道元 (どうげん)
道元(1200~1253)は、日本における曹洞宗の開祖で、父は内大臣源通親、 母は藤原基房の娘伊子と言われているが、両親が誰であるかについては諸説あります。
一般には道元禅師と呼ばれ、徒(いたずら)に見性を追い求めず、坐禅する姿が仏であり、修行の中に悟りがあるという修証一等、只管打坐の禅を伝えました。
道元は、幼くして父母と死別して14歳のとき天台座主公円に就いて剃髪、 受戒します。
二十四歳で入宋して如浄(にょじょう)禅師のもとで修行に励み「正伝の仏法」を相続しました。
帰国後建仁寺に入り、その後深草に閑居すると34歳のときに観音導利院を建立、 9年後越前吉峰寺に入ると翌年、越前に大仏寺(後に永平寺と改名)を建立しました。