お墓に納骨されるご遺骨(骨壺)の数を伝えるのは大切です。
見積もり希望のお客様で、墓所の広さと、デザインイメージをメールで送って来られました。
拝見したデザインだと、ご遺骨が幾つも入らない様に感じたので、「お墓に納骨される壺の数は、どの位ですか?」とお聞きすると「・・・?ハァ?」
「今有るご遺骨の数と、今後新しいお墓に入る予定の方の人数です」
「5個~6個は入れたいのですが?」
「送って頂いたのは、他社の画像だと思いますが、納骨予定数を聞いてこなかったのですか?」
「初めてです・・?」
無理も無いです!
カロート(納骨室)の位置、納骨口、構造等、お分かりにならない方が殆どなのです。
「オシャレなデザインでしょう!他社より絶対安くつくりますよ!」と、売ることが最優先にしていますから、肝心なことを説明していないのでしょうね!
「そうですか?(笑)まず7寸の骨壺が6個入るカロートを作ってから、最初のデザインイメージが、出来るだけ変わらない様に、図面設計しましょうか?」と申し上げました。
今回のご相談者は関東地区なので、7寸(直径21センチ、高さ25センチ位)を基本にお話をさせて頂きました。
骨壺の大きさは地域で違います。
関東から西に来れば来るほど小さくなり、収骨される量が少ない様です。
中部地区から関西にかけては、収骨の量も少なく、骨壺のまま安置しないで、さらしや半紙に包んで、土に還す納骨形式ですから、カロートの広さもお墓の構造も変わってきます。
九州になると骨壺での納骨になりますので、日本全国バラバラなのが納骨形式です。
中部関西地区でも、骨壺での安置を希望されるお客様もおいでになります。
また引っ越しで、改葬されたご遺骨を安置する墓石をお作りする事もあります。
関西墓の遺骨室では、関東で収骨されたご遺骨は、多すぎて納める事が出来ません!
ご遺骨の数や量は、必ずお尋ねする様にしています。
お客様毎のご希望をお尋ねしています。
カロート(納骨室)について!
お墓づくりで大切な箇所は、お性根が入る竿石(仏石)と納骨室(カロート又は納骨棺)です。
最初に、ご遺骨の納骨数をお聞きしないと、広さの決めようが無いのがカロートです。
納骨室が一杯で、新しく納骨できない修理事案が案外多いのです。
納骨室はお墓の中央部にあり、修理ともなれば墓石を解体してから積み直したり、建て替えになって、大きな費用がかかる事になりかねません!
建墓の際には、必要な納骨スペースを確保して、それでも一杯になった場合、カロートの土や砂の部分に埋葬できる構造がベターです。
費用を抑える為に「粉骨して、小さな骨壺に入れ替えて、スペースを開けてはどうですか?」ご提案もしています。
建て替えを希望される場合、古くなったご遺骨を、カロート下の土の部分に埋葬させて頂いて、スペースを広く空けられると事が多いです。
墓石が出来上がると、見えなくなってしまいますが、中心部のカロートと基礎工事を、頑丈に作る事で、墓石そのものも頑丈な構造にすることができます。
台所やリビングを中心にデザイン設計された家屋がある様に、お墓はカロート(納骨室)中心の構造設計が大切だと思います。
石屋の爺の、勝手なこだわりなのですが、ご先祖様を安置するカロート内部は、石を磨いて、結露や水が抜ける様に!長く綺麗に保てる様にお作りしています。
お墓は、其々のお客様が其々の想いで、おつくりになります。
勿論、デザインや価格も大切ですが、見えなくなる部分にも、少しだけ拘って頂けると嬉しいです。
石材、加工、施工、構造の事等、お気軽にお問い合わせください。
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