インド産墓石のPAM(パン)(PTR)の偽物には要注意です!
最近PANの問い合わせが多くなりました。
コロナの影響でインドから潤沢に中国に輸入されていません!特に黒御影石は、在庫を確認しながら販売をしないと怖いくらいです。
お客様がPANをご希望されても、対応できないことがあります。
15年以上も前に丁場STOPになった石ですから、中国の市場担当者には、PANが入手できれば連絡を欲しいと伝えてあります。
本物なら買い取って入手する事もある貴重品です。
もう大きな石は残っていないので、大きな墓石には、KUSを代用品としてお客様にご紹介していましたが、KUSも採掘されなくなり、現在は、在庫を使用しています。
図面も送ってこられて、相見積もりを希望されるのですが、200センチ以上の部材が必要な設計がしてありました。
長尺の部材が取れないので、図面通りにおつくりすることが出来ない事をお伝えすると、他社は出来るとおっしゃるのです。
何社もが相見積もり出来る程、市場にある石ではありません!ましてや、安売りが出来る石ではありません!
私の会社は、本物のPANでも高くは売っていませんが、石の大きさが足りないのでは何ともなりません!小難しい説明をするのも嫌だったので「相済みません!」とお詫びをして、見積りを辞退させていただきました。
問い合わせが増えましたので、何が起きているのかの確認もしたかったので、現在取引のある中国工場と貿易公司に問い合わせをしました。
本来のPANの入手が出来ないので、新しく細目の黒御影が採掘されると、PANとか新PAN、LK-01その他A-1,A-2の名前を付けて販売をされています。
どれもキズ、油じみ、ヒビ割れや石目の大きさが違ったり、白い石や小さな石しか採掘されなくて、閉山になってしまっています。
LK-01なんて安物づくりの工場で、黒く油塗りをして、誤魔化している光景を見かける石です。
油塗りをした後に、サンプルや出来上がった墓石を見ても、素人さんにはマズ分からないです。
建立後、早めに分かるのが、虹焼けと言う油が浮いたような現象です。
油を塗っているのですから、仕方のない事かもしれません!更に何年か経過すると、メッキが剥がれて、白くなって来たり、細かいキズが目立ってきます。
それでもヒビが入って割れたりしなければ良いのですがね!
クンナムとPANは、インド黒御影のツートップで、何十年も安心と実績をけん引してきました。
偽クンナムが横行したように、偽PANも同じになってしまいましたね!見分け方のご相談を受けることもありますが、KUSもPANも極細目です。
石目が見えにくいくらいの細目なのです。
よく見ると石目が良く分かる様では怪しいです。
だだLK-01辺りの石で塗ってあると、黒御影石の扱いが多い石材店でも見分けが難しいですね!
私も扱ったことのある石でないと分かりません!石材店は、自分の扱っている墓石は、良い墓石で安心できるとしか言いません!高く買う必要はありませんが、安売りをしている石材店さんでは、付き合っている工場も違えば、持っている石も違いますから、セールストークにごまかされない様にしてください。
現在、細目の黒御影をお求めのお客様で大きな石が必要なら、極細目ではありませんが、テランガーナ州で採掘されている石をお薦めしています。
何年か経過していますが、実績もありトラブルもありません!タルミナード州からは、アンドラプラテッシュ州を挟んで、更に北ですから、PANではありませんが、安心できるのが一番です。
シッカリ研磨して、おつくりする様にしています。