愛知県刈谷市のお墓ですが、内垣石の国内加工です。
お父様のお墓を、娘さんが色々なお墓を観て回られて、日本の石で墓石をご検討でした。
地元岡崎の牛岩石や内垣石を他社で薦められたそうです。
吸水率の低い石をご希望でしたので、天山石もお薦めしたのですが、中目よりも若干目が細かく、やわらかさも感じさせる石目の内垣石がお気に入りでした。
石の名前を聞いた第一声が「内垣ですか~・・・?もちろん扱いますが・・・?国内加工でよろしいですよね!」と確認をさせて頂きました。
内垣石は、経年変化、耐光性などにも優れたバランスのいい石材で、銘石の名にふさわしい石なのです。
私も、何とも言えない落ち着いた色合いが好きな石です。
ただこの石は採掘量が少ないうえに、この所いい石が採れていません!
ムラ、キズ、ナデ等が多いので、妥協せずに加工すると、歩留まりが大変悪いのです。
その為に、幻の銘石と呼ばれることもあり、西日本の墓地では見かけますが、関東では殆ど見ることは出来ません!
熟練の石職人が、良質な部分を選んで加工しますので、庵治石の細目の様な物です。
勿論海外でもいい工場は、ナデ等を、かわして欲しいと依頼すれば、かわしてくれますが、難しい石であればあるほど、国内加工をお薦めしています。
中国でも、日本の名工といわれる方に匹敵する位に、技術的に優れた職人さんもいますが、妥協点の違いが国内加工と中国加工の違いですかね!
地元岡崎産出の牛岩石という細目の青石と最後まで悩まれましたが、吸水率も率いというバランスの取れた性能が決め手で、この石を選ばれました。
デザインは伝統的な名古屋型、文字彫刻も、女性のチョイスですかね?上品な大きさで選ばれました。
落ち着いた綺麗な墓石が出来ましたね!ありがとうございました。
参考までに!
以前に新規訪問した中国工場で、委託加工の内垣を見ましたが、そこら中にナデが入っていました。
「これ加工してしまってあるけど、アンタらこんなもの商品として売れないぜ!」と聞きました。
彼らはまずい物を見つけられたと思った事でしょう。
無論返事は返って来ませんでした。
そんなものを見たらゴマカスに決まっていますから、取引なんかする訳に行かないので、すぐに帰ってきました。
石材商社あたりが、悪さをしているのだと思いますが、この石に関しては国内加工がお薦めです。