浄土真宗 (じょうどしんしゅう)
浄土真宗とは、浄土宗の開祖である法然の弟子親鸞が法然の教え(浄土宗)を継承発展させ、後に教団として自立した仏教の宗派です。
信心することも、阿弥陀仏より授かったもので、自力で往生などしないで一切の物事を阿弥陀仏にお任せする「絶対他力」の教えです。
授戒や引導などは、ありません。
帰敬式といって、仏弟子となった証しに、おかみそりを行い、戒名ではなく法名をもらうことで帰依できます。
経典は浄土三部経の仏説無量壽経、仏説観無量壽経、仏説阿弥陀経で浄土宗と同じです。
浄土真宗には、真宗本願寺派、真宗大谷派、真宗高田派など十派に分かれていて、国内では最も多くの信者がいると言われています。
浄土真宗の信者は、門徒と呼ばれます。
浄土真宗の仏教他宗派との最大の違いは、僧侶に肉食妻帯が許され、多くの宗教儀式や習俗にとらわれない合理性を重んじていることです。
他の仏教宗派は明治まで、表立って妻帯は許されませんでした。