しい墓石ですが、表面にヒビが入っているのが分かりますか?
出来上がったばかりは、黒く油塗してありますから分かりにくいですが、しばらくするとヒビが浮かんできます。
そんなはずが無いと思い込んでいれば、気が付きませんが、水拭きをされる際に、分かってしまうかもしれませんね!
これくらいのヒビであれば、建て上げの際に、多分職人さんは気が付いていると思います。
報告が行っても、作業を止めると職人さんの日当は払わなければなりません!
更に作り直しですから、知らない振りをして、ホッカムリしてしまった可能性大ですね!
一緒にお墓を建てに行っていた職人さんが「これ昔からの石屋さんで、僕も手伝いに行ったことあるんですよ!営業さんはここまで観ていないだろうな~?」と何か言いたそうでしたが、うらめしそうにヒビをみていました。
値段を競っても、商社が間に入ってしまうと、彼らのマージン分を含めて安くしなければなりませんから、どうしても無理してしまうんですよね!
最近では、新しい墓石で錆が浮いている事よりも、色落ちして細かいキズやヒビが入っている墓石を見かけることが多くなりました。
「こんな事いつまでも続けていたら・・・?」と見つける度に気持ちが萎えますね!
今や最低価格保証しますなんて、耳障りのいい営業をしている会社がゴロゴロいます。
地域最安値を保証する大型家電じゃあるまいし、比較ネットのピラニア軍団と勝手に競争してくれるといいのですがね!
私の会社もリーズナブルラインの価格表を出して以来、好むと好まざるに関わらずに、何度も相見積もりになっています。
非通知で探りをいれて来たり、何とかして価格で下を潜ろうと、お客さんの振りをして、見積もりをとりに来るバカモノがいたりします。
これって新手の後出しジャンケンですよね!
デザインや墓地の区画が違っても、石種と石材使用量と墓地の広さが同じ案件が、同時期に来たら分かりますよ!
注文だけ取って、それからどうやって利益を上げるか考えるんでしょうが、そんな事に労力や時間を使っていたら、いいお墓が出来るはずがないじゃ無いですか?
無視してやろうかとも思いますが、アドレスだけなのでどちらが本物か分かりません。
いい年をしたジイが大人気ないので、「石材店さんですか?」と聞きたい気持ちを抑える様にして対応しています。
フラストレーションが溜まるので、目に余る反則は、オブラートに包まずに、自分の言葉でブログに書いて行きますけどね!
お客様が相見積もりをするのは、騙されたくないからです。
それは同じ墓石なら安い方がいいに決まっています。
でも粗悪品は、絶対に求めて無いはずです。
物づくりよりも売る事のテクニックを優先させて、石屋のプライドは何処かに出払ってしまったのでしょうかね!
ひとしきりボヤキましたので、落ち着いて今感じている事をお話しします。
安売り屋さんに意識して頂いて光栄なのですが、私の会社が一番得意なのは、石選びと加工です。
拘りの石で、拘りのデザインで、特別な加工や施工でおつくりになるお客様が多いです。
亡くなられたお父様のために、ご子息が、石選びから、文字の一文字一文字を、何度も修正をしておつくりになられたり、奥様の為に考えた手書きのデザインから、お手伝いさせていただいたり、頑丈な施工がご希望でお呼びがかかると、それは嬉しい物です。
大きなお墓が立ち並ぶ墓地で、予算を抑えて立派におつくりするのも石屋の心意気ですが、小さくてもお墓をつくりたいお客様には、つくってあげたいじゃ無いですか?
私が、安くても安全な墓石の種類で価格表を出したのは、安売り競争をしたい訳ではありません!
今年に入ってから、こんなお話が何軒かあったからです。
息子さん夫婦は都会にお住まいで、ご両親が実家でお住まいでしたが、お父様が亡くなられたそうです。
「自分たちは実家に戻るかどうか分から無いです。母がお墓を欲しがるものですから!」
「いいじゃ無いですか?お母さまが欲しいなら、小さいお墓をつくってあげましょうよ!」と申し上げました。
他にも高齢になってから息子さん夫婦と一緒に生活していらっしゃいましたお母さまを、「実家には墓地があるので、母が生まれ育った所に埋葬してあげたい」等のご相談を頂くことが増えました。
都会の様に便利な所に納骨堂はありませんが、田舎には管理料がいらない様な安い永代使用料の墓地が余っています。
県庁所在地でも車で20分も運転すれば、坪10万円台ですから、都会の墓地購入価格なら住宅の土地が購入出来てしまいます。
何代も続いたご先祖様の供養の為に、ご自分の為に、次の世代の為に、何代も世代を超えて使っていただけるお墓も全力でおつくりしてまいりますが、世代を超えることが無くても、供養してあげたいという想いのお墓を、同じ想いでおつくりして行きたいです。
ライフスタイルが大きく変化する今、私たちの向き合うお客様には、それぞれの事情がありそれぞれの想いがあります。
こんな時代だからこそ正直にお客様のお話しを聞くと言うことが大切では無いでしょうか?
値段の高い低いでお墓の価値は決まりません!
価格が低くても加工や施工に手を抜かずに、カロート(納骨室)だけは、綺麗におつくりしたいと思います。
お墓づくりは難しい!ジイになっても学ぶことばかりです。
いつまで頑張れるか分かりませんが、自分自身でも納得できるお墓がつくれる様に、産地を回り、海を渡りたいと思います。
フーテンのジイはまたお出かけしますが、会社は365日動いていますので、お気軽にご相談やお見積もりの依頼をされてください。
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