六道 (ろくどう・りくどう)
仏教において迷いあるものが輪廻するという、6種類の迷いある世界のことです。
天道(てんどう、天上道、天界道とも)は、人間の世界より苦が少なく楽の多い世界のことです。
人間道(にんげんどう)は、生病老死の四苦八苦がある世界のことです。
修羅道(しゅらどう)は、独善的な世界。
怒りに我を忘れ戦いを繰り返す世界。
欲望を抑えることが出来ない世界のことです。
畜生道(ちくしょうどう)は、弱肉強食が繰り返され、互いに殺傷しあう世界。
人を蹴落としてでも、自分だけ抜け出そうとする世界のことです。
餓鬼道(がきどう)は、嫉妬深さ、物惜しみ、欲望の塊の世界。
この世界から抜け出るため、さらに無理を重ねる世界のことです。
地獄道(じごくどう)は、さまざまな苦しみを受ける世界。六つのうち最も苦しみの多い世界のことです。
輪廻とは、無限に生死をくり返すことで輪回とも書き、六道輪廻とか六道四生ともいいます。
苦しむ人達を救うため、観音様とお地蔵様は六観音、六地蔵として人々を救います。
特に、お地蔵様は六道能化ろくどうのうけと呼ばれ、休む暇もなく六道を巡り人々をお救いして頂けます。