多磨霊園(府中市)の墓石です。象嵌が綺麗ですね!
当社がおつくりしたデザイン墓石の中でも、大変オシャレなお墓の一つになりました。
高さを抑えた墓石がご希望でしたので、墓所の大きさに合わせて、伺ったイメージで、デザイン提案をさせて頂きました。
お客様がそれをベースに、ご家族とご相談されながら、カスタマイズを繰り返して、ご自分のイメージに合わせていかれました。
私たちも出来上がるのが楽しみな位に、完成度の高い墓石が出来上がりました。
墓所が4平米で間口が広いのですが、部材を剥がずに1本でおつくりしています。
PTRで大きな石を探すのは大変でしたが、一つの部材でおつくりした方が、デザイン的にも美しく、強度的にも強いからです。
これだけ大きいと加工中に大きな結晶が出て来ることもあり、少しお待たせをしましたが、綺麗に出来上がってよかったです。
施工で苦労したのが、竿石(仏石)の大きさが16才、しかも黒御影になので、1tを超えます。
幸い通路際でしたので助かりました。
これ位になると、ユニックが横付け出来ないと、据えるのに難しい大きさでした。
今回ご紹介したいのは、竿石の正面のカーネーションの象嵌です。
象嵌はお墓の石を彫刻するのではなく、別の種類の石をはめて、文字やイラストなどを表現する技法です。
はめ込む石の形に合わせて彫り込みをして、少しずつ削りながらはめ込んで行きます。
歯医者さんが、何度も削りなおしをしながら差し歯をする様に、息が止まるような作業が、繰り返し続きます。
手間がかかり過ぎて、日本の彫刻屋さんでは、マズやってはくれません!
今回お客様がご希望されたカーネーションの象嵌は、象嵌工場も初めてらしく参考にして頂く見本もありませんでした。
そのため施主さんから、送って頂いたカーネーションの画像を元に、何度も合成見本を作成して、大きさや位置のバランスを考えて頂きました。
象嵌は通常の彫りこみと違って、凹凸がありませんから、ゴミが溜まることも無く、更に石ですから、ペンキの様に色落ちすることはありません!
その代り色の表現を、実際にある自然石の色から選ばなければなりません。
今回のような場合、カーネーションの花にどの石を使って頂くか?は、感度の世界なので、施主さんのイメージをお訪ねするしかありません!
削って石を埋め込んでしまったら、やり直しが出来ないのです。
特に今回は、象嵌をする石が大きくて、一般的な墓石一基分くらいある訳ですよ!しかもPTR!
上手く出来なかったからって、そう簡単に作りなおせる石ではありません!検討して頂けやすい様に、花の部分のサンプルを、幾つかおつくりしてご覧になって頂きました。
石材はインペリアルレッド、アメリカンピンク、G663です。
見本をご覧になって、インペリアルレッドにお決めになりましたが、そうでしょうね!一番インパクトのある赤ですからね!
送られてくる画像で確認をしていましたが、正直出来上がった現物を見るまでは心配でした。
磨かれた黒御影の表面が、天然の赤で彩られて綺麗ですね!
ご予算に関わらず!デザイン、石選び、字体、文字彫刻、立体彫刻、象嵌、影彫り等、施主様が想いを込めておつくりになるのがご供養で、いいお墓づくりでは無いでしょうか?
もちろんお急ぎのお客様の対応もしていますが、デザイン変更もお見積もりも、お待たせしない様にお手伝いさせて頂きますので、短い時間の中でも想いを込めて頂きたいですね!
セントポーリア、ガーベラ等、ご要望が初めて加工するケースも沢山頂戴しますが、対応してまいりますので、お気軽にご相談ください。
(象嵌、影彫り、立体彫刻等、特殊加工のお見積もりは、大きさや加工難度で価格が変わります。その為、工場の見積もり待ちになりますので、3~5日お待たせする事がございます)
追伸
コロナウイルスが猛威を振るう中、皆様如何お過ごしでしょうか?
私はと言えば、家でDVDを見るのにも疲れて、車で出かけることも出来ないので、フラストレーションの溜まりまくりです。
自粛で外出をしないのはつらいですが、今は過ぎ去るのを待つしかないですね!
お客様には「無理をしない様に!」と、ご理解して頂けるのですが、十分な対応が出来ずに大変申し訳ございません!
とにかく他県への移動が出来ませんので、墓地確認や施工の立ち合い等が出来ていません。
会社では、社内で出来る図面の作成、お見積もり等は休まずに対応しております。
巣ごもりされている間に、ゆっくりデザイン等のご検討等されては如何ですか?
「どんなお墓をおつくりになりたいか?」「幾らぐらいで作れるのか?」は、在宅でもご検討して頂けますので、お気軽にご連絡ください。
ブログも間が空いてしまいましたが、今まで書けなかった墓石のご紹介もしてまいりますので、お墓づくりの参考にされてください。