基礎に2メートルの杭(パイル)打ちをするんですか?
「そんなに地盤が悪いのかな?」
「金額が妥当かどうか知りたいので、相見積もりなのですが、お願いできますか?」とご相談を受けました。
「図面は有りますか?」とお聞きすると「有りますから、送りましょうか?」とおっしゃいました。
「金額はいりませんので、墓石図面と石の名前の分かる見積書を、送って頂けませんか?」とお願いしました。
送られてきた図面は、正確な石材使用量を確かめるために、こちらのCADで、もう一度図面を引き直します。
図面はこれと言って問題は無かったのですが、見積書の内容で、迷う箇所が有りました。鉄筋コンクリートは分かるのですが、2メートルの杭4本になっているのです。
「鉄筋コンクリートの仕様が記入して無いのに、杭が4本・・・?」知らない霊園では無いのですが、柔らかい箇所があるのか不安になりましたね!
知人の石材店に連絡して「○○霊園だけど、他社が杭打ちの見積もりになってるけれども、アソコ柔らかい所有るの?」
「あそこは硬い方だと思いますよ!」
「もしかして杭打ちがブームなの?」
「やってる会社が有りますね!べた基礎で打てば、大丈夫だと思いますがね!他社が4本なら4本で、オプションで見積もってあげたらどうですか?」言います。
それもそうだな!見積もり出すだけだからと、余計な心配をしない事にして、尺基礎で2メートルの杭4本で見積もって送りました。
お客さんから「これ全然安いんですが・・?同じにしてもらったのでしょうか?」
「入手できる最もいい石で見積もっていますよ!同じというか?基礎内容の記述が無かったので、尺のべた基礎、2メートルの杭4本でお出ししています。
本当に杭打ちが必要なのか?墓地確認させて頂かないと分かりません!
もしかして過剰品質かも知れませんよ!」と申し上げました。
後日墓地確認をして、硬そうな地盤だったので「杭を止めにしてその分安くしますか?」と申し上げましたが、打って欲しいとのご要望でしたので、打つ事でご契約しました。
今回は、杭打ち(パイル打ち)についてふれます。
お家を建てる時に、基礎工事として杭を打つ事は、皆さんご存知だと思います。
お墓の基礎工事は、1995年(平成7年の)阪神淡路大震災まで、正直言って大きなお墓か?稀に施工に拘る一部の石屋さん位ですかね?されていたのは!
震災以降には、工事仕様のちがいは有りますが、基礎工事をどの石材店もする様になってきたのです。
それでもお墓の工事に、杭を打つのは稀な事です。
杭打ちは、地盤が緩い時に、お墓が傾かない様に打ちます。
私の場合、墓所に隣接する周辺のお墓に、傾きがある場合に、杭打ちが必要なのかを考える様にしています。
お墓が傾くのは、
- ①基礎なしか?地下カロート下の基礎工事が不十分な場合!
- ②水分を多く含んだ地盤で、緩い地盤!
- ③墓地造成時に盛り土がしてある場合!
- ④墓じまい後の区画を購入した場合!
等が考えられますが、①は基礎工事が適正に行われていれば問題が無かった事例ですが、②・③・④は、杭打ちを検討する事案になりますが、1メートルの樹脂パイル・コンクリートパイル・松杭を、ケースバイケースで使い分けています。
若干地盤に不安を感じた時には、樹脂パイル!盛り土の下に硬い地の土が有る場合は、コンクリートパイル!水分を含んで緩い地盤や、墓じまい後の区画の場合には松杭を考える様にしています。
樹脂パイルやコンクリートパイルはHP上の基礎工事でご説明をしていますので、最近要望が増えた墓じまい後のパイル打ちのご説明を致します。
関東でも関西でも、お墓じまい後の墓所抽選で、ご当選のお客様からのご相談が増えました。
墓じまい時に、基礎工事と共に、埋められた地下カロートを取り出します。その時にユンボで1メートル近く掘り起こしてから、埋め戻された墓所も多いのです。
墓じまい後の墓所に、松杭を打った時の画像です。
長さ2メートル12センチの太さの松杭です。
杭打機をセットして打ち始めます。
2メートルの松杭が殆ど入ってしまいます。
少し残した部分と基礎を繋いで、墓石を支えるのですが、重たい部分だけで2本か4本で十分だと思います。
墓地確認で、地盤の悪さや、周りの墓石が傾きがあった場合は、こちらからご提案しています。
他社が提案しているとご心配になるとは思います。
売った方が良いには違いありませんが、その分費用が掛かりますので、お客様のご要望で打つ様にしています。
これから繁忙期に入りますが、出来るだけ早く確認に伺うようにさせて頂きますので、お気軽にご相談ください。
お願い!
ご相談は、フリーダイヤル0120-953-574にお願いいたします。
会社の代表番号は、業者間取引用に私の携帯に入ります。
車での移動時間が多いので、登録番号か留守録が無いと、サービスエリア等に止めて、お返事が出来ません!フリーダイヤルならすぐに対応してくれますので、お気軽にお問い合わせください。
「よろしくお願いいたします」