正攻法で墓石価格を抑えるには、デザイン変更しかないですね!
最近特に多いのが、大きな墓所でご予算を抑えたいご相談です。
霊園近くの石材店で、12平米300万と言われた墓石を150万円で何度かおつくり出来ていますが、それは利益率の違いが大きいだけの事です。
それでも100万円の予算を希望されると、薄利で販売できる経営体質でも、さすがにデザインを変えて頂くしかないです。
周りの墓石と比較して見劣りをしない様なデザインのご提案をすると、そこからは皆さんオーダーメードで上手に作って行かれます。
周辺が大きな墓石ばかりの時、予算を抑えたければ、デザイン的に周りと差別化をしながら、出来るだけ大きく見えるデザインにすることです。
つまり見え感は立派に観えて、石材使用量を減らしながら予算に合わせて行く手法です。
昔の施工は、石の厚みで壊れない様にしてあるケースが殆どです。
若干の石材使用量を減らしても、現在の施工技術を駆使して耐震構造にすれば、強度は保てます。
みなさんお作りになる墓石がオシャレなので、出来るだけブログやお客様の声でご紹介しています。
コロナの影響なのか?先行きの事を考え、少しでもお金を残しておく為に、予算を抑えたいのでしょう。
幾つものHPをご覧になりながら、探しに探してご連絡があります。
殆どのケースでは、ご期待にそえていますが、中には頑固に金額だけを何とかしようとされる方がいらっしゃいます。
そこら中の石材店に見積もりをされているのでしょうね!
石材店ごとに違うセールストークをお聞きになって、見積もり金額もバラバラですから分からなくなっていらっしゃる印象の見積もり依頼でした。
チグハグな説明に、金額、他社図面、現地写真が送られてきました。
現地写真は、ボロボロになった大谷石の墓所21平米、他社図面の才数(寸法不明の為、石材使用量推定)は、当社基準で126才位ありました。
外柵(囲障)の高さは60センチ、総石張り、金額は税込みの200万円で、石材店なら聞いただけで無理だと思うでしょう。
私でも無理です。
他社見積書が送られてきた訳では無いので、希望金額かもしれませんが、墓石代金と施工代金、現在の墓石の処分代を含めたら、原価で予算オーバーです。
今回の場合、図面があるのですが、細部の寸法記載がありません!
何とかご希望にお応えしようと、貼り石の厚みを3センチか2センチに削る事等も考えましたが、石の厚みを削り過ぎると、石板が反って、水勾配が上手く働かないリスクがあるのです。
私自身が、墓所内に水たまりが出来るのは嫌なのです。
安くはおつくりしていますが、自分自身が嫌だと思う部分は、譲りたくはないです。
広い墓所や大きな墓石を相続されると大変だと思いますが、発想を変えられても良いと思います。
石張りを玉砂利に変えれば何とか予算に収めることが出来ます。
21平米なんて広すぎる墓所なので、5平米だけをお墓に使用されて、残りは玉砂利にされれば、費用もグット抑えられると思います。
お客様それぞれのお考えがある事ですから、余計なこと言わず、予算に収まらないことをお詫びして、お見積もりを送っておきました。
相見積もりを取られるのは、良いことだと思います。
ただ、石材店も利益を残さずに販売することはありませんので、特別安いお見積もりには、ご注意されながらお墓をおつくりください。
仕事をしていると、お花を持ってお参りに歩いて行かれる施主さんを、時折見かけます。お父様に逢いに行かれる!奥様に逢いに行かれるのだな~!と思って見送ります。お墓づくりの中心には、大切な人を想う気持ちがあります。心配ばかりしている故人に無事を知らせに行く、同じ空間と時間を感じるのが墓所では無いでしょうか?
墓石の大きさや予算の金額でお墓の価値は決まりません!
大切な方を安置するお墓です。
ネットで調べ石材店に聞きながら、石選びも、デザインも、刻む文字も、想いのままにおつくりください。
それがご供養に思えます。
私の会社のお見積もりで、こんなに安い値段でと驚く方も他社の方がもっと安いとおっしゃる方もおいでになります。
高いのか?安いのか?は金額だけではなく、価格に合う内容の墓石かどうかなのです。
お墓の価格の決まり方を少しだけ知ってください。
騙されるな!墓石の値段・お墓の相場や価格の仕組みを教えます。をご覧になって、是非いいお墓づくりの参考にされてください。