墓石(お墓)のリフォーム(修理)の相場はこんなもんです!
墓地での基礎工事が終わって片づけをしていると、職人の一人が、「あのオジイサン何をするんだろ・・・・・?」と言うので、振り向きました。
すると私も爺なんですが、どう見ても私より20年は大先輩じゃないかと思う方が、大きなバール(金属製の工具)を持ってと言うか、引きずって行かれるところでした。
何をされるのかな?と見ていると、おもむろに外柵(お墓の囲いの石)の隙間にバールを差し込んで、ガツガツ!
「エッ!ウソヤロー!オジイサ~ン!危ないですから~!」
慌てて声をかけたので、オジイサンなんて失礼なことを言って、すいませんでした?
「ご主人、危ないですから!私らがお手伝いしますよ!」
「いいて!いいて!」
「あかんですって!こんなもん崩れたら大けがするんで!お~い!チョット悪いけど来てくれ~」と職人さんを呼びました。
「ほら~!ガツガツやられるもんやから、かけてるじゃないですか?」
「そおかな!すいませんな~」
「いいですよ!何をされるのかな~?と思って見ていたんですがね!声をかけてくれたら良かったのに!こうやって木をあてて養生してやらないと壊れるんですよ!」
「あんた達、仕事をやっとるのに、申し訳ないがな!」
「いいですよ!そんな事、すぐに済むじゃないですか?とりあえず元の位置に戻しておきますが、石屋さんに頼んで直してもらった方がいいですよ!」
「見積もってもらったんやけどな!25万円ぐらいはかかるらしいんで、年金ぐらしで、そんなに出せんから、自分で少しでも戻しておこうと思ってな!それぐらいはかかるものやろか?」
「う~ん・・・・・?外柵の修理だけなら、そんなにかかりませんよ!石屋さんは、この外柵を全部新品に取りかえると行っていましたか?」
「そんなつもりは、全然ないので頼んでないけど?」
よく見せて貰うと、石のつなぎ目の目地が剥がれて、外柵の間に隙間が出来てしまっています。
目地は、石材同士を接着している部分ですが、以前はセメントで接着するのが主流で、コーナー金具で止めることをしていない墓石がほとんどです。
セメントがとけて、雨水等が目地の隙間から浸入しドンドン剥がれて、ついには外れてしまいます。
もう一つは、墓所内の植木が大きくなって、根がはって外柵を圧迫しているのが原因の様でした。
墓所内の樹木は綺麗ですが、大きくなりますから、永い年月を考えると、植え替えの費用が必要になって来ます。
「外柵の石そのものは何ともないので、内側のコンクリートをハツって、ステンレスのコーナーをアンカーで止めるだけでどうですか?
大人が乗っても大丈夫ぐらいにはなりますよ!
この大きくなった木は、想いもあるでしょうが、抜いて土で埋め戻した方がいいですよ!
大きな石(外柵)ですが、ユニックのクレーンも届いてやりやすい場所なんで、樹の処分代も含めて7万円ぐらいの費用で出来るんじゃないですかね!」
「なんでそんなに違うんかな?」
「あの~・・・!石材店でやり方が違うんで・・・・!まあ、はっきり言ってしまえば、儲けがたくさん欲しかったんじゃないですか?」
「アンタなら、7万円でやってくれるんかね?」
「いや私は、聞かれたんでお返事しましたが、半日は作業にかかりますから、今日はもう出来ません。
お近くの石材店に、ここだけ直してくださいと言って、金額をお聞きになってください。
高い金額を言われるようなら、僕が近くに来た時にやりますから、電話してください。僕の名刺です」
「チョット待って!ステンレスの何って?」
「ステンレスのコーナーです」
「やっぱりアンタやってくれへんかな~!覚えるのも大変やし、他に頼んでもモット安い事は無いと思うんで・・・!」
「僕でよければ、やらさせて頂きますが、ここでは営業をしないのがルールなんですよ!
霊園内ではお仕事を受けていませんので、申し訳ないですが、ご都合のいい時にフリーダイヤルにご連絡いただけませんか?
会社の者が承りますので」
「アンタ、カチンカチンの石頭やな!」
「ごめんなさい?!石屋なんで!」
お手伝いだけして、現場に戻ると、紙に多分お金だと思うんですが、包んで持っていらっしゃるものですから、丁重にご辞退しました。
いざ帰ろうとして、アレ~?と思い出して職人に聞きました。
「あのさ!先週も同じ様なことあったよな?外柵の修理って、20万が相場なんかな?」
「さすがに20万はないですよ!社長の7万もチョット安いかと思いますけどね!」
もう一つ、先日墓石の傾きの、修理見積もりに行きましたが、そのお墓の周りが同じ方向に傾いているので、地盤が地下で滑っている事をお客様にご説明しました。
「どうしたらいいですか?」と相談されましたが、地面そのものが動いているのは、どうしようもありません!
