春日灯籠 (かすがとうろう)
春日神社で使われている石灯籠に代表される石灯籠の形式。
宝珠は下から露盤、請花、宝珠の三層で請花は複弁の六枚花弁です。
笠は六角形で上部中央から角に向かって隆棟があり、各隅に蕨手を刻り出します。
火袋は六面、前後に火口があり、正面から左回りに鹿、雲、後戸、三笠山、透かしの順になる約束事があります。
ただし一対でたてる時は変化します。
中台は上部に六角形の受け壇が二段。
側面は複弁の六枚花弁の請蓮華です。
柱は上、中、下部に節を浮き刻りにし、節にそって子節をつけます。
太さは上下同じです。
柱の下の地輪の花弁は六枚、八枚、最高十二枚までつくることがあります。