戒名(法名)の追加彫刻は、文字の彫刻見本を確認してください。
他社で墓誌に戒名を彫刻されて、一周忌のお参りの時にご住職に文字が違うと言われたそうです。
ご自分は間違っていないと、石材店に行かれたそうですが、ずいぶん前のことなので、メモ書きも残っていないと首を傾げられて取り合ってもらえないそうです。
出来るだけ費用をかけないで直せないかのお問い合わせでした。
「綺麗には直せないですね!文字を埋めて磨いても、いずれポロポロはがれてきます。
国内で削ってもらって、磨きなおしてもう一度彫刻して、墓誌下駄(墓誌の下の石)まで調整していたら作り直した方が安くて綺麗です。
どうしても気になりますか?」
「お寺さんに言われたんで、気になるんです」
「お寺さん作り直せと言われましたか?」
「そこまでは・・・?」
「おっしゃらないですよ!それは、ここに埋葬や祀ってある方の記録ですから、悪いことも何にも起きません!ごめんなさい?でいいです」
「そうなんですか?そう言われると安心します」
今回のご相談は、石材店さんにも責任がありますね!
「隣の戒名と同じ字体でこんなバランスで彫刻しますが、これでいいですか?」と見本をつくって、確認の認め印か、メールやFAXの記録を残すのが基本です。
領収書だって3年は保管なんですから、知らないとホッカムリするのは、いかがなもんでしょうか?