墓石が変色して、不良品じゃないかとのご相談でした。
送っていただいた画像は、G654平和です。
変色じゃなくて、焼けて経年変化が進んだものに見えます。
「少し焼けていますが、どんな石も経年変化はしますので、年月が経てば変わってきますので、これくらいは仕方ないですかね!」
「そうですか?まだ3年ぐらいなんです。おかしくないですか?」
「G654は、耐光性に若干弱いんですが、グレーで値段の割には高級感があるので、みなさん選ばれるんですが、白系の石も目立たないだけで、変わってきているんです。
石が崩れるようなことはありませんから、安心してください。」
何ともお返事に困るんですが、G654は、値段で薦める石材店が多いだけに、原価を抑えるために加工、特に磨きが甘いことが多いです。
磨きは、50番、100番、200番と数字が大きくなればなるほど細かく研磨して艶を出すんですが、白系で2000番、黒系だと3000番ぐらいでないと、いい艶が出ないと言われています。
つまりグレーの中間色だと2000番~3000番の間で研磨します。
これを1000番~1500番で止めてバフで艶出しするのが、安く作るための建築工場です。
石材店が、仕入れを安くするために、石材商社に安く作らせると、早めに経年変化が起きるケースがあります。
変わらない石は無いんですが、黒系をお求めのお客様には、5000番まで協力工場が研磨してくれますので、ご紹介はすることにしています。