天台宗 (てんだいしゅう)
隋の天台智者大師、智顗を実質的な開祖とする大乗仏教の宗派のひとつで、法華経を経典とするために、天台法華宗(てんだいほっけしゅう)とも呼ばれます。
中国で発祥し、入唐した最澄(伝教大師)によって平安時代初期(9世紀)に日本に伝えられました。
最澄は、帰朝後、比叡山に延暦寺を建て日本天台宗を開創しました。
釈迦の教えを五時八教に分類し、五時とは華厳、鹿苑、方等、般若、法華涅槃の五期に釈迦の説法を分類したもので、八教とは釈迦の教えを形式分類の化儀の四教と、内容分類の化法の四教の事です。
天台宗は、後に山門派と寺門派、さらに真盛 (しんぜい) 派に分かれました。
真言宗の密教を東密と呼びますが、天台宗の密教は台密と呼ばれます。