墓石(お墓)の引っ越し(改葬)で、かわいそうな光景を見てしまいました。
まだ10年を過ぎたばかりの新しい墓石です。
私どもの近くにお引越しをされるので、お墓の引っ越しの依頼を受けました。
今年は台風続きの大雨で嫌になりますが、雨はお墓にもよく無いですね!
丁寧に解体をすすめて、地下納骨室(カロート)を開けると、骨壺がひっくり返り、ご遺骨が散在してしまって、水にプカプカ浮かんでいました。
お気の毒なので、すぐに拾い上げて骨壺にお納めしようとしましたが、幾つもひっくり返っていましたので、どのご遺骨か分かりません!
立ち会って頂いた施主さんのご了解で、とにかくお戻ししましたが、見たくない光景でした。
納骨室(カロート)の作り方は、地域で納骨形式や骨壺の大きさが違いますので様々です。
日本全国を回っていると、墓石の作り方が全く違い、勉強になる事も多いですが、ガッカリすることも沢山あります。
今回の場合は、地形や土壌を無視して石材店がお墓づくりをした結果です。
お墓は斜面にあり大雨ともなれば、上から多量の水が流れてきたのが想像できます。
比較的新しい墓石なので、目地はコーキングをしてあります。
しかしコーキングも10年を経過するころから、雨風や紫外線等で少しずつ劣化が始まります。
大雨ともなれば、隙間を見つけて流れ込んでくる水を防ぐこと等、とうてい出来ません!
納骨室(カロート)内の水が抜けるより、入ってくる水の量が上回れば、納骨室には水が溢れます。
墓石の納骨室を、地上(GLより上)でお薦めするのは、次のような場合です。
①斜面などで、雨水が上から流れ込んでくる場合
②土壌が粘土質で、水が下に抜けなくて納骨室に水が溜まる場合
③河川の近くで、川の水位が増えると、納骨室内で水が湧く可能性のある場合
④山裾の霊園で、地下水の流れ道がある場合
(基礎工事時の地盤状況を、工事経験者や霊園担当者に確認をとります)
もちろんご希望であれば、地下でおつくりしていますが、まず地上納骨をお薦めする様にしています。
過去にも「地元石材店は、コーキングをしっかりするので、雨水は入らないから大丈夫と言っている!」「地上納骨にすると高くなる!」等のお話を聞きます。
お墓は永くご使用されるものです。施工方法は進歩していますが、水が入らないようにするのは不可能です。
有料で修理し続ければ大丈夫ということですかね!
平成になってすぐに、中国生産が本格的にスタートして石材店バブルでした。
バブルがはじけて、来年は平成が終わろうとしているのに、過去の儲かった時のスタイルから、何も変わろうとしないのでしょうか?
大丈夫とか絶対はありません!水が極力入らない様に!入った水が抜ける様に!納骨室内の結露を防げる様に!構造からお墓づくりを考えるのがベストです。
地上納骨にしても、墓石の形を大きく変えることの無いように、予算を抑えておつくりすることは可能です。
高くならない様にすればいい訳です。
安い値段でつくる墓石の種類と価格表はこちらです。
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