寺請け制度 (てらうけせいど)
江戸幕府が宗教統制の一環として設けた制度で、個人が寺の檀家でありキリシタンや禁制宗派である不受不施派などの信徒でないことを,檀那寺に仏教の檀信徒であることの証明をさせた制度です。
必然的に民衆は寺請をしてもらう寺院の檀家となったため、寺院では現在の戸籍に当たる宗門人別帳が作成されました。
旅行や住居の移動、結婚、奉公の際には、現在で言う住民票の移動と同じような形で、寺院から移動手続きの書類(寺請証文)をもらい転居先の寺院に提出して受け入れをお願いすることになりました。
この「寺請状」という書類を発行する制度が寺請制度です。