この図面で相見積ですか?このお墓大丈夫かな~?
ご予算重視のお客様からのご依頼に多いのが欠陥図面です。
墓石の形にはなっていますが、強度は完全に無視してあり、作りたくない図面が多いです。
石材商社だけで無く、中国の会社の営業も、仏壇店、葬儀社、一般石材店に販売し始めて、あまりにも簡単に出来るようになったのが原因です。
彼らは石材を売って利益を稼いでいる訳で、強度なんか関係ありません!
図面は適当でも売れればいいんです。
彼らの殆どは、工場では無くて、ブローカーです。
最もこのブローカーを使っている日本のブローカーもいます。
石の強度、デザイン、予算を考えて、海外の工場と直接取引するには、互換性のあるCADが不可欠で、コストを抑えることにも使って行けるので、僕の会社は、設計や短時間で画像合成出来るソフトを使っています。
5億以上の石材店でも、持っていないところがあるような機材を、僕の会社では分不相応です。
でも石に拘り、加工に拘り、デサインやコストを考えて、お待たせすることなく図面をつくれるので喜んで頂いていると勝手に思っています。
(頼んで、当日か、遅くても翌日までに画像が来なければ、中国に頼んでいるか、石材商社のCADの順番待ちをしています)
前置きが長くなりましたが、今回のお客様のご相談はご予算と構造でした。
「見積りありがとうございます。金額は安い方なんですが、「コレジャ壊れます」のコメントが気になって連絡しました。
どこを直せばいいんですか?」
「ごめんなさいね!石のランクや施工方法で経費を圧縮してゆけば、もっと安く出来ますが、重い物が乗るところが、幾つにも分かれていたりして、上が重いのに下があまりにも弱そうに感じられませんか?
素人の方でも、ご覧になればお分かりになると思いますよ!」
「どうすればいいですか?」
「墓地確認に立ち会って、ご説明を聞いて頂けるのであれば、ご提案させていただきます。
費用はかかりません。
ご縁があったらつくって頂ければ結構です。
墓地の広さは図面でわかりますが、ご予算どれくらいでお考えですか?
同じ石で同じランクで同じ施工なら、安く出来ると想いますよ!」
お逢いする事も出来て、何とかご予算ちょい超え位でおつくりできましたが、良かったですよ!
最初の図面なら、どうやって作ろうかと思ったぐらいですからね!
CADは購入費や保守管理料がかかりますが、専任のオペレーターでは無く、営業が扱えば一件当たりの費用は、2000円以下で収まります。
扱う人の人件費が一番大きいんです。
それで安く上がればいいのが僕の考えです。