墓石のセメント接着は長持ちしません!
「古いけど大丈夫かな・・・?」
長野県や東北で大きな地震がありましたが、必ずお問い合わせがあるのが地震対策です。
墓石の倒壊等が報道されますので、ご心配になるのかもしれませんね!
報道で倒壊している墓石の画像を見ると、経年変化で変色して、地震でなくても崩れたかもしれない砂岩が多い様に感じます。
今回、建て替えする程の予算は無いとのことでしたので、耐震リフォームの見積もり相談でした。
建てられた年号と墓石の画像を送って頂くと、8寸(竿石の巾24.5センチ)の和墓で、41年前にお作りになったインド御影石でした。
御影石なので何百年も壊れないのですが、石と石の繋ぎ目が、セメント(モルタル)での接着でした。
現在使用されているボンドなら、接着しているかもしれませんが、20年以上経過したセメントは、間違いなく接着力は無くなって来ています。
8寸和墓の竿石位なら接着していませんから、片手で押せば簡単に浮き上がります。

(この画像は、もう少し新しかったですが、簡単に浮き上がります)
簡単に傾きますので「これ付いていないの?」皆さん驚かれますが、古い墓石の殆どが、石が重なって乗っているだけです。
コーキングが主類になるまでの古い墓石は、セメント接着です。
お墓づくりは「修理するのも石屋の仕事」なのだという考え方で建てられていたからです。
41年も経過していたら、セメントは接着していないです。
今回は、耐震用のコーキングボンドで、竿石だけでも接着される事をお薦めしました。
倒壊で最も多いのが、竿石(一番上の石)です。
上から二番目と三番目の上台、中台は接着されてなくても、余程大きな地震でなければ、動いていない様です。
石材店に頼んで上から下まで積み替えたら、10万円以上の費用がかかってしまいます。
竿石だけならどなたかに手伝ってもらって、隙間からコーキングを注入すれば、業者で無くても出来ます。
コーキングボンドは2000円以内、コーキングガンも300円以内で、ホームセンターやアマゾンで購入できます。
ご相談者から送られてきた墓所画像を拝見しましたが、墓所の足場や、墓石の大きさから判断して、最も格安に出来る方法のお返事をしました。
大きな墓石や足場が不安なケースでは、ケガをされない様に業者に見て貰う事をお薦めします。
竿石の接着だけなら、それ程高額にはならないと思います。
今回、セメント(モルタル)接着に触れましたが、全国を回っていると、現在でも頑固にセメント接着をしている石屋さんがいらっしゃいます。
新規建墓、建て替えやリフォームをご検討なら、石材店に任せっきりにしないで、施工方法の確認もしてください。

耐震ボンドがお勧めです。
私の会社では、震度7対応のボンド2種類と、セメントの複合で接着する様にしています。

長野県でも東北でもお作りしていますが、震度6位までなら全く心配していません!
正直、周辺の墓石が倒れてこないのか?そっちの方が心配ではあります。
天災だけは、文句言えないですからね!
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