大島石は天目で取らないと水がぬけないことがあります。
当社現場に手伝いに来てくれている職人さんから聞かれました。
「社長、聞いていいですか? よその現場なんですが、大島石で水を吸ってしまって、色が変わってしまったらしいんです。元請けさん(石材店)にクレームがあって、僕にも電話があったんですが、ここみたいに大きな石を、墓石の下に入れればよかったんですかね?」
「それって国内加工?」
「中国です!木箱空けたとき、輸入のステッカーが貼ってありましたから」
「う~ん、よその墓石の事なんで何とも言えないけど、僕の会社は石が入っている時と入れなかった時で、水の吸い方が違ったのと耐震性を考えて入れているんだけどね!
大島石に限ったことじゃないんだけど白系の石は綺麗だけど吸水率が高いんで、水がぬけるように取ってもらわないと水がぬけなくて色が変わることがよくあるのよ!
縦横取りでロスなくして安くつくると痛い目会う石やで!
中国でも頼めばやってくれるよ!
ただロス分が多く出てしまうから、高くはなるけど!」
「そうやって返事しとけばいいんですね!」
「おい!僕が言ったなんていわんでくれよ!見てきたわけじゃないんだから、一般論!」
大島石は水を吸いますが、水を吐くといわれるくらいで、天目取りをしてもらえば水がぬけない事故は少なくなると思います。
国内でも海外でも、それなりの手間をかけて加工をしてもらうと高くつきます。
白系の石は、日本の石でも海外の石でも水を吸います。
少しグレーですが、アーバングレーとインド銀河は、他の石と比べて水を吸わないので安心です。
でもこの二つは例外ですね!