基礎からやり直しても、少しずつ傾いてきます。
墓地を購入する時に、周りのお墓の傾きもご覧になった方がいいでしょう。
結局このお客様は、それでも気になるので直してほしいとおっしゃるので、費用を抑えて、傾きだけをお直しする方法にしました。
地下のどの辺りで動いているのかは、全くわからないですからね!
無限に費用が使えれば話は別ですが、こんなケースはお手上げです!
最近、墓石に戒名(法名)を刻むスペースがあるのに、墓誌を薦めたり、まだ大丈夫なのに、墓石の建て替えを薦められたりしたお話を聞く事が、また多くなりました。
お墓は、世代を超えて想いを繋いで行ける所です。
建て直しでなくても、メンテナンスすることで、永く皆さんでお参りしていただけます。
薦められるままではなく、自分が考える必要最低限の修理やリフォームで相談されるといいでしょう。
修理であれば、安い方がいいですよね!
参考までに、リフォームや修理の価格表を表示することにしました。
予算を検討する目安としてご利用してください。
墓石のリフォームを安い価格にするには!をご覧ください。
仲のいい石屋の社長です。(石材店ボヤキ編)
「お~い!久しぶりやな!アンタ最近、売れまくってメチャメチャ忙しいらしいやないか?」
「エッ!そんなことないですよ!誰から聞いたんです?」
「誰からやないて!いつ来てもおらへんやないか?」
「それは、いつも突然来るからですよ!携帯に電話くれればいいのに、せっかくスマホに変えたのに!」
「かけづらいんやて~!それでも以前は、もっとおったやないか?あの安い価格表を出してから、忙しすぎるんやないか?」
「何を勘ぐってますの?そんな事ある訳ないやないですか?最近忙しいのは、簡単な修理を自分でやっているんで、小忙しいだけですよ!新築の件数なんか全然変わってませ~ん!小さなお墓を受けた後に、大物の急ぎが入ったりして、受けたいのに受けられなくて、凹んでますよ!僕が能力以上に、仕事を受けないのは、社長が一番よく知っているでしょう」
「すまん!すまん!そんな怒らんでもええがな!最近ブログも書いてないみたいやしな!忙しいのかと思うがな!」
「あ~!それで、売れまくってるんじゃ・な・い・か?・と、疑っていたんですね?そんなことある訳ないじゃないですか?
あれは、何時からかブログを書いて上げ続けると、HPの順位が、魔法の様に下がって来たからなんですよ!
いろんな価格表を上げていたので、頻繁にブログをアップ出来なくなっているだけなんですよ!
だから最近のブログが、やたら長くなっているでしょう!
一回のブログに、言いたいことたくさん入れようと、悪い頭使っているもんやから・・・!」
「確かにそうか・・・・?」
「そうですよ!以前は、メモぐらいの感覚で、書きたい放題書いていたんで、フラストレーションが溜まる!溜まる!」
「特に最近多くなったのが、石や加工はどうでもいいから、とにかく値段、値段で相見積もりですよ!
明らかに他社に出すための四面図を要求してこられますからね!
もちろん価格の安いご希望も対応していますが、図面作成を全部聞いていたら仕事がまわらんのですよ!」
「うちの会社は、3回目からは有料にしているで、そんなもんきりがないがな!最終つくってもらえることになったら、その分を値引きしているけどな!」
「うちもそうしよ~かな~?真剣にうちでつくってもらっているお客さんのデザイン変更も何十回になることもあって、CADの作業が、滞って発注まえの確認作業にも影響してきてましてね!このところ、残業が続いているんですよね!」
「そうせなあかんて!最初は無料でサービスしてるんだから、アンタが大事にしとる、誠意が無いわけやないで!」
「そんな、こんなで考えるのに疲れてきたんで、ドリルで花立ての修理してたら、気分が晴れるんです!何か?仕事が出来ているな~と思えてね!」
「そおか~!それで落ち込んで、修理ばっかりしていじけてたんか!マッ!元気出せや!神様やないから、出来る事だけやればええんやて!アンタを頼って、石の相談してくれるお客さんも多いんやろ!」
「ま~!おかげさまで、石と加工の相談は頂いてますけどね!ここぞとばかり、私の出番なんで、精一杯お答えしていますけどね!」
「石の話をするとすぐ元気になるんやからな!ある意味ビョウキやで、病が重すぎるわ!」
「何と言われても、平気ですよ!一番得意な部分で相談を受けると、ヤッパリ嬉しいですからね!」
「ヤッパ!結構、仕事があるやな?」
「そんな事と無いですって!疑い深い爺さんやな~!」
墓石の価格一覧はこちらになります。
予算を検討する目安としてご利用してください。