寿牌 (じゅはい)
生前に亡くなった後の冥福を祈るために戒名をもらうことを寿牌(予修)、逆修といいます。
自分より先に亡くなった故人たちに対して冥福を祈り法要(法事)を行うことを逆牌(追牌)と呼びますが、この逆の意味になるので逆修とも言われます。
自分が生きている間に冥福を祈る際に使われる言葉ではありますが、子供や孫など、自分よりも若い人間、先立つべきではない人間が先に亡くなってしまった場合に冥福を祈る際にも同じ表現が使用されます。
七分の徳を全てを得て天寿を全うすることができるとされ、平安時代から広く伝えられています。
七分の一の功徳とは、《灌頂随願往生十方浄土経》に死後の追善供養で死者に達する功徳は7分の1と説かれてあったためです。
日本の葬送習俗に大きな影響を与えた《地蔵菩薩本願経》巻下には,逆修は七分の徳すべてを得ることができると説かれているのをうけて,平安中期以後天皇貴族から民間に至るまで広く行われまし。
寿牌を行う場合はそれに続いて「寿陵」(じゅりょう)を行うことになり寿陵とは、生きているうちにその人がお墓を建てる事を寿陵と呼びます。