和歌山市のお墓です。大島石の特級の中から選ばれました。
名古屋市ぐらいが関東との境目でしょうかね!
京都市、大阪市と関西に近づく程に、庵治石、大島石、天山石等、関西系の墓石の種類が増えてきます。
今回ご依頼があったのが、寺院境内での墓石の改修工事(建て替え)でした。
墓地確認に伺うと、ここ和歌山市も徳川御三家のお膝元なのでしょうか?立派な寺院でしたね!
墓所にも庵治石を始め、大島石、天山石が並び、滝根石(福島県)が何基かあるのは、大島と似た石目だからでしょうか?
お母様と娘さんのお二人で、それは熱心にお墓をおつくりになりました。
そちらまで伺いますと申し上げたのですが、わざわざ岐阜羽島のショールームにおいでになりました。
かなり悩まれた結果、大島石に決められました。
大島の場合、採掘各社で特級があるのですが、大島石善の特級を選ばれました。
最近では、色の濃い大島石を好まれる方も増えましたが、最も白い石を選ばれました。
実績もあり、永く好まれて来た丁場の石ですが、青くて白くて綺麗ですね!
ありがとうございました。
追伸
このお客様も何軒かの石材店を回られた様で、天山石は錆びるという営業トークを聞かされたそうです。
寺院内の墓石をご一緒に回りましたが、庵治石や大島石では、薄っすらと経年変化の錆も感じましたが、天山石での錆はありませんでした。
天山系の石には、石目の中に黄色や赤く感じる点がありますが、石の紋様なので、これから錆が広がるものではありません!
石のことを全然知らずに売り込みをしているのではないか?と思うような説明です。
福島県の吹雪石等には、小さな錆点がありますが、天山石のこれは全く違う物です。
こういった説明の多くの場合は、他社の薦めた石材に不安を与えることで、自分の薦め安い様に商談を誘導するテクニックです。
庵治石、大島石の様な銘石と呼ばれる最高級ブランド石でも、関東関西のどんな国産材でも、外国産でも石が鉄分を含んでいる以上は、経年変化の中で錆びて来るのです。
もちろん2年や3年で錆が浮いて真っ赤になるのはもっての外ですが、20年、30年の時間の経過で、ゆっくりゆっくり変わって行くのは仕方が無い事なのです。
40年以上経過している墓石ですが、最高級の庵治石に薄っすらと錆が浮いているのも、悪くないと想うのは私だけでしょうか?
30年以上経過して、ピッカピカなんてありえません!
百戦錬磨の墓石営業マンのペースに乗せられない様にしてくださいね!