華厳宗 (けごんしゅう)
中国,唐の杜順の開いたといわれる宗派。
『華厳経』に基づく宗派で唐代に賢首 (げんじゅ) 大師法蔵が大成し、日本には、唐僧道璿 (どうせん) によって天平8年(736)伝えられたという。
金鐘寺(後の東大寺)の良弁の招きを受け、『華厳経』・『梵網経』に基づく講義を行い、その思想が反映されて東大寺盧舎那仏像(奈良の大仏)が建立(743年-749年)された。
鎌倉仏教期には、明恵によって密教思想が取り込まれ、さらに凝然による教学の確立がなされている。
法相宗と並ぶ、南都六宗の一つ。