中陰 (ちゅういん)
中陰(ちゅういん)、中有(ちゅうう)または中蘊(ちゅううん、)は、仏教で人が死んでから次の生を受けるまでの間の状態で、死後49日間のことです。
日本独自の死生観として、死者があの世へ旅立つ期間とも解釈されています。
この間家族は、物忌みの期間として忌の生活を営みます。
具舎論では、人間には生を得る刹那が(生有)、生の世界(本有)、命を終える刹那が(死有)死の世界から次の生までを(中有)とよんで四有あるとされています。
浄土真宗では、故人は臨終と同時に浄土に往生すると考えるので、中陰の期間は、故人を偲び、仏法に接するものと考えます。
人の死後49日目にあたる四十九日を満中陰という。