ターミナルケア (たーみなるけあ)
ターミナル・ケアの対象となる代表的な病気は末期癌で、患者は痛みをはじめとして、便秘や吐き気、全身倦怠(けんたい)感や不眠など、多くの苦痛を感じます。
ターミナル・ケアの第一の目的は、このような身体的や精神的な症状を緩和することです。
患者の苦痛を緩和して、人間らしい生を全うするのを援助するために、医師、看護師、ソーシャルワーカーや宗教家、ボランティアなどがチームになって行うことをいいます。
痛みをやわらげ、来るべき死の恐怖から、少しでも解放して、患者を精神的に支えることで、人生をできる限り積極的に生き、悔いのない最期を迎えるためのケアともいわれています。
日本では、1990年代から緩和ケア病棟であるホスピスにも健康保険が適用されるようになり、施設も増えています。